猫が高いところに上がらなくなった…猫の変形性関節症の症状と治療

「若い頃は飼い主さんの手の届かないような高いところに、いとも簡単に飛び上がっていた猫が、最近は床に近いところを歩いてばかり。年だからかなぁ」なんて考えている飼い主さん。

…ちょっと待って!もしかしたら、その理由は単なる老化ではなく、変形性関節症という病気かもしれません。

確かに年を取ると動きも鈍くなります。しかしながら、高齢な猫の多くは背骨や関節に障害を持ち、痛みを覚えているため、動きが鈍くなったり、高いところに登れなくなってしまうのです。

今回は、猫の変形性関節症についてご紹介しましょう。

変形性関節症ってどんな病気?

最近、サプリメントのTVCMで、「年を取ってから膝や腰が痛くて歩けなかった」年配者が登場して、症状や痛みを訴えるシーンを見かけますね。

同じように変形性関節症の猫も関節や軟骨が磨り減ったり、骨や脊椎に変形が生じたりして、動くと痛みがある状態です。

猫は痛みを隠す動物ですので、発症に気付かないことも多いのですが、心の中では人間と同じように痛みを訴えているのかもしれません。

変形性関節症が起こると、普通に歩行できなくなったり、高いところへの昇り降りができなくなったり、階段を登れなくなったりなどの変化が現れます。

そういったサインを見つけたら、あなたの猫も変形性関節症の可能性があります。獣医さんにレントゲンを撮ってもらい、関節に異常がないかどうか調べてもらいましょう。

どこの関節が発症しやすいの?

猫の場合もやはり足腰や関節が発症しやすい場所です。

前脚の肘・膝関節(脚の上の方で曲がっている部分)、足先の手根と指関節、尻尾の付け根のあたりの股関節、背中の真ん中より少し後の脊椎などが発症しやすい部分です。

調査によると10歳以上の猫のほとんどが脚のどこかに関節症を抱え、75%を超える猫が脊椎に何らかの炎症を起こしているとも言われています。

四つ足と二足歩行の違いはあっても、人間と同じようなところが病気になるのですね。

高齢猫だけじゃない。若くても変形性関節症になることがある

高齢な猫はもちろんですが、若くても先天的な関節の障害もあり、

  • 膝のお皿の骨がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」
  • 股関節部分が変形することで起こる「股関節形成不全」
  • 足先の骨や軟骨が変形する「骨軟骨形成異常」

などの持病があると、変形性関節症を併発することもあります。現在、こういった病気を持っている猫であれば、一層気をつける必要があります。

変形性関節症はどうやって見つける? どうすれば治る?

「歩き方、座り方がおかしい」「高いところへの昇り降りをしなくなった」「走らなくなった」「触られるのを嫌がる」などの症状があったら、一度、獣医さんに相談し、レントゲンを撮ってもらいましょう。

レントゲンを見れば、変形性関節症があるかどうか判ります。

変形性関節症だとわかったら、痛みや腫れを軽減する鎮痛剤や消炎剤などが処方されます。

変形してしまった関節を元に戻すことはできませんが、サプリメントなどで悪化を防ぐことは可能ですので、獣医さんに相談してみましょう。

また、体重が重い場合は体重を減らして足腰への負担を減らす努力も必要でしょう。

人間でも猫でも年を取れば、出てくる症状はそんなに違いません。猫は痛みに耐える動物ですので、飼い主さんが想像力を働かせて、猫の気持ちや痛みを読み取ってあげることが大切です。

猫にとって口内炎は怖い病気。口内炎の予防方法、症状、原因を探る

口内炎と聞くと人間にとっては、ちょっと体調が悪くて出た口内の炎症というイメージですが、猫の場合はもっとシビアです。

口内炎は、他の怖い病気が原因で起きていることもありますし、また単純な口内炎で食欲がなくなり、深刻な体調不良になることもあるからです。

猫にとって口内炎とは、どんな病気なのでしょうか? 今回は口内炎の症状や原因、予防方法などについて調べてみました。

口内炎の原因は何?

口内炎とは口の中に起きる炎症のことで、口の中の粘膜、舌、歯肉などにできる炎症のすべてを総称しています。

口内にはさまざまな細菌が存在していますが、免疫が落ちると傷などに入り込んだ菌が炎症を起こすのです。

具体的には、アレルギー症状や腎臓病、糖尿病などが口内炎のきっかけになることもありますし、猫白血病ウィルスや猫免疫不全ウィルスを発症した猫は口内炎に掛かりやすくなります。

また、歯肉炎や歯周病は歯垢が溜まることによって細菌が歯肉に入り込んで起こる病気ですが、これも広い意味で口内炎の一種です。

歯肉炎が進行すると食事ができなくなったり、腎臓など内臓の病気を誘発することもありますので、注意が必要です。

どんな症状が出るの?

飼い主さんは猫の口臭で口内炎に気付くことが多いようですが、涎が多くなるのも口内炎のサイン。こうした症状に気付いたら口の中をチェックしてみましょう。

口内の粘膜や歯肉、舌等が赤くただれていたらすぐに病院に行きましょう。

放置しておくと、症状が悪化して食事ができなくなったり、水を飲めなくなったりして衰弱してしまいますし、脱水、腎不全などを併発して命に危険が及ぶ場合も少なくありません。

どんな治療方法があるの?

口内炎の原因が歯石にあるようなら、歯石を取り除く必要があります。

猫の歯石取りには全身麻酔が必要になりますので、麻酔に耐えられる健康体であるかどうかを検査する必要があります。

高齢の猫の場合、麻酔に耐えられないと判断される場合もありますので、そうなるともっとソフトな治療が必要となるでしょう。

口内を消毒して滅菌したり、炎症を抑える抗生物質、抗炎症剤などを投与することも多いでしょう。

歯周病が進んでしまい、歯がぐらぐらしてしまっている場合は、歯石取りのみならず、抜歯が必要な場合もありますので、獣医さんの指示を仰ぎましょう。

家庭でできること 口内炎の予防

家庭でできる予防のNO1は、歯石の原因となる歯垢が付かないようにすることでしょう。

歯磨きができれば一番良いのですが、大人になってから歯磨きを強要するのは難しいと思いますので、歯磨きジェル等を口の中に入れてあげるだけでも良いでしょう。

可能であれば、歯磨きジェルをガーゼなどに染み込ませて歯を磨いてあげると良いでしょう。

口内炎ができてしまったら、獣医さんで治療してもらいますが、家庭では柔らかいフードを与えるようにします。水分を入れて練りこんだり、すり鉢で摺ってあげても良いでしょう。

また、水が飲めないようなら、病院で点滴を指示されることもあるかもしれませんが、家では、シリンジ(針のない注射器)で水を飲ませてあげましょう。

その際、水が冷たいと炎症に沁みて痛い場合がありますので、人肌に温めてあげると良いでしょう。

ビタミンCなどビタミン系のサプリは回復の助けになりますので、可能であれば試してみましょう。

口の中を見るのは技術が要るためか、口内炎の発見は遅れがちです。やはり、定期的に検診を受けて、口の中をチェックしてもらうのがベストでしょう。

食事は猫の生命線ですので、口の中の健康は猫の寿命を決めると心得て、日常的なケアを心掛けましょう。

猫の糖尿病とは 猫の糖尿病の症状・原因・予防法

人間と同様に猫も糖尿病になります。特に人間の食べ物や猫用市販の缶詰・キャットフードの与え過ぎには注意が必要です。

避妊・去勢手術後は、太りやすく、与えるご飯の量や質を考えた上で、肥満を予防しなければなりません。

主な症状

初期の段階では、多飲多尿・体重減少などが見られます。たくさん食べているにも関わらず体重が減少する症状が出ます。

この状態を放置していると病状は更に進み、神経系に影響を与えます。歩行時にかかとをつけて歩いたり、歩き方が安定しないなどの症状が出始めます。

飼い主が異変に気づくのはこの辺りではないでしょうか。

また、抵抗力も弱まり細菌性の膀胱炎や皮膚炎を引き起こしやすくなります。

その他、嘔吐や下痢・意識混濁、腎機能障害や脂肪肝などの肝疾患を併発する恐れもあり、黄疸になる場合もあります。早期に発見し治療すれば命に関わる心配はありません。

原因

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモン分泌量が減少することにより、細胞に必要なエネルギー源である糖分(ブドウ糖)が正常に細胞に取り込めなくなることから、血糖値が異常に上がり全身に色々な症状が出ます。

糖尿病には、インスリン分泌が不十分でなる「インスリン依存型糖尿病」と、インスリンの作用が阻害され身体の反応が悪くなる「インスリン非依存型糖尿病」の2種類があります。

インスリン依存型糖尿病

インスリン依存型糖尿病はアミロイドーシス(アミロイドと呼ばれる線維状の異常蛋白が体内に沈着し、それぞれの臓器に機能障害を引き起こす病気の総称)、遺伝的な要因、慢性膵炎などによりインスリンを分泌する組織の破壊が要因となり、インスリンを作れなくなることが原因とされています。

インスリン非依存型糖尿病

インスリン非依存型糖尿病は、ストレスや肥満・運動不足といった環境における要因や、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、慢性的な炎症性疾患が誘因となって発症すると言われています。

治療方法

糖尿病の治療は、血糖値のコントロール(細胞内にブドウ糖を取り込ませること)が主体ですが、ケトアシドーシス(*1)を同時に発症している状態に場合は、入院での治療が必要となります。

血糖値のコントロールは、適切な量のインスリンを毎日注射することになります。また、血糖値の急激な上昇を防ぐために、経口血糖降下剤・食事療法などがあります。

インスリン非依存型糖尿病の場合は、肥満、ストレスなどの改善にて、インスリン注射が不必要な場合もあります。

猫の糖尿病では、インスリンの量が変化することがあるため、インスリン量は定期的な検査によって再決定を繰り返す必要があります。

長期治療が必要な病気なので、動物病院の医師と相談しながら食事及び運動の量、検査の時期を決めていきます。

*1…脂肪の代謝が進むことで、体内にはケトン体が蓄積します。このケトン体が過剰に蓄積することによって、体内は酸性に傾いた状態となります。

予防方法

日頃からのストレスを溜め込まない環境を整え、運動や食事管理をしながら肥満にならないように気をつけることが予防となります。

猫が中毒を起こす原因と症状・治療方法など

猫の中毒には、薬物や化学物質を食べてしまったり、人間では平気な物を体内に取り込んでしまうことで、身体に機能障害を生じた状態を言います。

人間は大丈夫でも猫は身体が小さいので、少量の物でも中毒を起こす可能性があります。

症状

尿の色がおかしい・よだれが多い・嘔吐や下痢・歩行がおかしい・貧血・痙攣など、中毒となった原因により、症状も異なります。

中毒の原因により、腎不全や肝不全になってしまうこともあります。

特に害虫駆除などに使われる化学物質は、有機リン系の薬剤は皮膚からも吸収されやすく、中毒症状がかなり深刻になるので、早急に手当が必要となります。

また、ネズミ駆除剤のクマリン系の薬剤では止血異常をきたし、内臓やあらゆる器官から出血する場合があるために貧血を起こすことがあります。

また、人間の食べ物のうち、特にネギ類は赤血球が壊れやすくなり、溶血性貧血を起こすことがあります。

原因

人間が飲む薬や観葉植物を興味本意で食べてしまったり、飼い主の管理がずさんなことでキャットフードのカビ、ネギ類などを含んだ食品を経口摂取してしまうことで、中毒になる可能性があります。

猫は注意深いためにむやみに口にすることは少ないのですが、グルーミングの時に誤って身体に付着した毒物を口にしてしまう恐れがあります。

治療方法

中毒の治療は、中毒症状により異なりますが、その原因を特定して大抵の場合は内科療法を中心として行われます。

とにかく、体内から毒性を排出させるための処置として、吐かせたり活性炭の投与・胃洗浄を行います。
また、同時に嘔吐・下痢といった消化器官症状や、痙攣などの神経症状には、その症状に合わせた治療をします。

予防方法

普段から、中毒になるような危ない薬品等は、猫が届かない扉のある所にしっかり保管すると共に、食べ物をむやみにあげたりすることが無いように気をつけることです。

原則的には、人間の食べ物はあげないのが一番です。

また、外に出る猫の場合は飼い主の目が届かないので、外で何かに触れたり食べたりしてしまう可能性があります。

室内飼いを徹底する事で、毒性の物に接触することを防ぐようにします。

しかし、室内飼いでも外で何か薬のような物を散布している場合は、家の中に入ってこないように気をつけるようにしましょう。

まとめ

成猫は用心深いので、誤って毒物性の物を口にすることはありませんが、子猫のうちは好奇心が強いため、いろんな物を遊び道具にしてしまう可能性があります。

特に、夜は家の中を勝手に歩き回れないようにケージなどに入れて、寝かせることも必要でしょう。

猫の中耳炎について。中耳炎の症状・原因・治療を解説

猫の中耳炎は耳ダニや細菌感染によるものが多く、猫種のスコティッシュホールドなど耳が垂れていると、蒸れて細菌が増殖しやすいこともあります。

中耳炎とは

猫の場合は、他の猫から感染するケースが多く、鼓膜の奥にある中耳(鼓膜の振動を耳の奥に伝える部分)に炎症が起きて、耳に痛みを伴う病気です。

猫の中耳炎の多くは感染症で、外耳炎が進行することにより、炎症が鼓膜の奥にまで達することで引き起こされます。

命に関わる病気ではありませんが、継続的な治療が必要となります。

症状

耳に違和感が有るために、耳や頭を振ったり傾けたりする行動・熱が出る・触れられることを嫌がる・元気がなく、疲れやすくなる・歩行がおかしい、などの症状が見られます。

外耳炎から中耳炎に移行することが多く、耳の痛みを伴うことから、極端に触られることを痛がります。

また、人間の場合もそうですが、三半器官に障害が生じすると平衡感を失い、まっすぐ歩けなくなります。

症状がひどくなると発熱や顔面の神経麻痺、目の周辺に異常が見られる場合もあります。

原因

主に外耳炎から発症します。外耳炎の悪化や慢性化のともない鼓膜の奥になる中耳に炎症や感染が広がることによって発症し、咽頭炎や腫瘍が原因となる場合もあります。

また、中耳は耳管から咽頭の奥につながっている事から、咽頭炎になることで中耳炎が起こることもあり、その他の原因としては腫瘍が原因で起こるケースもあります。

治療方法

中耳炎になった原因にもよりますが、炎症が細菌や真菌の場合には、抗生物質及び抗真菌役を投与しながら、炎症を抑えるための抗炎症役を投与します。

点眼薬のような耳に直接投与するものと、経口摂取させる薬とがあります。

また、これらの内科的治療で効果が上がらない時には、手術を行うこともあります。

まとめ

普段は行わない行動は、言葉で表現できない猫のサインです。少しでも変だな?と思った場合は、獣医さんに見てもらいましょう。

猫に貧血? 猫の伝染性貧血の症状・原因・治療方法について

猫に多い病気の一つに猫伝染性貧血と言われる病気があります。

これは猫だけがかかると言われている感染症の一種で、猫特有の病気とも考えられています。

急にご飯を食べなくなったり、息が苦しそうだったりというような症状が見られたら、病院に連れて行きましょう。

獣医師にヘモバルトネラ症、もしくはヘモプラズマ症といわれたら、猫伝染性貧血だと考えてください。今回は、そんな猫に多い猫伝染性貧血について詳しく見ていきましょう。

猫伝染性貧血の原因

猫伝染性貧血は猫ヘモバルトネラ症、ヘモプラズマ症とも呼ばれることもある病気で、ヘモバルトネラという寄生虫による感染症です。

感染する経路は様々で、ヘモバルトネラを媒介した蚊、ノミ、ダニなどの吸血昆虫により感染することや、ヘモバルトネラに感染した猫との喧嘩でのかみ傷や、感染した親猫からの直垂感染、授乳や産道感染などあります。

ヘモバルトネラは猫の体内に侵入すると、血液の赤血球に付着します。

体内に異物が入ってくると、抗体が働き排除しようとしますが、ヘモバルトネラが赤血球に寄生すると抗体が異物をうまく識別できず、赤血球ごと寄生虫を破壊してしまいます。

このように体内の赤血球が減少していくことで貧血になってしまいます。

ヘモバルトネラの発見は難しい?

ヘモバルトネラ症は血液検査で、猫から採取した血液を顕微鏡で見て確認していきます。ヘモバルトネラ症に感染した猫の赤血球のまわりには粒がくっついているのが確認できます。

ただし、ヘモバルトネラ菌は定期的に隠れたり現れたりする習性を持っているため、1度の検査で必ずしも発見できる訳ではありません。

正確な検査を行うためには、数日に渡って血液をチェックする必要があります。

猫伝染性貧血の治療方法

ヘモバルトネラ症に感染した猫は、赤血球が破壊されていくため、徐々に元気がなくなり、食欲がなくなっていきます。

初期の状態では熱が出ることもありますが、息苦しそうにしはじめ、今度は体温がどんどん低下していきます。

さらに進行すると黄疸が現れたり、歯茎の白色化が見られたりするようになります。

主な治療方法としては抗生物質の投与ですが、症状が悪化している場合には輸血や酸素吸入が必要なこともあります。

また、一度かかってしまうと完治の難しい病気です。愛猫の状態を悪化させないように根気強く看病を行っていきましょう。

猫にマタタビの危険性! マタタビの成分、効果と与え方

猫と言えばマタタビとすぐに思いつく人もいるかもしれませんが、猫にとって大好物だと勘違いしている人も多いでしょう。

猫が夢中になるマタタビとはそもそもどういったものなのかご存知でしょうか。

今回はこの猫とマタタビの関係について紹介します。

マタタビとは

マタタビは極東地域の山地に自生している落葉つる性木本で、日本国内では北海道から九州の広い範囲で見ることができます。

開花期は6月から7月で、梅の花によく似た花を咲かせ、花の半分程が白色に変化します。

マタタビにはマタタビラクトン、アクチニジン、β—フェニルエチルアルコールという成分が含まれており、猫はこの成分に反応すると言われています。

その効果は、マタタビの実、枝、花、葉すべてにあります。

マタタビの危険性

マタタビはネコ科の動物にとって性的に興奮させる薬と言われています。

よく、人間がお酒に酔った時のような表現に例えられることがありますが、実際はお酒に酔っているような可愛い状態ではありません。

マタタビは猫の中枢神経に働きかけ、脳麻痺を起こさせる作用があり、性的興奮と同じように喉を鳴らしたり、目を細めたり、よだれを流したりさせてしまいます。

しかし、この麻痺症状が進行してしまうと、脳に障害をきたし、呼吸困難になってしまうことがあるので非常に危険です。

猫にマタタビはやめた方がいい?

ペットショップでもマタタビを見かける機会は多く、手軽に入手できるため、危険なものだという認識はないかもしれません。

しかし、マタタビは脳に被害をもたらしてしまう可能性もあることを知れば、危険をともなうということがわかるのではないでしょうか。

研究結果からもマタタビが猫の中枢神経のもたらす麻痺は危険なものだということが述べられていたり、実際にマタタビによる呼吸困難で救急搬送され、亡くなってしまった猫もいます。

安全に猫にマタタビを与えるには

ここでポイントとなるのは、猫にあげるマタタビの量です。

一般的に市販されているマタタビは0.5g程度と猫が食べても脳に麻痺が出るほどではないものがほとんどです。もちろん、猫によっても個体差はあります。

さらに、マタタビは人間でいう麻薬などとは違い常習性はなく、持続力もないので途中で飽きてしまう猫も多いのが特徴です。

マタタビを与える場合は、大量に長時間与えてしまうと危険なので様子を見ながら少量で与えるようにしましょう。

猫に多い認知症! 猫の老化と認知症の症状・予防法について

猫を飼いはじめたばかりの人は、まだあまり気にかけることもないかもしれませんが、できれば猫の寿命と老化について一度考えておくといいかもしれません。

ペットは基本的に人間より寿命の短い生き物で、猫に関して言えば、10〜15年くらいが寿命だとされています。

猫を飼っている以上、猫が老いていくのを看ていかなくてはいけないということになります。

猫と人間の年齢

猫の寿命は10〜15年くらいと言われていますが、その一生を人間の年齢に換算するとどれくらいかご存知でしょうか。

人間の平均寿命の85歳を猫に置き換えると、猫の1年というのはものすごいスピードで年を取っているということになります。

猫の生後1週間は人間でいう生後1ヶ月にあたり、既にこの時点で差が開いていることがよくわかります。

猫が生後1ヶ月で人間の1歳にあたり、猫の1歳では人間の15歳になります。猫が2歳で人間の24歳になり、その後1年に4歳ずつ年を重ねていきます。

5歳から10歳までの猫の老化

猫の老化は早くて5歳くらい、人間の年齢で言う30代半ばくらいから始まります。

身体能力が低下しはじめ、今までジャンプして上れていた場所などに上れなくなることが増えてきます。

また、口回りのひげや体毛に白髪が混ざりはじめてきます。それからだんだんと、被毛の毛艶がなくなりはじめ、内臓機能が弱りはじめます。

毛繕いを行う回数が減り、目やにやフケなどが目立つようになり、だんだんと寝ている時間が増えるようになってきます。

猫の認知症は10歳代に多い

10歳を超えてくると、猫の身体に現れる変化はすごく多くなります。

運動神経が鈍くなり、爪を出したりしまったりできていたのが、出っぱなしになる猫が多くなります。

抜け毛の量も増え、食事の好みが変わることもあります。そうして増えてくるのが認知症です。

アメリカで行われた調査では11歳以上の猫152頭のうち、およそ半数が認知症であったという結果も出ているほど、非常に多い症状です。

食事をしたことを忘れたり、無意味にものを壊したり、攻撃的になったり、狭い場所に入っては出られなくなったりと、人間の認知症と似たような症状が多くみられます。

他にも徘徊や、トイレの場所が分からなくなりあちこちで粗相をしてしまったり、飼い主を認識できなくなったりします。

スキンシップを多くとることで進行を和らげることも出来ます。

まずは、愛猫のことをしっかり考えてストレスのない老後を送らせてあげる事が大事です。

猫の目が赤い! 猫の結膜炎の症状・原因・治療法について

瞼の裏側に炎症が起こり、赤く腫れたり痒みが出たりする結膜炎。原因はさまざまですが、痒みがあるため、猫が目をこすってしまったりして、より悪化することが多いようです。

今回は猫の結膜炎について、原因、治療方法などをご紹介しましょう。

結膜炎の症状

結膜炎は主にウィルスによって起こりますが、目の裏が炎症を起こし、充血して、痒みや痛みを伴います。

症状が悪化すると涙の量や目ヤニが増えて、瞼がくっついてしまうこともあります。放っておくと角膜炎になる場合もありますので、注意が必要です。

結膜炎の原因

多くの場合、猫ウィルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などのウィルス感染によって起こります。

その他にもクラミジア、マイコプラズマのような細菌に感染したり、ゴミやホコリが目に入ることで結膜が傷ついて起こる場合や、アレルギーが原因になることもあります。

原因によって治療方法も変わりますので、猫の目に異常を認めたら、すぐに獣医さんに見てもらうようにしましょう。

結膜炎の治療方法

結膜炎の治療は、主に点眼薬を使いますが、原因によって点眼薬の種類が変わります。

ウィルスが原因の場合は抗ウィルス点眼薬が使われますが、呼吸器系などにも疾患が出ている場合は、そちらの治療も同時に行われます。

アレルギーが原因で起きている場合は、抗アレルギー系の点眼薬を使用します。

これらの要因が複数絡んで炎症が起こる場合もありますので、原因の特定は複雑ですが、目ヤニの培養検査で原因を突き止めることができます。

結膜炎の予防方法

アレルギーが原因の結膜炎は予防が難しいのが現状ですが、多くのウィルス性の結膜炎はワクチン接種でウィルス感染を防ぐことにより予防が可能です。

また、室内飼いにすることで、ウィルス感染やアレルゲンとの接触を防ぐことができますので、結膜炎になる可能性が低くなります。

結膜炎の中には伝染性のタイプもありますので、多頭飼いしている場合は、炎症が引くまで、感染した猫を隔離した方が良いでしょう。

飼い主さんも感染猫がいる場合、他の猫を触る前には手を洗うよう注意しましょう。

早く対処すれば治る病気

ウィルス感染症の症状のひとつとして結膜炎が起こっているのでなければ、結膜炎は治る病気です。

猫は痒みがあると目をこすってしまうため、治療が長引くこともありますが、辛抱強く治療を続けることが大切です。

日向ぼっこが好きなのに日光過敏症? 紫外線に注意が必要な猫の日光過敏症について

人間にも日光アレルギーという病気がありますが、日向ぼっこが好きな猫にも日光過敏症があるのをご存知でしょうか?

日に当たることで炎症が起こるというこの病気はあまり知られていないため、症状が出ても原因が日光だと気付かない飼い主さんが多いようです。

今回は、猫の日光過敏症についてご紹介します。

日光過敏症ってどうして起きるの?

日光過敏症は、一種の日光アレルギーで、継続的に紫外線に当たることで起きる炎症。発病には遺伝的要素が強いと言われています。

炎症は白っぽい猫で発生しやすく、紫外線の量が増える5月から夏にかけて起きるケースが多いようです。発症するかどうかはメラニン色素の量が影響しています。

メラニン色素は人間にもありますが、皮膚のバリケードの役割があり、メラニン色素が多ければ肌や被毛の色は濃くなりますが、その代わり天然のUVカットシートとなって、皮膚を守るのです。

色の白い猫では、こうした機能が働かないため、炎症を起こしやすいと言われています。

どんな症状が出るの?

初期症状は、皮膚の薄い耳や口元、目の周りなどの赤い腫れです。

痒みが伴うため、脚でこすってしまいがちで、かさぶたができたり、脱毛したりすることもあります。

高齢の猫の場合は、発症した部分が扁平上皮癌になる可能性もありますので、早めの治療が必要です。

治療方法はあるの?

副腎皮質ホルモンを処方することが多いようですが、副腎皮質ホルモンは副作用もありますので、長期の服用については獣医さんとよく相談しましょう。

また、副腎皮質ホルモン剤を患部に塗る場合は塗った後に患部に日光を当てないよう注意が必要です。

炎症が酷い場合は抗炎症剤が、炎症から細菌感染の可能性があれば抗生物質が投与されることもあるでしょう。

予防方法はあるの?

日光に当たって症状が出て初めて、日光に過敏な体質が判りますので、厳密な意味での予防方法はありませんが、治療で炎症が治まった後に再発を防ぐことは可能です。

唯一の方法は、紫外線に当たらせないことですが、まったく陽のないところで飼うというのも非現実的です。

もし猫が屋外に出る生活をしているなら、まず、室内飼いにすることを考えた方が良いでしょう。

室内飼いにしてからも紫外線の強い昼間の時間帯や時期はベランダなど表に出ないように注意します。

また、紫外線は室内にも入ってきますので、窓ガラスにUVカットシートを貼るなどして、紫外線を防いだり、炎症が起きやすい場所に刺激の少ない日焼け止めを塗ってあげても良いでしょう。

この病気の面倒なところは、原因が紫外線だと言うことが判断しにくい点でしょう。

白い猫、色の薄い猫の飼い主さんは、自分の猫に日光過敏症が起きやすいことを理解しておくことが大切です。

猫の飼い主さんなら知っておきたい怖い病気。猫伝染性腹膜炎とは?

猫の飼い主さんなら、理解しておきたい病気のひとつが猫伝染性腹膜炎(FIP/feline infectious peritonitisの略)です。

発症すると致死率がほぼ100%と高い病気ですが、発症率があまり高くないため、病気の存在を知らない飼い主さんも多いのではないでしょうか?

病気の伝染を極力防ぐためにも、今回は猫伝染性腹膜炎についてご紹介しましょう。

猫伝染性腹膜炎とはどんな病気?

猫伝染性腹膜炎とは、コロナウィルスに感染することで起こる病気で、生後6カ月~3年の若い猫や、多頭飼いの猫に発症が多い感染症です。

この病気も猫エイズ同様、非常に誤解が多い病気で、コロナウィルスに感染していても、必ずしも猫伝染性腹膜炎を発症するわけではありません。

コロナウィルス自体は非常に弱いウィルスのため、ウィルスを保持したまま、元気で一生を終える猫もいますし、むしろその確率の方が高いのです。

しかしながら、コロナウィルスが一旦、体内で突然変異して、FIPウィルスに変わってしまうと、猫伝染性腹膜炎の症状が表れ始めます。

病気を発症してしまうと致死率が高く、2か月程度で死に至ると言われています。

この病気はメカニズムが解明されていないだけでなく、検査しても病気の確定が難しい上、完治させる方法もないと言った点で非常に難しい病気だと認識されています。

猫伝染性腹膜炎の症状

初期の段階では、食欲減退や発熱などが見られます。この時点の症状は他の病気にも共通するため、猫伝染性腹膜炎の可能性を見逃してしまうことも少なくありません。

進行してからの症状は、病気のタイプによって変わります。猫伝染性腹膜炎は、症状によってウェットタイプとドライタイプに分類されています。

ウェットタイプの場合は、腹水や胸水が溜まるのが特徴で、脱水、貧血、黄疸、嘔吐、下痢の他、胸水による呼吸困難が見られます。

ドライタイプの場合は、肝臓や腎臓の病気や顔面麻痺、歩行困難、てんかんなど神経系の症状が表れるのが特徴ですが、猫の場合、両方の症状を併せ持つタイプもあるそうです。

猫伝染性腹膜炎の治療方法は?

猫伝染性腹膜炎を完治する方法は現状、確立されていないため、治療は症状を緩和する対症療法になります。

多くの場合、免疫抑制剤やステロイド、抗生物質などによる治療が行われるようです。

ただし、臨床の現場では、さまざまな治療方法が試されていますので、そういった治療方法を検討してみるのも、一つの選択肢ではないでしょうか。

どうやったら予防できるの?

この病気にはワクチンなど確かな予防方法はありません。猫を室内飼いにし、ウィルスに感染させないことが唯一の予防方法でしょう。

また、ウィルスに感染していたとしても、感染していることが解かれば、発症を防ぐために民間療法を含めた積極的なアプローチも可能です。

ストレスのない生活をさせたり、免疫を上げるサプリメントを摂取するなどは、発症予防を約束するものではありませんが、試す価値はあるでしょう。

猫伝染性腹膜炎は、非常に怖い病気ですが、飼い主さんに知識があれば、コロナウィルスに感染しない環境を作ることで、防ぐことも可能です。

まず、病気に対して正しい知識をもち、猫を守ってあげることが大切です。

猫の肥満細胞腫。太っていなくても発症する肥満細胞腫とは?

猫の肥満細胞腫はこんな病気

肥満細胞腫とは「肥満細胞」と呼ばれる細胞が腫瘍化してしまうことで発症する病気です。

決して肥満な猫限定で起こる病気ではありません。

それどころか猫にとってはメジャーな病気で、皮膚に発症する腫瘍の中で2番目に多く、約15%を占めるのがこの肥満細胞腫なのです。

内臓に出来る肥満細胞腫の多くは悪性度が高く、転移しやすいため、発見が遅れれば命にかかわる重大な病気です。

猫の肥満細胞腫の症状

肥満細胞腫は「皮膚」と「内臓」に発症し症状も異なります。それぞれ説明していきましょう。

皮膚の肥満細胞腫

皮膚に腫瘍が出来ると、多くはその部分が脱毛し硬いしこりが発生します。

ただし個体差が大きく、ぶよぶよとした柔らかい浮腫状の場合もあれば、一カ所のみだったり、全身に発生したりします。

内臓の肥満細胞腫

発症する部位は脾臓、小腸、肝臓、内臓のリンパ組織など。

初期症状は軽い嘔吐や下痢だけですが次第に症状が重くなり、食欲不振・元気がなくなる・体重減少・運動をしたがらなくなる。といった症状がみられます。

皮膚の肥満細胞腫よりも転移しやすく発見時には大半が他の臓器に転移してしまっているというデータもあるので、かなり注意しなければいけません。

猫の肥満細胞腫の原因

肥満細胞腫の原因は判明していません。猫の品種、遺伝・猫免疫不全ウイルスとの関係、分泌腺の過剰分泌、細菌感染などが原因として疑われています。

猫の肥満細胞腫の治療

皮膚の肥満細胞腫

腫瘍とその周辺部を切除します。腫瘍の周りの健康そうな皮膚も一緒に切除し、細胞腫ができていないか確認。もし腫瘍が認められた場合、再び手術する必要があります。

内臓の肥満細胞腫

皮膚の肥満細胞と同じように腫瘍が出来た部位を摘出します。

ただし皮膚の肥満細胞腫のように完全切除は難しく、年齢や体力的に手術が難しい場合もあります。そのときは化学療法や放射線治療を行うこともあります。

また発見時に転移してしまっている場合、程度によっては治療の効果が薄く手遅れになってしまうケースもあるので早期発見・早期治療が何よりも大切です。

愛猫の日ごろの体調チェックが重要です

猫の肥満細胞腫には有効な予防手段はありません。日ごろから愛猫の体調を観察し、優れないところがあればなるべく早く動物病院で検査してもらうことが重要です。

梅雨明け前から気を付けましょう! 猫の熱中症の症状・原因から予防・治療法

猫の熱中症はこんな病気

猫が熱中症にかかることは多くありません。なぜなら猫は家やその付近の涼しい場所を知っていて、そこに移動することによって熱から身を守っているからです。

しかし猫は人よりも体温調節が苦手なので、本来は人よりも熱中症にかかりやすい体質を持っています。

熱中症は重ければ後遺症が残ることもあり、最悪だと死亡することもあるので、飼い主がきちんと予防しなければならない病気なのです。

猫の熱中症の症状

猫の熱中症の症状は人とあまり変わりません。軽度の場合は

  • 呼吸が荒くなる(口で息をする)
  • 大量の涎が出る
  • 目や口の中が赤くなる(充血する)
  • 嘔吐、下痢
  • ふらつく
  • 脱水症状

といった症状がみられます。さらに悪化すると

  • 血便、吐血、血尿といった出血症状
  • 歯茎が青白くなる(チアノーゼ)
  • 失神
  • 痙攣
  • 麻痺
  • 血圧低下

などの重度な症状があらわれ、最悪の場合ショック症状を起こして死亡してしまいます。

猫の熱中症の原因

急激に体温が上昇することによって熱中症が発症してしまいます。

猫の熱中症は「密室に閉じ込められる」という状況で起こることが多いので、注意が必要です。

例えば留守番中にトイレや狭い部屋の中に閉じ込められてしまうと、熱中症にかかりやすい状況になってしまうのです。

熱中症になりやすい猫

どの猫でも熱中症になる可能性はありますが、その中でも特にペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘア等の鼻が潰れていて、鼻孔の小さい品種は体温調節がかなり苦手なので、熱中症になりやすい傾向があるようです。

またメインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなど体が大きい品種も、体の中に熱を蓄積しやすいので注意が必要です。

肥満猫も同じ理由で熱中症なりやすいでしょう。

猫の熱中症の治療

愛猫が熱中症にかかったら病院へ連れて行かなければいけません。さらに発見時の応急処置もとても重要です。

  • 涼しい場所に移動させる
  • 氷水をわきや首周辺に当てる
  • 水を霧吹き等で吹きかける
  • 濡らしたタオルで体を包む

といった処置をして猫の体温を39度程度まで下げましょう。

その後は動物病院で点滴等の治療が行われます。

梅雨明け前から熱中症対策をしましょう

家で密室になりそうな部屋をリストアップし、なるべくそこに猫を入れないようにしたり、水を絶やさないように気を付ける。

ドアが猫に開けられたり、閉められないように工夫するなど、熱中症の対策を夏を迎える前から行っておきましょう。

きちんと予防しておけば、熱中症は防げます。

猫も風邪をひく? 猫風邪の症状・原因・治療法について

猫風邪はこんな病気

猫も人と同じように風邪を引いてしまうことがあります。

ウイルス・細菌など病原体が様々なところも、症状が発熱や咳といったところも、人間の風邪ととてもよく似ています。

ただし猫風邪は人と比べると感染力が強い傾向があるので、油断しているとすぐに風邪をうつしてしまったり、逆にうつされてしまうことがある病気なのです。

猫風邪の症状

猫風邪の症状は病原体によって若干異なってきますが、大体は人間の風邪の症状と似通っています。具体的には、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 結膜炎
  • 角膜炎
  • 食欲不振
  • 発熱

といった症状が現れます。

さらに症状が悪化すると肺炎・口内炎・関節炎といった全身に悪影響を及ぼす恐れがあります。

体力・免疫力が低い子猫や老猫は猫風邪にかかりやすく、症状が悪化しやすいので特に注意しなくてはいけません。

猫風邪の原因

猫風邪を引き起こす主な病原体は

  • ヘルペスウイルス
  • カリシウイルス
  • クラミジア
  • 細菌
  • マイコプラズマ

とされています。これらの病原体が複数合わさって猫風邪を引き起こしてしまいます。

特に生後数週間の子猫はヘルペスウイルスに感染しやすく、症状も悪化してしまう傾向があります。

潜伏期間は一週間前後。早ければ感染して二日で発症してしまうこともあります。

猫風邪の治療

「風邪程度で薬は飲まない、寝ていれば治る」と主張している人もいるでしょうが、愛猫の調子が悪そうだった時は病院へ連れていってあげて下さい。

症状が軽くても悪化してしまう可能性がありますし、正しく治療しなければ慢性化してしまう恐れもあります。

猫風邪の治療は抗生物質の投与を中心に行います。また合わせて猫の栄養状態を良くし、体力を回復させる必要があるので、食事などの環境の改善も行う必要があります。

獣医さんの指示に従って正しく治療に当たりましょう。

猫風邪の予防

普段から体力をつけておくこと。偏った栄養バランスの食事を与えないことなど、人の風邪予防と同じ感覚で猫風邪も予防してあげましょう。

猫風邪や人の風邪は他の動物には移りませんのでご安心下さい。

猫も歯磨き必須です! 猫の歯周病の症状・原因・治療法について

猫の歯周病はこんな病気

歯周病とは「歯肉炎+歯周炎」の口内環境の悪化の総称です。

人にとってもとても馴染みの深い病気で、連日テレビでは歯周病予防の歯ブラシや歯磨き粉、うがい薬のCMが流れていますよね。

猫も人と同じように歯周病にかかってしまう動物です。歯周病は歯がボロボロになってしまう恐ろしい病気なので、しっかりと予防しないといけません。

猫の歯周病の症状

歯周病はまず歯肉炎からスタートし、徐々に状態が悪くなると歯周炎となり、最悪の場合歯が抜け落ちてしまうこともあります。

初期段階では

  • 口臭がきつくなる
  • 歯肉(歯ぐき)が腫れる
  • 歯肉からの出血

などが挙げられます。少々不快感がある程度で、猫の自覚症状もほとんどないでしょう。

しかし歯肉炎が悪化し、歯周炎になってしまうと症状が目に見えて悪化してしまいます。具体的には

  • 口臭がかなりひどくなる(吐き気を催す悪臭のことも)
  • 歯肉が減少し、歯が剥き出しになってしまう
  • 歯がぐらつく、抜ける
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 副鼻腔炎を発症

といった重度の症状があらわれてしまいます。また確証はありませんが、心臓、腎臓、肝臓、肺といった臓器への悪影響もあると示唆されています。

猫の歯周病の原因

歯周病の原因は口内で繁殖する「細菌」です。

菌膜、歯垢、歯石といった細菌の温床を放置しておくと菌が繁殖し、「歯垢」と呼ばれる塊を形成します。これらの細菌により歯ぐきが炎症を起こしてしますのです。

また口内環境の悪化だけではなく

  • 口の中の傷
  • 免疫力の低下

によっても細菌の活動が活発になり、歯周病を引き起こしてしまうことがあります。

猫の歯周病の治療

初期段階(歯肉炎)の場合は洗浄液や歯磨きで口内を清潔にすれば症状は改善します。炎症がひどい場合は抗炎症剤や抗生物質を投与します。

また症状がひどくなったり、歯石・歯垢を取り除く必要がある場合は、猫に全身麻酔をかけそれらを取り除きます。歯のぐらつきが重度だと抜歯するケースもあるようです。

言葉が通じない猫の場合、口内の歯石・歯垢除去には全身麻酔は必須です。

麻酔に耐えられない猫などでは対処が非常に難しくなるので、特に気を付けて予防をしなくてはなりません。

猫の歯周病の予防

なんといっても歯磨きが一番の歯周病予防です。猫用歯ブラシや猫用歯磨き粉が市販されているので、ぜひ利用して下さい。

少なくとも毎日一回歯磨きをしていれば、歯周病のリスクはぐっと減ることでしょう。

愛猫の肉球は大丈夫?猫の形質細胞性足皮膚炎の症状・原因から治療法

猫の形質細胞性足皮膚炎はこんな病気

猫の形質細胞性足皮膚炎とは別名「形質細胞性足底皮膚炎・肉球皮膚炎」とも呼ばれ、その名前のとおり、足の底…つまり肉球に発症する病気です。

発症すると肉球が腫れ、痛みから歩行が困難になってしまいます。命に関わる病ではありませんが、猫の日常に支障をきたしてしまうので注意が必要な病気です。

猫の形質細胞性足皮膚炎の症状

通常の猫の肉球はプニプニとしていて「弾力がある柔らかさ」です。形質細胞性足皮膚炎を発症してしまうとスポンジのように弾力のない柔らかな感触になってしまいます。

一般的には前足の片方だけに発症することが多い傾向がありますが、もちろん他の足に発症するケースもあります。

初期症状は肉球の表面がカサカサになり、鱗のような外見になってしまうことくらいです。

放置しておくと潰瘍ができると、痛みや出血、二次的に細菌などの感染が起こってしまうこともあります。さらに悪化すると、

  • 腫れがひどくなる
  • 足を引きずる
  • 運動を極端に嫌がる

といった症状があらわれます。運動不足によって肥満になってしまいやすくなるので、症状が悪化する前に治療することをおすすめします。

猫の形質細胞性足皮膚炎の原因

猫の形質細胞性足皮膚炎の原因は、よく分かっていません。

アレルギーなどの免疫系が関与しているとも、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスの感染が関連している場合もあるとも言われていますが、はっきりと判明されていないのが現状です。

猫の形質細胞性足皮膚炎の治療

抗生物質を投与して治療します。なかでもドキシサイクリンという抗生物質が有効とされています。

投薬期間は少なくとも1カ月程度です。炎症がひどくなり潰瘍になってしまっている場合は、外科手術しなければならないこともあります。

反対に症状が軽度であれば、自然に治癒することも珍しくありません。

肉球の異常を見つけたら検査をしましょう

形質細胞性足皮膚炎の予防法はありません。早期発見・早期治療が重要になるでしょう。

また肉球の異常な腫れは形質細胞性足皮膚炎だけではありません。抗生剤を投与した副作用や、刺激物に触ったことによる接触性皮膚炎、線維肉腫という腫瘍も肉球の腫れの原因とされています。

これらの要因を飼い主だけで判別することは不可能なので、肉球の異常を発見したら、なるべく早く動物病院を受診することをおすすめします。

猫に急増中!?猫の食物アレルギーの原因、症状から予防、対処法まで

最近は人と同じように猫も食物アレルギーになることが増えているようですね。

アレルギーとは、体内の免疫が過剰に反応し、異物と認識してしまった物質を撃退するために体が防御反応を示すものです。この防御のための反応は主に炎症で、これにより猫の体にさまざまな悪影響が起きるようになるでしょう。

ここでは食物アレルギーの原因や症状、対処法、予防について解説します。

食物アレルギーの原因

食物アレルギーの原因物質は主にタンパク質、肉や魚、穀物などに含まれるタンパク質です。

消化吸収が充分にできていなかったり、免疫力が弱っていると起こりやすくなるでしょう。また、同じ食材を長く食べ続けているとアレルギーになりやすくなってしまいます。

猫の場合、穀物は猫にとって消化しづらいものであること、キャットフードによく使われる食材であることから特にアレルギーを起こしやすいと言われています。

食物アレルギーの症状

食物アレルギーでよく見られる症状は、皮膚炎、体のかゆみ、下痢や嘔吐です。

口元や目のまわりが赤くなる、しきりに体を掻く(かゆみのため)、原因不明の下痢や嘔吐が続いて治らない、こんな症状が出たら食物アレルギーの可能性がありますよ。

ただし、これらの症状は別の病気でもよく起こるものです。

まずは動物病院で診察を受けてみてくださいね。

食物アレルギーの対処法

食物アレルギーの疑いが強い時、まずは食物アレルギー専用の療養食を試してみましょう。

食物アレルギー対応の療養食は、タンパク質を消化吸収しやすいように加工してあるので、アレルギーを持つ猫が食べても炎症反応が起こりにくくなっています。

もうひとつの方法として、アレルゲンとなる食材を避けるというやり方もあります。

食物アレルギーは食べたことがない食材では起こりませんので、今まで与えていたキャットフードとは違う食材を使ったフードを与えることでアレルギー反応を避けることができますよ。

食物アレルギーの予防法

食物アレルギーは、免疫力の低下、消化の悪い食材、同じ食材を長く食べ続ける、これらによって起こりやすくなります。

日頃から品質のよい食事を与え、消化不良や免疫力低下を防ぐことが大切でしょう。

また、定期的にキャットフードを変えてさまざまな食材を食べてもらうことも効果的ですよ。

鶏肉を使ったフードを食べていたら、魚に変える、米や麦を使ったフードなら豆類やジャガイモやサツマイモにする、など食材の種類に注意しながら選んであげてくださいね。

猫の食物アレルギーは、ここ何年かで急速に増えているようです。

もし食物アレルギーになってしまっても、きちんと対処できればつらい症状も解消され健康な猫と同じように元気に過ごせます。

猫は自分で食事を選べません。飼い主さんが注意して良い食事を選んであげてくださいね。

猫のゴハン。種類と与える回数、必要なカロリーや注意点とは?

動物にとって生きていく上で最も大事なものは食事です。これが疎かになると病気の原因となるばかりではなく、命の危険が生じてしまうこともあります。

市販されている猫の餌には様々な種類があり、メーカーも様々です。猫の健康に配慮して与える食事を選択するようにしましょう。

ここでは、猫の食事に関する注意点をご紹介します。

基本的な食事

猫の基本的な食事はキャットフードで問題ありません。キャットフードにはドライフードとウェットフードの2種類があります。

ドライフードを主食として扱い、必要に応じてウェットフードを与えるようにしましょう。

ウェットフードは美味しいので、そればかり与えているとドライフードを食べなくなるので注意してくださいね。

1日の摂取カロリーに関しては、猫の体重によって変動します。

成猫であれば70キロカロリー、幼少期の猫であれば200キロカロリーに猫の体重(kg)を掛けた分のカロリーを計算して与えてあげましょう。

猫の食事の回数

成猫であれば、1日2食を固定化する形で問題ありません。朝食と夕食の時間帯に餌を与えるようにしましょう。

しかし、幼少期の猫の場合は、多くの食事量を同時に確保することが困難なので、1日に3回から4回の食事回数を確保しなければなりません。

目安としては、生後1年を過ぎるまでは幼少期として扱い、その後は成猫として扱うようにしましょう。

餌を選ぶ際の注意点

まず大事なことは、キャットフードの成分表をチェックしてから購入するようにすること。

選ぶ際の目安は、尿管結石の原因となってしまうマグネシウムの量が少ないかどうか、その他の栄養素がバランスよく含まれているかどうかを確認してから購入してください。

加えて、タンパク質の割合が3割以上のものを選ぶと良いと言われています。

猫に与えてはいけない食べ物

基本的に人間の食べ物を猫に与えてしまうと肥満や病気の原因となるのでやめましょう。

ついつい与えてしまいがちですが、例えば甲殻類や貝類は消化に悪いですし、チーズ等のように脂質、塩分が多いものは病気の原因になるので注意してくださいね。

さらに、猫といえば魚を食べるというイメージを持っている方が多いですが、生の魚を与えてはいけません。ビタミンB1欠乏症になってしまうだけではなく、アニサキス等の寄生虫のリスクがあるので絶対に与えないでくださいね。

猫に与えても良いおやつ

猫用のおやつが多数市販されているので、それらの中から猫が気に入ってくれたものを選んで与えるようにしましょう。

猫は好き嫌いがはっきりしているので、嫌いなものは食べません。試しに色々与えてみて、積極的に食べるものを選ぶようにしましょう。

最近トイレが汚れない?猫に多い尿石症について

愛猫が何度もトイレに行くのに、トイレ砂が全然汚れていないなんてことないですか。もしかしたら、猫に多い病気、尿石症になっているかもしれません。

尿石症になるとトイレに全然行かなくなることもあり、トイレの砂が汚れなくなります。もしそういう兆候が見られたら尿石症を疑ってみてください。

猫に多い尿石症とは?

尿石症は顕微鏡で分かるくらいの小さな石のような結晶や砂が尿道などにできる病気です。

この尿石と言われるものには

  • ストルバイト尿石
  • シュウ酸カルシウム尿石
  • ストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石の混合された結晶
  • 尿酸塩尿石
  • リン酸カルシウム尿石
  • シスチン尿石
  • 成分不明の尿石

などがあります。また尿道で発症している場合もあれば腎臓にできている場合、膀胱内にできている場合、併発している場合などあります。

気をつけるのは私生活

はっきりとした原因がまだ解明されていないのがこの尿石症の特徴ですが、その主な原因は日常生活の中にあると推測されています。

ミネラルバランスの不均衡、ビタミン不足、エサの栄養バランス、肥満、感染症などいくつかの要因が重なって発症するものと考えられています。

また水の摂取が少ないと尿濃度が高くなりやすく石ができやすいとも考えられています。

また、最近では臭いを気にする飼い主が野菜中心でできたエサなどを与えてしまい、必要な肉からの栄養素が摂れないといったこともあるようです。

まずは普段の生活からしっかりと見直すことが大事です。

尿石症からの回復

まず、愛猫がトイレに行っても尿が出ないという症状が出たら、ただちに病院に行くようにしましょう。尿が出ない状態が2、3日も続くと命さえ危険な状態になってしまいます。

尿が出ないということは体から毒素が排出されないという危険な状態です。病気の進行状態によって治療方法は変わってきますが、症状が軽い場合には投薬による治療が可能です。

投薬により石を溶かすことが出来ます。さらに併用して食事療法を行って治療していきます。

獣医師が愛猫に適切なキャットフードを教えてくれますが、phをコントロールする食事を中心に行っていきます。

ただ猫は偏食傾向にあるので全く食事を行わない場合は獣医師に相談が必要です。重症の場合は外科的手術によって石そのものを摘出するようになります。

しかし外科的手術で石を取り出しても食事療法を行っていくことが必要になるので、普段の生活から愛猫の食生活などをしっかり管理してあげるようにしましょう。

猫ひっかき病って猫の病気じゃないの?人に感染する猫ひっかき病の症状、治療、予防方法

猫ひっかき病・・・あまりにも直球な名前でユーモアさえ感じますが、この病気を猫だけの病気と勘違いしている人も多いかと思います。

実は、猫ひっかき病は、むしろ猫に引っ掻かれた人間に発症する病気なのです。

今回は、猫ひっかき病について、ご紹介しましょう。

猫ひっかき病ってどんな病気?

猫ひっかき病は、バルトネラ・ヘンセレという病原菌をもった猫に噛まれたり、引っ掻かれたりして、感染した場合に発症する病気です。

この菌はノミを媒介して猫から猫へ感染すると言われていて、ノミが被毛などに残した糞を猫がグルーミングして舐めることで猫の口に入ります。

人間へはグルーミングで汚染された爪で引っ掻かれたり、噛まれたりすることで感染します。

人間に現れる症状は?

一番、顕著なのはリンパ節の腫れでしょう。引っ掻かれて感染した後3日~10日位の初期段階は、傷ついた患部に虫に刺されたような赤い腫れが出ます。

その後10日目位からリンパの腫れが現れ始めます。

手を引っ掻かれた場合は頸部や脇の下のリンパ節、足を引っ掻かれた場合は鼠蹊部のリンパ節が腫れあがり、鶏の卵ほどの大きさのコブになる場合もあります。

多くの場合、微熱、倦怠感、関節痛などがありますが、一般的には自然に治癒すると言われています。

しかしながら、場合によっては、リンパ節の腫れから脳炎、心内膜炎などに発展する場合もありますので、早目の治療が必要です。

猫に症状はあるの?

この病気は猫に感染しても、ほとんど症状が出ないと言われています。まれに発熱、食欲不振などがあるようですが、こうした症状は他の病気と間違われがちで、感染の把握を難しくしています。

また、感染してから通常は2ヶ月~3ヶ月は保菌状態が続き、場合によっては2年近くも感染状態でいることもあるようです。

猫ひっかき病の治療方法は?

感染した猫にも発症した人間にも抗生物質が投与されることが多いのですが、人間の場合は劇的な効果はないようです。このため猫ひっかき病は完治するまで数か月掛かることもあります。

猫の場合は抗生物質の投与で菌血症(血液の中に菌がある状態)をコントロールできるようですが、完全な滅菌は難しいと言われています。

猫ひっかき病の予防方法は?

猫の感染が把握できていれば予防も多少は楽ですが、猫の症状は把握しづらいため、なかなか難しいのが問題です。

飼い主さんにできる最低限の予防方法として、ノミの駆除を徹底し猫を清潔にすること、猫の爪は常に切るようにすること、口移しで食べ物を上げるなど過度な猫との接触は避けることを心掛けましょう。

猫ひっかき病は、派手な傷でなくても感染する可能性があります。

リンパ節が腫れるなどして病院に行く場合は、猫を飼っていること、猫に引っ掻かれた(可能性がある)ことなどを医師に伝えれば診断の助けになりますので、必ず伝えるようにしましょう。