猫の病気

猫の肥満細胞腫。太っていなくても発症する肥満細胞腫とは?

猫の肥満細胞腫はこんな病気

肥満細胞腫とは「肥満細胞」と呼ばれる細胞が腫瘍化してしまうことで発症する病気です。

決して肥満な猫限定で起こる病気ではありません。

それどころか猫にとってはメジャーな病気で、皮膚に発症する腫瘍の中で2番目に多く、約15%を占めるのがこの肥満細胞腫なのです。

内臓に出来る肥満細胞腫の多くは悪性度が高く、転移しやすいため、発見が遅れれば命にかかわる重大な病気です。

猫の肥満細胞腫の症状

肥満細胞腫は「皮膚」と「内臓」に発症し症状も異なります。それぞれ説明していきましょう。

皮膚の肥満細胞腫

皮膚に腫瘍が出来ると、多くはその部分が脱毛し硬いしこりが発生します。

ただし個体差が大きく、ぶよぶよとした柔らかい浮腫状の場合もあれば、一カ所のみだったり、全身に発生したりします。

内臓の肥満細胞腫

発症する部位は脾臓、小腸、肝臓、内臓のリンパ組織など。

初期症状は軽い嘔吐や下痢だけですが次第に症状が重くなり、食欲不振・元気がなくなる・体重減少・運動をしたがらなくなる。といった症状がみられます。

皮膚の肥満細胞腫よりも転移しやすく発見時には大半が他の臓器に転移してしまっているというデータもあるので、かなり注意しなければいけません。

猫の肥満細胞腫の原因

肥満細胞腫の原因は判明していません。猫の品種、遺伝・猫免疫不全ウイルスとの関係、分泌腺の過剰分泌、細菌感染などが原因として疑われています。

猫の肥満細胞腫の治療

皮膚の肥満細胞腫

腫瘍とその周辺部を切除します。腫瘍の周りの健康そうな皮膚も一緒に切除し、細胞腫ができていないか確認。もし腫瘍が認められた場合、再び手術する必要があります。

内臓の肥満細胞腫

皮膚の肥満細胞と同じように腫瘍が出来た部位を摘出します。

ただし皮膚の肥満細胞腫のように完全切除は難しく、年齢や体力的に手術が難しい場合もあります。そのときは化学療法や放射線治療を行うこともあります。

また発見時に転移してしまっている場合、程度によっては治療の効果が薄く手遅れになってしまうケースもあるので早期発見・早期治療が何よりも大切です。

愛猫の日ごろの体調チェックが重要です

猫の肥満細胞腫には有効な予防手段はありません。日ごろから愛猫の体調を観察し、優れないところがあればなるべく早く動物病院で検査してもらうことが重要です。

猫に貧血? 猫の伝染性貧血の症状・原因・治療方法について

猫に多い病気の一つに猫伝染性貧血と言われる病気があります。

これは猫だけがかかると言われている感染症の一種で、猫特有の病気とも考えられています。

急にご飯を食べなくなったり、息が苦しそうだったりというような症状が見られたら、病院に連れて行きましょう。

獣医師にヘモバルトネラ症、もしくはヘモプラズマ症といわれたら、猫伝染性貧血だと考えてください。今回は、そんな猫に多い猫伝染性貧血について詳しく見ていきましょう。

猫伝染性貧血の原因

猫伝染性貧血は猫ヘモバルトネラ症、ヘモプラズマ症とも呼ばれることもある病気で、ヘモバルトネラという寄生虫による感染症です。

感染する経路は様々で、ヘモバルトネラを媒介した蚊、ノミ、ダニなどの吸血昆虫により感染することや、ヘモバルトネラに感染した猫との喧嘩でのかみ傷や、感染した親猫からの直垂感染、授乳や産道感染などあります。

ヘモバルトネラは猫の体内に侵入すると、血液の赤血球に付着します。

体内に異物が入ってくると、抗体が働き排除しようとしますが、ヘモバルトネラが赤血球に寄生すると抗体が異物をうまく識別できず、赤血球ごと寄生虫を破壊してしまいます。

このように体内の赤血球が減少していくことで貧血になってしまいます。

ヘモバルトネラの発見は難しい?

ヘモバルトネラ症は血液検査で、猫から採取した血液を顕微鏡で見て確認していきます。ヘモバルトネラ症に感染した猫の赤血球のまわりには粒がくっついているのが確認できます。

ただし、ヘモバルトネラ菌は定期的に隠れたり現れたりする習性を持っているため、1度の検査で必ずしも発見できる訳ではありません。

正確な検査を行うためには、数日に渡って血液をチェックする必要があります。

猫伝染性貧血の治療方法

ヘモバルトネラ症に感染した猫は、赤血球が破壊されていくため、徐々に元気がなくなり、食欲がなくなっていきます。

初期の状態では熱が出ることもありますが、息苦しそうにしはじめ、今度は体温がどんどん低下していきます。

さらに進行すると黄疸が現れたり、歯茎の白色化が見られたりするようになります。

主な治療方法としては抗生物質の投与ですが、症状が悪化している場合には輸血や酸素吸入が必要なこともあります。

また、一度かかってしまうと完治の難しい病気です。愛猫の状態を悪化させないように根気強く看病を行っていきましょう。

最近トイレが汚れない?猫に多い尿石症について

愛猫が何度もトイレに行くのに、トイレ砂が全然汚れていないなんてことないですか。もしかしたら、猫に多い病気、尿石症になっているかもしれません。

尿石症になるとトイレに全然行かなくなることもあり、トイレの砂が汚れなくなります。もしそういう兆候が見られたら尿石症を疑ってみてください。

猫に多い尿石症とは?

尿石症は顕微鏡で分かるくらいの小さな石のような結晶や砂が尿道などにできる病気です。

この尿石と言われるものには

  • ストルバイト尿石
  • シュウ酸カルシウム尿石
  • ストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石の混合された結晶
  • 尿酸塩尿石
  • リン酸カルシウム尿石
  • シスチン尿石
  • 成分不明の尿石

などがあります。また尿道で発症している場合もあれば腎臓にできている場合、膀胱内にできている場合、併発している場合などあります。

気をつけるのは私生活

はっきりとした原因がまだ解明されていないのがこの尿石症の特徴ですが、その主な原因は日常生活の中にあると推測されています。

ミネラルバランスの不均衡、ビタミン不足、エサの栄養バランス、肥満、感染症などいくつかの要因が重なって発症するものと考えられています。

また水の摂取が少ないと尿濃度が高くなりやすく石ができやすいとも考えられています。

また、最近では臭いを気にする飼い主が野菜中心でできたエサなどを与えてしまい、必要な肉からの栄養素が摂れないといったこともあるようです。

まずは普段の生活からしっかりと見直すことが大事です。

尿石症からの回復

まず、愛猫がトイレに行っても尿が出ないという症状が出たら、ただちに病院に行くようにしましょう。尿が出ない状態が2、3日も続くと命さえ危険な状態になってしまいます。

尿が出ないということは体から毒素が排出されないという危険な状態です。病気の進行状態によって治療方法は変わってきますが、症状が軽い場合には投薬による治療が可能です。

投薬により石を溶かすことが出来ます。さらに併用して食事療法を行って治療していきます。

獣医師が愛猫に適切なキャットフードを教えてくれますが、phをコントロールする食事を中心に行っていきます。

ただ猫は偏食傾向にあるので全く食事を行わない場合は獣医師に相談が必要です。重症の場合は外科的手術によって石そのものを摘出するようになります。

しかし外科的手術で石を取り出しても食事療法を行っていくことが必要になるので、普段の生活から愛猫の食生活などをしっかり管理してあげるようにしましょう。

猫ひっかき病って猫の病気じゃないの?人に感染する猫ひっかき病の症状、治療、予防方法

猫ひっかき病・・・あまりにも直球な名前でユーモアさえ感じますが、この病気を猫だけの病気と勘違いしている人も多いかと思います。

実は、猫ひっかき病は、むしろ猫に引っ掻かれた人間に発症する病気なのです。

今回は、猫ひっかき病について、ご紹介しましょう。

猫ひっかき病ってどんな病気?

猫ひっかき病は、バルトネラ・ヘンセレという病原菌をもった猫に噛まれたり、引っ掻かれたりして、感染した場合に発症する病気です。

この菌はノミを媒介して猫から猫へ感染すると言われていて、ノミが被毛などに残した糞を猫がグルーミングして舐めることで猫の口に入ります。

人間へはグルーミングで汚染された爪で引っ掻かれたり、噛まれたりすることで感染します。

人間に現れる症状は?

一番、顕著なのはリンパ節の腫れでしょう。引っ掻かれて感染した後3日~10日位の初期段階は、傷ついた患部に虫に刺されたような赤い腫れが出ます。

その後10日目位からリンパの腫れが現れ始めます。

手を引っ掻かれた場合は頸部や脇の下のリンパ節、足を引っ掻かれた場合は鼠蹊部のリンパ節が腫れあがり、鶏の卵ほどの大きさのコブになる場合もあります。

多くの場合、微熱、倦怠感、関節痛などがありますが、一般的には自然に治癒すると言われています。

しかしながら、場合によっては、リンパ節の腫れから脳炎、心内膜炎などに発展する場合もありますので、早目の治療が必要です。

猫に症状はあるの?

この病気は猫に感染しても、ほとんど症状が出ないと言われています。まれに発熱、食欲不振などがあるようですが、こうした症状は他の病気と間違われがちで、感染の把握を難しくしています。

また、感染してから通常は2ヶ月~3ヶ月は保菌状態が続き、場合によっては2年近くも感染状態でいることもあるようです。

猫ひっかき病の治療方法は?

感染した猫にも発症した人間にも抗生物質が投与されることが多いのですが、人間の場合は劇的な効果はないようです。このため猫ひっかき病は完治するまで数か月掛かることもあります。

猫の場合は抗生物質の投与で菌血症(血液の中に菌がある状態)をコントロールできるようですが、完全な滅菌は難しいと言われています。

猫ひっかき病の予防方法は?

猫の感染が把握できていれば予防も多少は楽ですが、猫の症状は把握しづらいため、なかなか難しいのが問題です。

飼い主さんにできる最低限の予防方法として、ノミの駆除を徹底し猫を清潔にすること、猫の爪は常に切るようにすること、口移しで食べ物を上げるなど過度な猫との接触は避けることを心掛けましょう。

猫ひっかき病は、派手な傷でなくても感染する可能性があります。

リンパ節が腫れるなどして病院に行く場合は、猫を飼っていること、猫に引っ掻かれた(可能性がある)ことなどを医師に伝えれば診断の助けになりますので、必ず伝えるようにしましょう。

猫のIBDって何のこと?猫の炎症性腸疾患の症状、原因、治療方法について

IBDという病名を聞いたことがありますか?比較的、最近出てきた病名ですのであまり馴染みのない飼い主さんも多いのではないでしょうか?

この病気は治療可能ではありますが、完治させる方法はなく、長い期間、病気と向き合う必要があると言われています。今回は、猫のIBDについてご紹介しましょう。

猫のIBDとは?

IBDとは「Inflammatory Bowel Disease」の頭文字で日本語の正式名は炎症性腸疾患です。

腸に起きる慢性の炎症の総称ですが、腸管におけるアレルギー疾患、免疫介在性の疾患と考えれば良いようです。

免疫に関連するリンパ球や好酸球などの細胞が腸管を浸潤することで腸の粘膜を損傷し、それが潰瘍などになって、嘔吐や下痢、血便、食欲不振などを引き起こします。

これらの症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのもIBDの特徴です。発症は高齢の猫に多いと言われていますが、ごくたまに子猫での発症も報告されているようです。

IBDの原因は?

IBDの原因ははっきりとは解明できていません。

原因は遺伝、食物アレルギー、化学物質、腸内細菌の状態、ストレスなどあらゆるファクターが考えられているため、原因の絞り込みが難しく根本的な治癒に至りにくいのが現状です。

IBDの治療方法は?

先程もご説明した通り、IBDは原因の特定が難しいため、直接的な治療方法がありません。よって治療は、症状への対症療法で、起きている症状を少しでも和らげ、猫の負担を軽くしてあげることに終始します。

この対症療法を続けることで、栄養不良や他の臓器へのダメージ、患部の癌化を防ぐこともできますので、早目の治療は大切です。

対症療法

対症療法は、食事療法と薬物療法で行われます。食事療法は、腸の疾患の原因となっている食品、食材があれば、それを探し出して回避するのが一番良いでしょう。

猫が下痢や血便を起こした直前に食べたフードや使われている食材を検証し、疑わしいモノを避けて様子をみるのはひとつのアプローチでしょう。

しかしながら、例え原因が食事だとしてもアレルゲンとなっている食物が多岐に及んでいる場合、原因の究明は困難です。

そのような場合、食事療法は、低脂肪で繊維質の少ない食事など、腸に負担の少ないフードにすることで疾患から腸を守る方に舵を切り替えます。

薬物療法

薬物療法では、ステロイドによる治療を選択する獣医さんが多いようです。ステロイドの投与については、ためらう飼い主さんも少なくないと思います。

しかし、この病気の場合、進行してからですと癌化や肝臓への影響もあり、症状が進むと死に至る場合もありますので、ステロイドを使用するなら早目に投与すべきでしょう。

ステロイド(プレドニゾロン)の場合、効果は最初の1週間~2週間で出ると言われています。

この期間を過ぎても期待していた効果が出ない場合は、獣医さんと治療方針を相談した方が良いかもしれません。

最後に

IBDは完治の難しい病気ではありますが、コントロールできれば長生きも可能です。

いずれにせよ、飼い主さんと獣医さんとでよく話し合い、協力し合って病気に向き合うことが大切です。

梅雨明け前から気を付けましょう! 猫の熱中症の症状・原因から予防・治療法

猫の熱中症はこんな病気

猫が熱中症にかかることは多くありません。なぜなら猫は家やその付近の涼しい場所を知っていて、そこに移動することによって熱から身を守っているからです。

しかし猫は人よりも体温調節が苦手なので、本来は人よりも熱中症にかかりやすい体質を持っています。

熱中症は重ければ後遺症が残ることもあり、最悪だと死亡することもあるので、飼い主がきちんと予防しなければならない病気なのです。

猫の熱中症の症状

猫の熱中症の症状は人とあまり変わりません。軽度の場合は

  • 呼吸が荒くなる(口で息をする)
  • 大量の涎が出る
  • 目や口の中が赤くなる(充血する)
  • 嘔吐、下痢
  • ふらつく
  • 脱水症状

といった症状がみられます。さらに悪化すると

  • 血便、吐血、血尿といった出血症状
  • 歯茎が青白くなる(チアノーゼ)
  • 失神
  • 痙攣
  • 麻痺
  • 血圧低下

などの重度な症状があらわれ、最悪の場合ショック症状を起こして死亡してしまいます。

猫の熱中症の原因

急激に体温が上昇することによって熱中症が発症してしまいます。

猫の熱中症は「密室に閉じ込められる」という状況で起こることが多いので、注意が必要です。

例えば留守番中にトイレや狭い部屋の中に閉じ込められてしまうと、熱中症にかかりやすい状況になってしまうのです。

熱中症になりやすい猫

どの猫でも熱中症になる可能性はありますが、その中でも特にペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘア等の鼻が潰れていて、鼻孔の小さい品種は体温調節がかなり苦手なので、熱中症になりやすい傾向があるようです。

またメインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなど体が大きい品種も、体の中に熱を蓄積しやすいので注意が必要です。

肥満猫も同じ理由で熱中症なりやすいでしょう。

猫の熱中症の治療

愛猫が熱中症にかかったら病院へ連れて行かなければいけません。さらに発見時の応急処置もとても重要です。

  • 涼しい場所に移動させる
  • 氷水をわきや首周辺に当てる
  • 水を霧吹き等で吹きかける
  • 濡らしたタオルで体を包む

といった処置をして猫の体温を39度程度まで下げましょう。

その後は動物病院で点滴等の治療が行われます。

梅雨明け前から熱中症対策をしましょう

家で密室になりそうな部屋をリストアップし、なるべくそこに猫を入れないようにしたり、水を絶やさないように気を付ける。

ドアが猫に開けられたり、閉められないように工夫するなど、熱中症の対策を夏を迎える前から行っておきましょう。

きちんと予防しておけば、熱中症は防げます。

猫も風邪をひく? 猫風邪の症状・原因・治療法について

猫風邪はこんな病気

猫も人と同じように風邪を引いてしまうことがあります。

ウイルス・細菌など病原体が様々なところも、症状が発熱や咳といったところも、人間の風邪ととてもよく似ています。

ただし猫風邪は人と比べると感染力が強い傾向があるので、油断しているとすぐに風邪をうつしてしまったり、逆にうつされてしまうことがある病気なのです。

猫風邪の症状

猫風邪の症状は病原体によって若干異なってきますが、大体は人間の風邪の症状と似通っています。具体的には、

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 結膜炎
  • 角膜炎
  • 食欲不振
  • 発熱

といった症状が現れます。

さらに症状が悪化すると肺炎・口内炎・関節炎といった全身に悪影響を及ぼす恐れがあります。

体力・免疫力が低い子猫や老猫は猫風邪にかかりやすく、症状が悪化しやすいので特に注意しなくてはいけません。

猫風邪の原因

猫風邪を引き起こす主な病原体は

  • ヘルペスウイルス
  • カリシウイルス
  • クラミジア
  • 細菌
  • マイコプラズマ

とされています。これらの病原体が複数合わさって猫風邪を引き起こしてしまいます。

特に生後数週間の子猫はヘルペスウイルスに感染しやすく、症状も悪化してしまう傾向があります。

潜伏期間は一週間前後。早ければ感染して二日で発症してしまうこともあります。

猫風邪の治療

「風邪程度で薬は飲まない、寝ていれば治る」と主張している人もいるでしょうが、愛猫の調子が悪そうだった時は病院へ連れていってあげて下さい。

症状が軽くても悪化してしまう可能性がありますし、正しく治療しなければ慢性化してしまう恐れもあります。

猫風邪の治療は抗生物質の投与を中心に行います。また合わせて猫の栄養状態を良くし、体力を回復させる必要があるので、食事などの環境の改善も行う必要があります。

獣医さんの指示に従って正しく治療に当たりましょう。

猫風邪の予防

普段から体力をつけておくこと。偏った栄養バランスの食事を与えないことなど、人の風邪予防と同じ感覚で猫風邪も予防してあげましょう。

猫風邪や人の風邪は他の動物には移りませんのでご安心下さい。

猫も歯磨き必須です! 猫の歯周病の症状・原因・治療法について

猫の歯周病はこんな病気

歯周病とは「歯肉炎+歯周炎」の口内環境の悪化の総称です。

人にとってもとても馴染みの深い病気で、連日テレビでは歯周病予防の歯ブラシや歯磨き粉、うがい薬のCMが流れていますよね。

猫も人と同じように歯周病にかかってしまう動物です。歯周病は歯がボロボロになってしまう恐ろしい病気なので、しっかりと予防しないといけません。

猫の歯周病の症状

歯周病はまず歯肉炎からスタートし、徐々に状態が悪くなると歯周炎となり、最悪の場合歯が抜け落ちてしまうこともあります。

初期段階では

  • 口臭がきつくなる
  • 歯肉(歯ぐき)が腫れる
  • 歯肉からの出血

などが挙げられます。少々不快感がある程度で、猫の自覚症状もほとんどないでしょう。

しかし歯肉炎が悪化し、歯周炎になってしまうと症状が目に見えて悪化してしまいます。具体的には

  • 口臭がかなりひどくなる(吐き気を催す悪臭のことも)
  • 歯肉が減少し、歯が剥き出しになってしまう
  • 歯がぐらつく、抜ける
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 副鼻腔炎を発症

といった重度の症状があらわれてしまいます。また確証はありませんが、心臓、腎臓、肝臓、肺といった臓器への悪影響もあると示唆されています。

猫の歯周病の原因

歯周病の原因は口内で繁殖する「細菌」です。

菌膜、歯垢、歯石といった細菌の温床を放置しておくと菌が繁殖し、「歯垢」と呼ばれる塊を形成します。これらの細菌により歯ぐきが炎症を起こしてしますのです。

また口内環境の悪化だけではなく

  • 口の中の傷
  • 免疫力の低下

によっても細菌の活動が活発になり、歯周病を引き起こしてしまうことがあります。

猫の歯周病の治療

初期段階(歯肉炎)の場合は洗浄液や歯磨きで口内を清潔にすれば症状は改善します。炎症がひどい場合は抗炎症剤や抗生物質を投与します。

また症状がひどくなったり、歯石・歯垢を取り除く必要がある場合は、猫に全身麻酔をかけそれらを取り除きます。歯のぐらつきが重度だと抜歯するケースもあるようです。

言葉が通じない猫の場合、口内の歯石・歯垢除去には全身麻酔は必須です。

麻酔に耐えられない猫などでは対処が非常に難しくなるので、特に気を付けて予防をしなくてはなりません。

猫の歯周病の予防

なんといっても歯磨きが一番の歯周病予防です。猫用歯ブラシや猫用歯磨き粉が市販されているので、ぜひ利用して下さい。

少なくとも毎日一回歯磨きをしていれば、歯周病のリスクはぐっと減ることでしょう。

愛猫の肉球は大丈夫?猫の形質細胞性足皮膚炎の症状・原因から治療法

猫の形質細胞性足皮膚炎はこんな病気

猫の形質細胞性足皮膚炎とは別名「形質細胞性足底皮膚炎・肉球皮膚炎」とも呼ばれ、その名前のとおり、足の底…つまり肉球に発症する病気です。

発症すると肉球が腫れ、痛みから歩行が困難になってしまいます。命に関わる病ではありませんが、猫の日常に支障をきたしてしまうので注意が必要な病気です。

猫の形質細胞性足皮膚炎の症状

通常の猫の肉球はプニプニとしていて「弾力がある柔らかさ」です。形質細胞性足皮膚炎を発症してしまうとスポンジのように弾力のない柔らかな感触になってしまいます。

一般的には前足の片方だけに発症することが多い傾向がありますが、もちろん他の足に発症するケースもあります。

初期症状は肉球の表面がカサカサになり、鱗のような外見になってしまうことくらいです。

放置しておくと潰瘍ができると、痛みや出血、二次的に細菌などの感染が起こってしまうこともあります。さらに悪化すると、

  • 腫れがひどくなる
  • 足を引きずる
  • 運動を極端に嫌がる

といった症状があらわれます。運動不足によって肥満になってしまいやすくなるので、症状が悪化する前に治療することをおすすめします。

猫の形質細胞性足皮膚炎の原因

猫の形質細胞性足皮膚炎の原因は、よく分かっていません。

アレルギーなどの免疫系が関与しているとも、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスの感染が関連している場合もあるとも言われていますが、はっきりと判明されていないのが現状です。

猫の形質細胞性足皮膚炎の治療

抗生物質を投与して治療します。なかでもドキシサイクリンという抗生物質が有効とされています。

投薬期間は少なくとも1カ月程度です。炎症がひどくなり潰瘍になってしまっている場合は、外科手術しなければならないこともあります。

反対に症状が軽度であれば、自然に治癒することも珍しくありません。

肉球の異常を見つけたら検査をしましょう

形質細胞性足皮膚炎の予防法はありません。早期発見・早期治療が重要になるでしょう。

また肉球の異常な腫れは形質細胞性足皮膚炎だけではありません。抗生剤を投与した副作用や、刺激物に触ったことによる接触性皮膚炎、線維肉腫という腫瘍も肉球の腫れの原因とされています。

これらの要因を飼い主だけで判別することは不可能なので、肉球の異常を発見したら、なるべく早く動物病院を受診することをおすすめします。

猫に急増中!?猫の食物アレルギーの原因、症状から予防、対処法まで

最近は人と同じように猫も食物アレルギーになることが増えているようですね。

アレルギーとは、体内の免疫が過剰に反応し、異物と認識してしまった物質を撃退するために体が防御反応を示すものです。この防御のための反応は主に炎症で、これにより猫の体にさまざまな悪影響が起きるようになるでしょう。

ここでは食物アレルギーの原因や症状、対処法、予防について解説します。

食物アレルギーの原因

食物アレルギーの原因物質は主にタンパク質、肉や魚、穀物などに含まれるタンパク質です。

消化吸収が充分にできていなかったり、免疫力が弱っていると起こりやすくなるでしょう。また、同じ食材を長く食べ続けているとアレルギーになりやすくなってしまいます。

猫の場合、穀物は猫にとって消化しづらいものであること、キャットフードによく使われる食材であることから特にアレルギーを起こしやすいと言われています。

食物アレルギーの症状

食物アレルギーでよく見られる症状は、皮膚炎、体のかゆみ、下痢や嘔吐です。

口元や目のまわりが赤くなる、しきりに体を掻く(かゆみのため)、原因不明の下痢や嘔吐が続いて治らない、こんな症状が出たら食物アレルギーの可能性がありますよ。

ただし、これらの症状は別の病気でもよく起こるものです。

まずは動物病院で診察を受けてみてくださいね。

食物アレルギーの対処法

食物アレルギーの疑いが強い時、まずは食物アレルギー専用の療養食を試してみましょう。

食物アレルギー対応の療養食は、タンパク質を消化吸収しやすいように加工してあるので、アレルギーを持つ猫が食べても炎症反応が起こりにくくなっています。

もうひとつの方法として、アレルゲンとなる食材を避けるというやり方もあります。

食物アレルギーは食べたことがない食材では起こりませんので、今まで与えていたキャットフードとは違う食材を使ったフードを与えることでアレルギー反応を避けることができますよ。

食物アレルギーの予防法

食物アレルギーは、免疫力の低下、消化の悪い食材、同じ食材を長く食べ続ける、これらによって起こりやすくなります。

日頃から品質のよい食事を与え、消化不良や免疫力低下を防ぐことが大切でしょう。

また、定期的にキャットフードを変えてさまざまな食材を食べてもらうことも効果的ですよ。

鶏肉を使ったフードを食べていたら、魚に変える、米や麦を使ったフードなら豆類やジャガイモやサツマイモにする、など食材の種類に注意しながら選んであげてくださいね。

猫の食物アレルギーは、ここ何年かで急速に増えているようです。

もし食物アレルギーになってしまっても、きちんと対処できればつらい症状も解消され健康な猫と同じように元気に過ごせます。

猫は自分で食事を選べません。飼い主さんが注意して良い食事を選んであげてくださいね。

猫が捻挫した時に!猫の捻挫の症状・原因・応急手当の方法について

あまり猫が捻挫したと聞いたことはありませんが、「猿も木から落ちる」ように猫も怪我に注意する必要があります。

高い所へ登り損ねたり、降りる際に足を痛めることは有り得ます。猫は痛いと言えませんから、歩き方が変だったり、動かないでジッとしていたりすることがあれば注意が必要です。

捻挫の症状

捻挫は関節をつないでいる靭帯が可動域以上に曲がってしまった状態で、炎症が起こることを言います。

炎症の特徴は痛みや腫れが生じたり、捻挫した部位が熱を持ち、赤くなったり、触られるのを極端に嫌がる、歩行がおかしい、動きが不自然などさまざまな症状があります。

捻挫の程度にもよりますが、損傷次第では病院への受診が必要となります。

捻挫は靭帯の損傷の程度により、「I度」は軽度捻挫・「II度」は部分断裂・「III度」は完全断裂の3種類に分けられます。

部分断裂や完全断裂の場合は、関節が異常に曲げられてしまうために靭帯が裂けた状態になり、ひどい場合には脱臼や骨折することもあります。

捻挫の原因

高いところからの落下、足場の悪いところでの疾走、急な方向転換、障害物によるつまづき、人に踏まれる、ドアに挟まれる、交通事故等の不慮の事故が主な原因で、外で飼っている猫に多く見られます。

治療法と応急処置

患部を動かさず、患部を冷やし熱を取るようにし、圧迫して血流を抑え、心臓より高い所へ持っていきます。

通常は、無理をしなければ3日程度で回復する場合が多いですが、痛みが取れず足を引きずって歩行している状態が長引くのであれば、動物病院へと受診することをオススメします。

捻挫と言っても、脱臼や骨折の場合は熱も引きづらく腫れも続くことが多いからです。

病院でレントゲンを撮ってもらい、きちんとした処置をしないと、後遺症が残る場合もあります。

まとめ

怪我は瞬時のことです。また、若い頃の猫は好奇心も強く何にでも興味を示します。特に、家の中で家族総出で模様替えをしようものなら、その様子を見にやってくる程です。

猫の体型にもよりますが、家具や床・壁などの硬いところにぶつかるような事があれば、即怪我につながります。

部屋の模様替えや家具の移動の際には、猫をケージに入れてから行うか、十分に猫に配慮して移動を行うかしなければなりません。

人間以上に悲惨!猫の口内炎の症状・原因・治療法について

最近、愛猫が食事を摂らなくなったり、食べても少ししか食べなかったりしていませんか。もしくは食べたそうにしているのに食べるのが辛そうな様子が見られたら、口内炎を疑ってみるのがいいかもしれません。

猫も人間同様、口内炎を発症することがありますが、実は猫の口内炎は人間が思っている以上に悲惨で辛いものなのです。

今回はそんな猫に起こりやすい口内炎についてご紹介しましょう。

猫の口内炎の症状は人間とは全く違う

私たち人間も口内炎になると食事をするのが辛かったり、刺激物を避けたりしますが、猫の口内炎は私たち人間が思っているような口内炎ではありません。

猫が口内炎になると、よだれを垂らしたり、口臭がきつくなったり、痛みが酷くて口を開けられなくなります。そして、食欲不振になり、どんどんと痩せていってしまいます。

この時、猫の口の中ではどういうことが起こっているのかというと、口内炎の炎症が歯茎だけでなく、舌や喉にまで広がってしまっています。口の中の粘膜や皮がはがれたように真っ赤に腫れ上がり、炎症を起こしていることがあるのです。

口中に口内炎ができた状態では、さすがに食事も喉を通らないということです。

猫の口内炎が出来てしまう理由

愛猫の口内炎の原因は単に炎症しているものでなく、病気によるものもあります。

主な原因としては

  • 歯垢や歯石が蓄積することにより細菌が繁殖して炎症を起こしてしまうこと
  • 魚の骨や鱗が口内に刺さり炎症を起こしてしまうこと
  • ウィルス感染により免疫力が低下し出来てしまうもの
  • 重度の尿毒症を発症したことにより唾液中に尿素が拡散し口腔内の細菌が反応し炎症を起こしてしまうもの

などがあります。

さらには糖尿病の猫の免疫力が低下し、さらに余分な糖分に細菌が繁殖し口内炎を招いてしまったり、自己免疫疾患と呼ばれる病気の猫の免疫が歯茎を攻撃し、慢性的に歯肉炎を起こしてしまったりすることもあります

一口に猫の口内炎と言ってもその原因は様々でいくつかの要因が重なって発症することもあります。

猫の口内炎は治療が難しい

軽度の口内炎であれば、歯石や歯垢を除去すれば治ってしまう口内炎ですが、慢性型口内炎や難治性口内炎を発症している場合は治療をするのに時間を要します。

口内炎の治療であっても血液検査をしっかり行い、その原因となる病気の治療を行っていくことが完治するための方法になります。

口内炎の治療薬としては抗生剤やステロイド剤、抗炎症剤などの投薬による治療や抜歯などを行っていきます。

いずれの場合も長期戦になるので愛猫の体調に気をつけながら根気よく治療を続けていくことが大事です。

愛猫が喧嘩をしたら要注意! 猫の膿瘍・蜂窩織炎の症状・原因・治療法について

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は皮膚・皮下組織に細菌が入り込み、感染症に感染、炎症を起こしてしまった状態のことをいいます。

さらに蜂窩織炎が悪化し炎症した部位に膿みが溜まってしまった状態を膿瘍(のうよう)といいます。

膿瘍・蜂窩織炎ともに発見しづらい特徴があり、発見が遅れると細菌が全身に散らばってしまい命の危険もある重篤な病気を発症しかねない病気です。

膿瘍・蜂窩織炎の症状

蜂窩織炎

蜂窩織炎の症状は主に皮膚の下にあらわれるので、目視では中々発見することができません。

もし猫の皮膚の一部が腫れて熱を持っており、その周囲に小さな傷があれば蜂窩織炎に感染してしまっていると考えられます。

膿瘍

初期症状はぶよぶよとした柔らかい腫れ物(膿み)が皮膚上にあらわれます。腫れ物は痛みを伴うので、猫は足を引きずるようになります。

加えて腫れ物に触られるのを嫌い、無理やり触れようとすると暴れることもあるでしょう。

悪化すると腫れ物はさらに大きくなり、熱を持ち始めます。この頃になると猫は動きたがらなくなり、元気喪失・食欲不振といった症状がみられるようになるでしょう。

早期に患部が開口し膿みが排出されると比較的症状は軽く済み、自然治癒する確率も高くなります。

しかし開口が遅れれば遅れるほど皮膚下の菌は増殖し、菌が体内へ入り込み網膜炎などの病気を引き起こしてしまうこともあります。

また菌が骨まで達してしまうと、最終的に患部を切断しなければならないこともあるようです。

膿瘍・蜂窩織炎の原因

膿瘍・蜂窩織炎の原因のほぼ100%は外傷によるものです。

その中でもオス猫同士の喧嘩が特に多く、喧嘩した際に歯や爪などが皮膚に深く突き刺さると、口の中や皮膚表面の細菌が皮膚の中に侵入し、蜂窩膵炎を引き起こしてしまいます。

細菌と体内の免疫系統が戦った結果膿みが発生します。そして膿瘍を発症してしまうのです。

膿瘍・蜂窩膵炎の治療

早期に治療を行えば抗生物質を投与するだけで2日~3日程度で完治します。化膿がひどくなると患部を切開し、膿みを直接洗浄し消毒する必要がでてくるでしょう。

さらに放置しておくと組織が壊死してしまうので、壊れてしまった患部を切除しなければなりません。

なかなか症状が治らない場合はウイルスに感染しまっている可能性があります

適切な治療をしたのに症状が回復しない。そんな場合は喧嘩の際、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスに感染してしまっている恐れがあります。

両者は感染した猫の免疫力を下げてしまうので、回復が極端に遅くなってしまうのです。これらのウイルスに感染しないためにも、猫同士の喧嘩は極力避ける必要があるでしょう。

猫のインフルエンザ。猫カリシウイルス感染症の症状・原因・治療法について

「猫カリシウイルス感染症」という病気を知っていますか?

なんだか小難しい名前ですが、猫にとってはかなりメジャーな病気です。

症状や感染力の強さがインフルエンザに良く似ているので「猫カゼ」もしくは「猫インフルエンザ」とも呼ばれることがある病気です。

猫カリシウイルス感染症の症状

  • 40度以上の高熱
  • 鼻水・くしゃみ
  • 目ヤニ
  • 口、舌、鼻に潰瘍
  • 大量ヨダレ・水泡
  • 食欲不振
  • 口内炎

以上が猫カリシウイルス感染症の主な症状になります。

猫インフルエンザと呼ばれるだけあって、症状もいくつか被っていますね。猫カリシウイルスと同様「猫カゼ」という異名を持つ「猫ウイルス性鼻気管炎」とも症状は似通っています。

両者の違いと言えばカリシウイルスには口内炎・舌炎といった口内異常が多くみられることくらいでしょうか。

猫カリシウイルスは猫ウイルス性鼻気管炎と比べ症状が重篤化することは少ないですが、肺炎をこじらせてしまうと死亡してしまうことがあるので注意が必要です。

猫カリシウイルス感染症の原因と感染ルート

名前のとおり、猫カリシウイルスの原因は「ネコカリシウイルス」と呼ばれるウイルスです。感染経路は主に空気感染(くしゃみ)と、接触感染(皮膚や衣服)などです。

このウイルスは乾燥状態が大好きで、ベストな環境では3週間~4週間も生存することが確認されています。

猫カリシウイルス感染症になりやすい猫

猫カリシウイルスは主に子猫が発症する病気です。

特に生後6週間~10週間の免疫力の低い猫が発症しやすく、逆にそれ以上の猫は例えウイルスに感染しても、軽い症状か症状自体があらわれない(不顕性感染)場合がほとんどです。

加えて一度感染・発症した猫はカリシウイルスへの免疫が付くので、完治後再び発症することはないでしょう。

ただし他の猫への感染源となってしまう恐れがあるので油断をしてはいけません。

猫カリシウイルスの治療法

猫カリシウイルスを直接攻撃して撃退する作用のある薬はありません。

インターフェロンを投与して免疫力を高めたり、抗生物質や点滴といった各症状に対応した治療(対症療法)を中心に行なっていきます。

大抵は1週間~2週間で症状は治まりますが、肺炎をこじらせてしまい重症化してしまうと治療の施しようがなくなってしまうこともあります。出来るだけ早い治療が必要でしょう。

猫カリシウイルスの予防は手洗いとワクチンです

猫カリシウイルスはワクチンを接種することで予防可能です。

また他の猫を抱っこした後、愛猫を触れるだけでも感染してしまう恐れがあるので、野良猫や他の家の猫に触った後は必ず手を洗い、服を着替えてから愛猫に近づくようにしましょう。

瞼が引っくり返ったまま戻らない? 猫の眼瞼内返症の症状・原因・治療法について

猫の眼瞼内反症はこんな病気

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)という病名はあまり聞き慣れませんよね。

しかし症状はいたって分かりやすく名前のとおり、瞼(眼瞼)が内側にひっくり返ってしまう(内反)症状のことです。

内側へいってしまった瞼と、眼球が接触してしまうので、痛みや違和感を伴い場合によっては手術しなければならないこともある病気です。

猫の眼瞼内反症の症状

眼瞼内反症になると、反り返ってしまった瞼によって眼球が刺激され

・目ヤニ、涙が多くなる
・まぶたが痙攣する
・光をまぶしがる

といった症状が発生します。また刺激によって角膜炎・結膜炎といった他の病気も併発するリスクが非常に高まります。

さらに罹病した猫は、痒みから目を頻繁に掻くようになり、眼球を傷つけてしまう恐れもあります。さらに傷により感染症になってしまうこともあるので、注意しなければなりません。

具体的には

・角膜潰瘍
・角膜穿孔

といった病気の原因になります。

猫の眼瞼内反症の原因

眼瞼内反症は生まれつき瞼が長く、余った皮膚が内側に入ってしまう一次的・先天性のある要因と、他に病気によって引き起こされる二次的要因に分けられます。

二次的要因の具体例としては

  • 老化による皮膚の弛み
  • 逆さまつげ
  • 慢性の結膜炎・角膜炎
  • 眼球周辺の皮膚病

といったものです。

二次的要因についてはどの猫にも起こりうることですが、一次的な要因は特に「ペルシア」や「ヒマラヤン」といった猫に多くみられる傾向があります。

猫の眼瞼内反症の治療

逆さまつげや、他の皮膚病などにより発症している場合は、それらの原因を治療すれば眼瞼内反症も治ることがあります。

基礎疾患の治療と並行して、まぶたの仮縫合や医療用のボンドを用いて内反を矯正する必要があります。

それでも治らない場合、手術によってまぶたの形を整えなければいけません。

完治しないということはありませんが、内反の程度によっては一度だけでなく数回手術をする必要もあるでしょう。

先天的な眼瞼内反症の場合は、症状が軽ければ、角膜炎・結膜炎が起こったときに、随時対処していくという対症療法がとられます。

ただし重症な場合はまぶたの形自体を整形しなければならなくなるでしょう。

眼瞼内反症を放置してはいけません

眼瞼内反症は放っておいても自然治癒しません。結膜炎・角膜炎が悪化しないよう、愛猫が目を気にする仕草をしていたら、なるべく早く動物病院で診察を受けましょう。

高齢猫は要注意! 猫の甲状腺機能亢進症の症状・原因・治療法について

猫の甲状腺機能亢進症はこんな病気

甲状腺は首にある器官で「甲状腺ホルモン」という物質を分泌しています。甲状腺ホルモンは

  • 脳の活性化
  • 体温調節
  • 心臓、胃腸の活性化
  • 新陳代謝の促進

といった人の生活においてなくてはならない役割を果たしています。しかし甲状腺ホルモンの分泌量は多すぎても、少なすぎてもいけません。

甲状腺機能亢進症とはなんらかの原因により、甲状腺ホルモンが異常に分泌されてしまう病気です。急性・重症化すると命の危険もあるので注意しなければいけません。

猫の甲状腺機能亢進症の症状

甲状腺機能亢進症を発症するとまずは

  • 食欲の増加または体重減少
  • 活動性が高まる、おちつきがなくなる
  • 性格が激しくなる

などの変化がみられます。多少性格が変化するくらいなので、初期症状までは病院へ連れていく理由にはならないかもしれません。

しかし症状が悪化するとそうは言ってはいられなくなります。

  • 多尿
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 筋肉の衰弱
  • 毛の光沢がなくなる
  • 心拍数、脈拍が早くなる

といった症状があらわれ、全身に様々な悪影響が出てしまうのです。

さらには「腎不全」「甲状腺中毒性心筋障害」「全身高血圧症」といった命に危険をおよぼす病気を併発してしまう恐れもあります。

猫の甲状腺機能亢進症の原因

甲状腺機能亢進症は甲状腺が肥大してしまうことにより、甲状腺ホルモンが増加し、異常が発生してしまいます。なぜ甲状腺が肥大してしまうのかは未だはっきりと分かっていません。

しかし老猫の発生率が非常に高いことから、老化などに起因しているのではないかと考えられています。

甲状腺機能亢進症になりやすい猫

甲状腺機能亢進症は老化とともに発症リスクが高まる病気です。7歳~10歳の猫の約10%以上が甲状腺機能亢進症を発症しているというデータもあります。

逆に若年齢の猫の発生率は全体の5%以下とかなり低いようです。

また基本的には性別・猫種関係なく発症しうる病気ですが、シャム猫・ヒマラヤンといった品種は発生率が低い傾向があるようです。

猫の甲状腺機能亢進症の治療法

甲状腺機能亢進症の治療法は、内科療法・外科療法の二種類があります。

内科療法では抗甲状腺薬剤を投与し、甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。外科療法は甲状腺を取り除いてしまいます。

予防法はありません。早期発見をこころがけましょう

甲状腺機能亢進症の予防法は確立されていません。老猫が発症しやすいので、発見が遅れると体力的に肥大化し腫瘍となってしまった甲状腺を取り除く手術が出来ないことがあります。

早期に発見すれば、内科療法で治療することも可能なので、出来るだけ早く発見するようこころがけましょう。

心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまう…。猫の肥大型心筋症の症状・原因・治療法について

猫の肥大型心筋症はこんな病気

「心筋症」とは心臓の筋肉に異常が生じ、本来の働きをすることが出来なくなってしまう病気です。人にとっても馴染みのある病気ですが、猫も発症するリスクが高い病気でもあります。

心筋症には

  • 肥大型心筋症
  • 拘束型心筋症
  • 拡張型心筋症
  • 分類不能型心筋症
  • 不整脈源性右室心筋症

といったいくつかの種類がありますが、猫が発症する心筋症のなかでは「肥大型心筋症」が全体の50%~60%を占め圧倒的に多いのです。

肥大型心筋症になると、体に様々な不調が発生し結果的に死を招く恐れもあるので、飼い主がしっかりと知っておかなければならない病気です。

猫の肥大型心筋症の症状

肥大型心筋症を発症してしまっても「数年間は無症状」であることが多いようです。初期症状はほとんどみられないため、発見は遅れがちになる傾向があります。

症状が進行すると

  • 運動をしたがらない
  • ご飯をしっかり食べるのに、痩せてくる
  • 呼吸音が異常になる
  • 呼吸困難
  • 歩行異常

といった異常が確認されるでしょう。特に「呼吸困難」などの症状は、肥大型心筋症によって「肺水腫」「胸水」といった病気が発生している疑いがあります。

放置していても自然治癒することはまずありませんので、病院で治療してもらうことが必要になるでしょう。

この場合、歯茎が青白くなる「チアノーゼ」というサインも見られるので、見逃さないようにしましょう。

また血流が弱くなることにより、全身の血管のあちこちに「血栓」と呼ばれる血の塊が出来てしまうので注意が必要です。

猫の肥大型心筋症の原因

メジャーな病気の一つであるにも関わらず、肥大型心筋症を始めすべての心筋症の原因ははっきりとは分かっていません。

メインクーンなどの大型の猫に発症しやすい傾向があるので、遺伝による発生の可能性も考えられています。

猫の肥大型心筋症の治療

無症状の場合はアンギオテンシン変換酵素阻害剤といった薬を投与することによって病気の進行を防ぎます。

無症状の時点で治療を開始できれば、猫が本来の寿命をまっとうできる可能性がとても高くなるでしょう。

反対に「呼吸困難」や「後ろ足の麻痺」といった肺水腫・血栓の発生が疑われる症状がみられるときは、予後はかなり厳しくなるでしょう。

再発もしやすい病気なので、とにかく無症状のうちに治療することが大切です。

予防法はありません。定期的な検査が必要です

原因不明な心筋症を予防する手立てはありません。早期発見・早期治療が一番重要なので、定期的な検査をして症状が出ていないうちに治療できるようにしましょう。

猫の心臓病~猫の肥大型心筋症の症状・治療薬について

最近、猫があまり動かない、ちょっと息が苦しそう…もしそんな症状があったとしたら、その猫は心臓疾患を患っている可能性があります。

心臓は筋肉のポンプで血液を全身に送る大切な役割を果たしていますので、その心臓に疾患を抱えると全身に影響が出てきます。

人間の場合は心臓疾患というと心筋梗塞が頻繁に起きる病気として頭に浮かびますが、猫の場合に多いのは肥大型心筋症です。今回は、肥大型心筋症についてご紹介しましょう。

肥大型心筋症とはどんな病気?

肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚くなり収縮力がなくなるために、全身に充分な血液が送れなくなる病気です。

元気がなく、すぐに疲れてしまったり、食欲があっても痩せてきたり、息が苦しくなったりしますが、高齢の猫の場合は年齢による老化と間違われやすく、検診などで定期的にチェックしない限り、初期での発見は難しいと言われています。

症状が進むと、目で見て分かるぐらい息が苦しくなってハァハァと口呼吸したり、咳が出たり、舌や肉球が紫色になってチアノーゼを起こしたりします。

放置すると、肺に水が溜まる肺水腫や胸部に水が溜まる胸水を引き起こし、血栓症になることがありますので、早めの発見で治療を開始することが大切です。

肥大型心筋症の治療

猫の心臓病の治療は薬品の投与中心ですので、病院で処方される薬についてご紹介していきましょう。

カルシウムチャネル拮抗剤~ヘルベッサー

心拍を落ち着かせ、血液の流れを効率的にして、心臓を休める薬です。

β遮断薬~アーチスト

興奮したときの心臓の早い鼓動を神経の働きを抑えることで落ち着かせる薬です。心拍がゆっくりになり、落ち着くと血液の流れもスムーズになり、心臓が楽になります。

ACE阻害薬~フォルテコール、エースワーカー、エナカルド

心臓の肥大に関連するホルモンの働きを抑える役割の薬です。血圧を上げる効果もあります。

強い効き目を期待できる薬ではありませんが、安全性も高く、最近では腎臓に対する治療効果も報告されているため、処方する獣医さんは多いようです。

利尿薬~アルダクトン、ラシックス

心臓病が進行して、肺水腫などうっ血の症状が出てきたら、利尿薬を処方します。

心臓と利尿がどう繋がるのか不思議に思う飼い主さんも多いようですが、尿を出させることで、体内の水分と血液中の水分を減らすと、血液全体の量も減るため、心臓の負担を減らすことができるという仕組みなのです。

肺水腫の改善などに効果がある薬ですが、逆に脱水してしまって腎臓に影響が出る場合もありますので、使用する場合は常に脱水状態をチェックする必要があります。

強心剤~ベトメディン、アカルディカプセル

弱った心臓の働きを促進する薬です。効果は高いものの心臓に負担が掛かる薬ですので、心臓が弱った時に一時的に使う薬として使用されることも多いようです。

心臓の薬は長期に渡って服用します。薬はそれぞれ効果や副作用に違いがありますので、服用の際は獣医さんによく相談して決めることが大切です。

家で注意したいこと

心臓に病を抱える猫を飼っている場合、薬で心臓をサポートする以外にも家でも心臓に負担のない環境を作ることが大切です。

家の中でもなるべく落ち着いて過ごせる環境に猫の居場所を作る、興奮させない程度に優しく撫でて、血行を促進するなどがおススメです。

また、タウリン、コエンザイムQ10、ビタミンCなどのサプリメントは心臓をサポートすると言われていますので、獣医さんと相談の上、与えてみても良いでしょう。

日頃の食事は低ナトリウム食が推奨されますので、フードの成分をよく見て選びましょう。

心臓病は完治できるわけではありませんが、薬を適切に使った治療で病気を抱えながらも長生きすることは可能です。獣医さんとの二人三脚で猫を大切に守っていくことが大切です。

猫に多い耳の病気『外耳炎』『耳介血腫』の症状・原因・対処法

猫に限らず、ペットが耳をかく行為は頻繁に見られる行動の一つです。幼いころからよく見られる行動なので、飼い主があまり気にせずに、注意しなくなってしまう傾向にあります。

ただそれを放置してしまうと、重症化するリスクを高めるということを忘れてはいけません。

猫が耳をかく仕草が頻繁に見られるということは、外界と接する構造をしている耳が病気になりやすいことを示唆していると考えてください。

ここでは耳をかく猫の仕草がサインとなっている病気をご紹介します。

猫の外耳炎

耳の病気の中で最も多いのが外耳炎です。猫が耳を痒がる仕草を見せたら外耳炎である可能性が最も高いので、気にかけてあげましょう。

外耳炎の症状は耳の中が赤く腫れるというもの。目視によって発見できるので比較的発見しやすい病気といえます。

外耳炎の原因

外耳炎の原因のほとんどは異物が入り込んでしまうことです。

ダニ等の寄生虫や埃等のごみが入ってしまっているので原因を取り除かなければ治りません。またアレルギーによる原因で症状が表れている可能性もあります。早急に対処しましょう。

外耳炎の対処

症状が悪化しすぎていなければ塗り薬を塗ってあげることで治すことができます。

ただ症状が進行してしまうと簡単に治すことが難しくなるので、初期段階のうちに治療を行うようにすることが重要です。猫の仕草から察知してあげてくださいね。

猫の耳介血腫

耳介血腫は耳の中の軟骨が何らかの原因で潰れてしまったり、折れてしまうことによって発症する病気です。

症状としては耳の中で出血が起こり、耳の違和感によって耳をかく仕草を頻繁に見せるようになります。

命に関わるようなものではないですが、放置していると耳が変形し、聴力に異常が表れることがあるので早急に治してあげましょう。

耳介血腫の原因

耳の痒みを気にして猫が耳をかく仕草が頻繁に見られるようになると、耳の中を傷つけてしまいます。

これによって耳の中の軟骨を傷つけてしまい、耳介血腫に発展するのです。

これを放置してしまうと耳から膿や血が垂れてくるようになり、治療の期間が長引くようになります。耳は非常に大事な器官です。しっかりと治療させてあげましょう。

耳介血腫の対処

まずは病院に連れていき、医師の診察を受けさせてあげましょう。それによって適切な治療を受けられるので、患部の症状を緩和させられます。

耳介血腫は外科的な側面が強いので、正しく治療を行わずに自然治癒で治すことが難しいです。獣医師に相談しましょう。

まとめ

猫が耳をかく仕草は、単なる習慣で猫が行っているわけではなく、何らかの原因があるために行っている仕草であることを覚えておいてください。

耳をかく仕草が見られたらすぐに止めさせ、病院に連れて行ってあげてください。早めに病院に連れて行ってあげれば完治までにかかる期間が短くて済むのですぐに対処してあげてくださいね。

当たり前の意識が危険!猫の抜け毛に関する病気の症状・原因・対処法

猫の毛は当然のように抜けていきます。とはいっても、病気による抜け毛の症状が出ていることもあるので、無意識的に猫の抜け毛を見ていては危険です。

猫にとって当たり前の現象であると飼い主が思っていても、それが偏見であることは少なくなく、病気のサインを見逃す結果になっていることが多いです。

飼い主の責任としてしっかりと見極めてあげましょう。ここでは猫の抜け毛がサインとなっている病気をご紹介します。

ノミによる皮膚炎

家の中で飼っていても猫の大敵となるのはノミです。

ノミが猫の体に住み着くようになると、ノミが引き起こすアレルギーによって皮膚炎を発症します。

症状としては皮膚に赤みが見られるようになり、発疹が出ます。皮膚の異常を感じたらすぐに病院に連れて行ってあげましょう。

ノミによる皮膚炎の原因

ノミによる皮膚炎はノミが皮膚に噛みつくことによって起こるものではありません。

猫がノミに寄生されると、猫の体はアレルギー反応を起こしてしまいます。これが原因で皮膚炎を引き起こしているので、放置しないように気を付けてください。

ノミによる皮膚炎の対処

ノミが原因であるため、直接的な原因の除去と治療の両面からアプローチして対処しなければなりません。

猫を飼っている室内に滞在しているノミを駆除し、同時に猫の体に寄生しているノミの駆除も行います。

猫の体に表れているアレルギー反応を治すためには抗アレルギー剤またはホルモン剤を猫に投与することで治療できます。

白癬

白癬は抜け毛やかさぶた等の症状を引き起こす皮膚病の一種です。人間でいうと水虫に近いような皮膚病なので、放置していると重症化してしまい、危険が生じます。

猫の抜け毛が増えて皮膚に異常が見られたら白癬の可能性があるので、早急に対処しましょう。

白癬の原因

白癬の原因はカビです。猫がカビと接触しなければ白癬を発病することはありません。

ただし、カビに感染している人間や動物との接触によって白癬が発症することもあるので注意が必要です。

体調を崩している猫や子猫、老猫等の免疫力が低下している猫が特に発病やすくなっているので、気を付けてあげましょう。

白癬の対処

まず大事なことは猫が暮らす環境を清潔に保ってあげること。

家の中で飼っているから確実に安全というわけではないので、家の中の環境に配慮してあげることが必要になります。

また水虫になっている人の足や、日常的に履いている靴からも感染するので、猫に触れさせないように気を付けましょう。

まとめ

猫の抜け毛を誘発する病気には様々なものがありますが、早急に対処すれば問題ないものばかりなので症状が軽度のうちに治してあげましょう。

猫の抜け毛が多いと感じた場合には、猫の体を目視によって確認し、皮膚の状態をチェックしてあげてください。

皮膚の異常を感知するためにはこれが最も効果的な方法となるのでお試しください。