猫の病気

ただの貧血じゃない! 猫のヘモバルトネラ症について

猫のヘモバルトネラ症はこんな病気

人は生活の乱れや、体調不良などにより貧血を起こすことは珍しくありません。ヘモバルトネラ症とは別名「猫伝染性貧血」という猫特有の病原体による感染症なのです。

通常の貧血はそれほど危ない症状ではありません。しかしこのヘモバルトネラ症による貧血症状は、猫が死亡してしまうこともある危険な病気なのです。

猫のヘモバルトネラ症の症状

初期症状は「歯茎が白くなる」「運動したがらなくなる」といった通常の貧血症状が起こります。

ヘモバルトネラ症の原因となる「ヘモバルトネラ・フェリス」には、小型・大型の二種類があり、小型は上記した症状に「発熱」「食欲不振」などが加わります。

ただしあまり重症化することはなく、命を落とす危険は少ないでしょう。

注意すべきなのが大型のヘモバルトネラ・フェリスによる発症です。

貧血症状が悪化しやすく、「黄疸」や「呼吸困難」などより重篤な症状になってしまう恐れがあるのです。

加えて「猫白血病ウイルス」「猫免疫不全ウイルス」といった感染症も引き起こしてしまうこともあります。

大型のヘモバルトネラ・フェリスによる貧血を放置しておくと、感染した猫のおよそ3割が死亡してしまうというデータもあります。

飼い主だけではヘモバルトネラ寄生虫の大小の判別はつかないので、動物病院で診察を受けることが必須でしょう。

猫のヘモバルトネラ症の原因

症状の項目でも説明しましたが、ヘモバルトネラ症はヘモバルトネラ・フェリスという寄生虫が猫の「赤血球」に寄生することで発症します。

ヘモバルトネラ・フィリスが赤血球に付着すると、その赤血球は「異物」とみなされ免疫系統に攻撃・破壊されてしまい結果的に貧血を起こしてしまうのです。

猫のヘモバルトネラ症の感染ルート

実はヘモバルトネラ・フィリスがどのようにして猫の赤血球に取り付くのかはっきりとわかっていません。

ただ猫同士の喧嘩による血液感染や、ノミやダニによる感染が可能性として挙げられています。

猫のヘモバルトネラ症の治療

完全に治療することは難しいでしょう。初期の頃から抗生物質を投与する投薬治療を中心に行えば、症状はなくなることがほとんどです。

しかし病原体自体は完全に駆逐されず、以前感染したままの「キャリアー」状態になってしまうことが多いのです。

まとめ:元気がなければ病院へ

貧血症状は注意しておかなければ分かりにくいことが多いようです。

歯茎の色のチェックはもちろん、愛猫の雰囲気なども注意深く観察することがヘモバルトネラ症の早期発見・早期治療につながるでしょう。

猫風邪といわれる猫の鼻炎について

少し暖かくなってきたころに、愛猫がくしゃみを繰り返すようなことはありませんか?

風邪にしては少し時期違いのようにも感じられるこの風邪のような症状、実は猫によく見られる病気の一つ、鼻炎かもしれません。

猫は比較的鼻炎にかかりやすい特徴があり、猫風邪と言われることがあるほどです。人間でも鼻炎は結構きついですよね。

ずっと鼻水が出ていたり、呼吸が苦しくなったりとありますが、猫の場合、たかが鼻炎で放っておくと症状がさらに悪化し、他の病気を併発してしまうこともあります。

そんな猫の鼻炎についてよく見てみましょう。

猫の鼻炎の主な原因

猫の鼻炎の多くはウィルスによるもので、猫ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症などがあります。

また真菌と言われる細菌による感染症で鼻炎を起こすこともあります。

さらには花粉やハウスダスト、家ダニなどが原因のアレルギーが原因になるものや、排気ガス、煙、刺激性の薬品を吸引してしまったことで鼻炎になることもあります。

治療方法は

鼻炎の治療は一般的には抗生物質などの投与薬を用いた内科的治療が施されます。

症状が軽い場合であれば数日で治ることもありますが、老化による体力低下や、状態が極めて悪いような場合には治療に相当な時間が必要となることもあります。

また、慢性鼻炎の場合、完治はなかなか難しいとも言われています。

ワクチンの定期的接種や寒さや乾燥を防ぐことなどを行い、鼻炎の原因となる元を絶つことも大事です。

また、高齢の猫の場合は容態が悪化してしまうこともあるので、注意が必要です。

猫の鼻炎にワクチン接種

猫に多いこの症状を防ぐには定期的に原因となるウィルスを防ぐためのワクチン接種を行うことが大切です。

また、真菌などの細菌はハトのフンなどが感染源となっていることも多く、特に体力低下の見られる猫では感染しやすいので、注意が必要です。

このワクチンの目的は完全なる予防ではなく、かかりにくくし、かかってしまっても症状を軽く抑える働きがあるものです。

猫の風邪の原因を予防できる混合ワクチンを接種し、病気に対しての免疫力をつけておくことが大事です。

また猫を多頭飼育している場合は飼いネコ同士で流行ってしまうこともあるので、ワクチンの接種を定期的にきちんと受けることが大事です。

一度鼻炎にかかってしまうとなかなか症状が改善されないこともあるので、しっかりと予防を行いましょう。

猫が具合の悪い時にするしぐさや行動とは?

私たち人間は、体調が優れず身体が思うように動かなかったり、いつも出来る事が出来なかったりしたとき、言葉を話せるのでその症状を医者に伝えて適切な診察を受ける事が出来ます。

しかし、人間以外の生き物は言葉を話す事が出来ないので、当たり前の事ですが言葉を使って自分の感じる体調や意思を人間に伝えられません。

動物は私たち人間にしぐさや行動から意思を伝えているのです。

さて、猫の場合はどうでしょうか?具合が悪い時に猫は「具合が悪いから看病して!」とは言いません。むしろ自分でどうにかしようとじーっと大人しくしているでしょう。

軽い症状であれば、動物病院に行かずに自然治癒してくれるかもしれませんが、もし急病や重度の症状だった場合、飼い主がいち早く異変に気がついてあげないと、死に至ってしまったり、取り返しがつかない事態になってしまいます。

猫の身体は神秘的

猫の身体はとても神秘的なのです。怪我や病気の時には猫の脳からは、痛みの自覚作用を制御する効果がある「エンドルフィン」という物質が排出されます。

猫が怪我や病気をした時、痛みの程度に関係なく、オーバーな反応はしないと思います。例えば足を骨折してもふつうに歩こうとしたり、体調が相当悪い状態でも走り回る事もあります。

猫は人間と違い、痛みや症状を表に出さず自分だけで何とかしよう!と本能的に考えます。そのため、飼い主がいかに気づいてあげられるかで、その猫の命が左右されます。

猫のしぐさや行動を知っておこう

猫の具合が悪い時にするしぐさや行動を知っておけば、早いうちに病院へ連れて行けるでしょう。いくつか挙げてみます。

いつもより大人しい

常に元気に走り回っている猫が少しでも大人しいときは、注意が必要です。日頃どれだけ動くのか、比較して下さい。

落ち着きがない

大人しいとは真逆で、いつもより落ち着きが無い時どこか具合が悪いのかもしれません。ずっと鳴き止まなかったり、飼い主の身体にすりすりしたりと、いつもとは違う行動をオーバーにする事があります。

食欲が無い

健康な猫は基本的に食べる事を最優先するため、食欲が無い状態は危険と考えていいでしょう。

少し具合が悪いくらいでは食欲が無くなる事はありませんが、もし、一日中ご飯に手をつけない!なんて事があるのであれば、それは具合が悪い証拠かもしれません。すぐに動物病院で診察を受けたほうがいいでしょう。

触られる事をいやがる

いつもは自分から触って!と擦り寄ってきたり触られる事が大好きな猫なのに、触ってみると嫌がったり、唸ったりする場合はどこかしら体調が悪いのでしょう。

人間も、具合が悪い時には自分の身体を触るだけでもゾワゾワと変な感じがしますよね。それと同じです。そっとしておきましょう。

問題行動を知っておきましょう

猫は一般的に、問題行動といわれる行動をします。それは身体の痛みに反応して起こり、過剰に鳴いたり喉をゴロゴロと言わせたり、飼い主に敵対心を表したり、外の車や他の動物に襲いかかったりします。

具合が悪いことで、トイレの場所を間違えるなど、ふだんから習慣づいている行動が出来なくなる事もあります。

愛猫の肛門事情は大丈夫? 猫の肛門嚢炎についてまとめました

猫の肛門嚢炎はこんな病気

猫の肛門付近には「肛門腺」と呼ばれるマーキングに使用する分泌液を生成する器官があります。

肛門腺で作られた分泌液は一端「肛門嚢」に蓄えられてから、外に排出されます。その「肛門嚢」になんらかの原因で炎症が起こった状態のことを「肛門嚢炎」といいます。

取り立てて緊急性のある病気ではありませんが、発見が遅れると肛門嚢膿瘍を引き起こし、症状が悪化することもあるので注意が必要です。

猫の肛門嚢炎の症状

炎症が起こるとかゆみ・痛みといった症状がみられます。猫は肛門付近を舐める・噛む、地面にこすり付けるといった行動が多くなるでしょう。

また肛門周辺が赤く腫れ、痛みにより便が出しにくくなり、便秘気味になる傾向があります。

さらに悪化し肛門嚢膿瘍を引き起こしてしまうと、肛門から膿が出たり、肛門近辺に穴が開いてしまいます。

激しい痛みから猫の元気が喪失し、運動もしたがらなくなってしまうでしょう。

猫の肛門嚢炎の原因

肛門嚢炎の原因は「分泌液が正しく分泌されていない」もしくは「肛門嚢が細菌に感染してしまう」と二つの理由どちらかによるものが多いです。

肛門嚢の開口部・肛門管(排出口と肛門嚢を結んでいる管)がなんらかの原因で詰まってしまうと分泌液が排出されず、分泌液が過剰に肛門嚢の中に溜まってしまうのです。

また下痢・軟便を繰り返していて肛門近辺が不潔な状態が長く続くと、分泌液の排出口から肛門嚢に侵入。直接炎症を起こしてしまいます。

併せて運動不足・老化により、肛門括約筋や骨盤周囲の筋肉が衰え分泌液を絞ることが出来なくなってしまい、肛門嚢に分泌液が過剰に溜まってしまうこともあります。

猫の肛門嚢炎の治療

細菌による炎症の場合は投薬することによって完治します。

目詰まりや老化・肥満などによって猫自身で分泌液が出せない場合は飼い主が代わりに絞ってあげることで、肛門嚢に分泌液が溜まらないようにすることが可能です。

場合によっては肛門嚢を摘出する手術も行わなければならないこともあります。

猫の肛門嚢炎は防げる病気です

犬と比べると猫は肛門嚢炎を発症しにくい傾向があります。

定期的に肛門嚢を絞ってあげ、細菌に感染しないよう肛門付近を綺麗にしておけば肛門嚢炎はほぼ防ぐことが出来る病気です。

加えて肥満や運動不足の解消もキチンと対策しておきましょう。

耳がとんでもなく膨れてしまう!? 猫の耳血腫について

猫の耳血腫はこんな病気

耳血腫とは耳介(みみたぶ)の内部になんらかの原因で血が溜まってしまい腫れてしまった状態のことをいいます。

猫の耳介(みみたぶ)ってどこ?と思われる方は、まず猫の耳を思い浮かべて下さい。ピンと立った薄い三角の形をしていますよね。その部分すべてが猫の耳介(みみたぶ)です。

耳血腫になるとその部分が何倍にも膨れ上がってしまうのです。外科手術が必要になることもあるので、注意が必要な病気です。

猫の耳血腫の症状

なんといっても特徴的な耳介の腫れです。

上記しましたような腫れは比較的突然起こるので、初めて遭遇した飼い主の方はかなりショックを受けることが多いようです。膨らみによる痛みはあまりありません。

しかし違和感や不快感は生じるので、猫は患部をしきりに引っかいたり、気にする素振りをみせるでしょう。

この時の傷により、二次感染を引き起こしてしまう可能性があります。

また耳に触られるのを嫌がる傾向もあるようです。

猫の耳血腫の原因

外傷

他の猫との喧嘩により、耳介を直接傷つけてしまい内出血を起こしてしまうと耳血腫になってしまうことがあります。打撲・噛み傷などには要注意です。

細菌・寄生虫

内出血を起こさなくても耳介に出来た傷から細菌などの病原体が入り込み、炎症を起こし結果的に耳血腫になってしまうケースもあります。

またダニなどが耳介に寄生してしまうと耳血腫を引き起こしてしまうこともあります。

他の病気によるもの

血小板減少症により発症してしまうことがあります。

また外耳炎になってしまっている猫が、頭をぶるぶると振る行為があまりにも多くなってしまうと内部の血管が切れ、耳血腫になってしまうこともあるようです。

猫の耳血腫の治療

治療が遅れると耳の形が変形し治らなくなってしまうことがあります。症状は比較的わかりやすいので、発見したらすぐに動物病院で診察・治療を行いましょう。

治療は内部の血を注射器で抜く方法があります。血を抜くとともに血が溜まらないような処置も同時に行います。

一般的に取られているのは耳介を切開する「外科手術」です。こちらの方が再発するリスクも少ないようです。

腫れに対する処置とともに炎症や抗生物質・止血剤などを服用する必要もあります。

耳血腫は自然治癒しにくい病気です

耳血腫は腫れが引くこともありますが、キチンと治療しなければ再発することが多い病気です。

愛猫の耳がおかしいことに気付いたら、すぐに病院へ行くことをこころがけましょう。

猫が高いところに上がらなくなった…猫の変形性関節症の症状と治療

「若い頃は飼い主さんの手の届かないような高いところに、いとも簡単に飛び上がっていた猫が、最近は床に近いところを歩いてばかり。年だからかなぁ」なんて考えている飼い主さん。

…ちょっと待って!もしかしたら、その理由は単なる老化ではなく、変形性関節症という病気かもしれません。

確かに年を取ると動きも鈍くなります。しかしながら、高齢な猫の多くは背骨や関節に障害を持ち、痛みを覚えているため、動きが鈍くなったり、高いところに登れなくなってしまうのです。

今回は、猫の変形性関節症についてご紹介しましょう。

変形性関節症ってどんな病気?

最近、サプリメントのTVCMで、「年を取ってから膝や腰が痛くて歩けなかった」年配者が登場して、症状や痛みを訴えるシーンを見かけますね。

同じように変形性関節症の猫も関節や軟骨が磨り減ったり、骨や脊椎に変形が生じたりして、動くと痛みがある状態です。

猫は痛みを隠す動物ですので、発症に気付かないことも多いのですが、心の中では人間と同じように痛みを訴えているのかもしれません。

変形性関節症が起こると、普通に歩行できなくなったり、高いところへの昇り降りができなくなったり、階段を登れなくなったりなどの変化が現れます。

そういったサインを見つけたら、あなたの猫も変形性関節症の可能性があります。獣医さんにレントゲンを撮ってもらい、関節に異常がないかどうか調べてもらいましょう。

どこの関節が発症しやすいの?

猫の場合もやはり足腰や関節が発症しやすい場所です。

前脚の肘・膝関節(脚の上の方で曲がっている部分)、足先の手根と指関節、尻尾の付け根のあたりの股関節、背中の真ん中より少し後の脊椎などが発症しやすい部分です。

調査によると10歳以上の猫のほとんどが脚のどこかに関節症を抱え、75%を超える猫が脊椎に何らかの炎症を起こしているとも言われています。

四つ足と二足歩行の違いはあっても、人間と同じようなところが病気になるのですね。

高齢猫だけじゃない。若くても変形性関節症になることがある

高齢な猫はもちろんですが、若くても先天的な関節の障害もあり、

  • 膝のお皿の骨がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」
  • 股関節部分が変形することで起こる「股関節形成不全」
  • 足先の骨や軟骨が変形する「骨軟骨形成異常」

などの持病があると、変形性関節症を併発することもあります。現在、こういった病気を持っている猫であれば、一層気をつける必要があります。

変形性関節症はどうやって見つける? どうすれば治る?

「歩き方、座り方がおかしい」「高いところへの昇り降りをしなくなった」「走らなくなった」「触られるのを嫌がる」などの症状があったら、一度、獣医さんに相談し、レントゲンを撮ってもらいましょう。

レントゲンを見れば、変形性関節症があるかどうか判ります。

変形性関節症だとわかったら、痛みや腫れを軽減する鎮痛剤や消炎剤などが処方されます。

変形してしまった関節を元に戻すことはできませんが、サプリメントなどで悪化を防ぐことは可能ですので、獣医さんに相談してみましょう。

また、体重が重い場合は体重を減らして足腰への負担を減らす努力も必要でしょう。

人間でも猫でも年を取れば、出てくる症状はそんなに違いません。猫は痛みに耐える動物ですので、飼い主さんが想像力を働かせて、猫の気持ちや痛みを読み取ってあげることが大切です。

猫にとって口内炎は怖い病気。口内炎の予防方法、症状、原因を探る

口内炎と聞くと人間にとっては、ちょっと体調が悪くて出た口内の炎症というイメージですが、猫の場合はもっとシビアです。

口内炎は、他の怖い病気が原因で起きていることもありますし、また単純な口内炎で食欲がなくなり、深刻な体調不良になることもあるからです。

猫にとって口内炎とは、どんな病気なのでしょうか? 今回は口内炎の症状や原因、予防方法などについて調べてみました。

口内炎の原因は何?

口内炎とは口の中に起きる炎症のことで、口の中の粘膜、舌、歯肉などにできる炎症のすべてを総称しています。

口内にはさまざまな細菌が存在していますが、免疫が落ちると傷などに入り込んだ菌が炎症を起こすのです。

具体的には、アレルギー症状や腎臓病、糖尿病などが口内炎のきっかけになることもありますし、猫白血病ウィルスや猫免疫不全ウィルスを発症した猫は口内炎に掛かりやすくなります。

また、歯肉炎や歯周病は歯垢が溜まることによって細菌が歯肉に入り込んで起こる病気ですが、これも広い意味で口内炎の一種です。

歯肉炎が進行すると食事ができなくなったり、腎臓など内臓の病気を誘発することもありますので、注意が必要です。

どんな症状が出るの?

飼い主さんは猫の口臭で口内炎に気付くことが多いようですが、涎が多くなるのも口内炎のサイン。こうした症状に気付いたら口の中をチェックしてみましょう。

口内の粘膜や歯肉、舌等が赤くただれていたらすぐに病院に行きましょう。

放置しておくと、症状が悪化して食事ができなくなったり、水を飲めなくなったりして衰弱してしまいますし、脱水、腎不全などを併発して命に危険が及ぶ場合も少なくありません。

どんな治療方法があるの?

口内炎の原因が歯石にあるようなら、歯石を取り除く必要があります。

猫の歯石取りには全身麻酔が必要になりますので、麻酔に耐えられる健康体であるかどうかを検査する必要があります。

高齢の猫の場合、麻酔に耐えられないと判断される場合もありますので、そうなるともっとソフトな治療が必要となるでしょう。

口内を消毒して滅菌したり、炎症を抑える抗生物質、抗炎症剤などを投与することも多いでしょう。

歯周病が進んでしまい、歯がぐらぐらしてしまっている場合は、歯石取りのみならず、抜歯が必要な場合もありますので、獣医さんの指示を仰ぎましょう。

家庭でできること 口内炎の予防

家庭でできる予防のNO1は、歯石の原因となる歯垢が付かないようにすることでしょう。

歯磨きができれば一番良いのですが、大人になってから歯磨きを強要するのは難しいと思いますので、歯磨きジェル等を口の中に入れてあげるだけでも良いでしょう。

可能であれば、歯磨きジェルをガーゼなどに染み込ませて歯を磨いてあげると良いでしょう。

口内炎ができてしまったら、獣医さんで治療してもらいますが、家庭では柔らかいフードを与えるようにします。水分を入れて練りこんだり、すり鉢で摺ってあげても良いでしょう。

また、水が飲めないようなら、病院で点滴を指示されることもあるかもしれませんが、家では、シリンジ(針のない注射器)で水を飲ませてあげましょう。

その際、水が冷たいと炎症に沁みて痛い場合がありますので、人肌に温めてあげると良いでしょう。

ビタミンCなどビタミン系のサプリは回復の助けになりますので、可能であれば試してみましょう。

口の中を見るのは技術が要るためか、口内炎の発見は遅れがちです。やはり、定期的に検診を受けて、口の中をチェックしてもらうのがベストでしょう。

食事は猫の生命線ですので、口の中の健康は猫の寿命を決めると心得て、日常的なケアを心掛けましょう。

猫の糖尿病とは 猫の糖尿病の症状・原因・予防法

人間と同様に猫も糖尿病になります。特に人間の食べ物や猫用市販の缶詰・キャットフードの与え過ぎには注意が必要です。

避妊・去勢手術後は、太りやすく、与えるご飯の量や質を考えた上で、肥満を予防しなければなりません。

主な症状

初期の段階では、多飲多尿・体重減少などが見られます。たくさん食べているにも関わらず体重が減少する症状が出ます。

この状態を放置していると病状は更に進み、神経系に影響を与えます。歩行時にかかとをつけて歩いたり、歩き方が安定しないなどの症状が出始めます。

飼い主が異変に気づくのはこの辺りではないでしょうか。

また、抵抗力も弱まり細菌性の膀胱炎や皮膚炎を引き起こしやすくなります。

その他、嘔吐や下痢・意識混濁、腎機能障害や脂肪肝などの肝疾患を併発する恐れもあり、黄疸になる場合もあります。早期に発見し治療すれば命に関わる心配はありません。

原因

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモン分泌量が減少することにより、細胞に必要なエネルギー源である糖分(ブドウ糖)が正常に細胞に取り込めなくなることから、血糖値が異常に上がり全身に色々な症状が出ます。

糖尿病には、インスリン分泌が不十分でなる「インスリン依存型糖尿病」と、インスリンの作用が阻害され身体の反応が悪くなる「インスリン非依存型糖尿病」の2種類があります。

インスリン依存型糖尿病

インスリン依存型糖尿病はアミロイドーシス(アミロイドと呼ばれる線維状の異常蛋白が体内に沈着し、それぞれの臓器に機能障害を引き起こす病気の総称)、遺伝的な要因、慢性膵炎などによりインスリンを分泌する組織の破壊が要因となり、インスリンを作れなくなることが原因とされています。

インスリン非依存型糖尿病

インスリン非依存型糖尿病は、ストレスや肥満・運動不足といった環境における要因や、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、慢性的な炎症性疾患が誘因となって発症すると言われています。

治療方法

糖尿病の治療は、血糖値のコントロール(細胞内にブドウ糖を取り込ませること)が主体ですが、ケトアシドーシス(*1)を同時に発症している状態に場合は、入院での治療が必要となります。

血糖値のコントロールは、適切な量のインスリンを毎日注射することになります。また、血糖値の急激な上昇を防ぐために、経口血糖降下剤・食事療法などがあります。

インスリン非依存型糖尿病の場合は、肥満、ストレスなどの改善にて、インスリン注射が不必要な場合もあります。

猫の糖尿病では、インスリンの量が変化することがあるため、インスリン量は定期的な検査によって再決定を繰り返す必要があります。

長期治療が必要な病気なので、動物病院の医師と相談しながら食事及び運動の量、検査の時期を決めていきます。

*1…脂肪の代謝が進むことで、体内にはケトン体が蓄積します。このケトン体が過剰に蓄積することによって、体内は酸性に傾いた状態となります。

予防方法

日頃からのストレスを溜め込まない環境を整え、運動や食事管理をしながら肥満にならないように気をつけることが予防となります。

猫が中毒を起こす原因と症状・治療方法など

猫の中毒には、薬物や化学物質を食べてしまったり、人間では平気な物を体内に取り込んでしまうことで、身体に機能障害を生じた状態を言います。

人間は大丈夫でも猫は身体が小さいので、少量の物でも中毒を起こす可能性があります。

症状

尿の色がおかしい・よだれが多い・嘔吐や下痢・歩行がおかしい・貧血・痙攣など、中毒となった原因により、症状も異なります。

中毒の原因により、腎不全や肝不全になってしまうこともあります。

特に害虫駆除などに使われる化学物質は、有機リン系の薬剤は皮膚からも吸収されやすく、中毒症状がかなり深刻になるので、早急に手当が必要となります。

また、ネズミ駆除剤のクマリン系の薬剤では止血異常をきたし、内臓やあらゆる器官から出血する場合があるために貧血を起こすことがあります。

また、人間の食べ物のうち、特にネギ類は赤血球が壊れやすくなり、溶血性貧血を起こすことがあります。

原因

人間が飲む薬や観葉植物を興味本意で食べてしまったり、飼い主の管理がずさんなことでキャットフードのカビ、ネギ類などを含んだ食品を経口摂取してしまうことで、中毒になる可能性があります。

猫は注意深いためにむやみに口にすることは少ないのですが、グルーミングの時に誤って身体に付着した毒物を口にしてしまう恐れがあります。

治療方法

中毒の治療は、中毒症状により異なりますが、その原因を特定して大抵の場合は内科療法を中心として行われます。

とにかく、体内から毒性を排出させるための処置として、吐かせたり活性炭の投与・胃洗浄を行います。
また、同時に嘔吐・下痢といった消化器官症状や、痙攣などの神経症状には、その症状に合わせた治療をします。

予防方法

普段から、中毒になるような危ない薬品等は、猫が届かない扉のある所にしっかり保管すると共に、食べ物をむやみにあげたりすることが無いように気をつけることです。

原則的には、人間の食べ物はあげないのが一番です。

また、外に出る猫の場合は飼い主の目が届かないので、外で何かに触れたり食べたりしてしまう可能性があります。

室内飼いを徹底する事で、毒性の物に接触することを防ぐようにします。

しかし、室内飼いでも外で何か薬のような物を散布している場合は、家の中に入ってこないように気をつけるようにしましょう。

まとめ

成猫は用心深いので、誤って毒物性の物を口にすることはありませんが、子猫のうちは好奇心が強いため、いろんな物を遊び道具にしてしまう可能性があります。

特に、夜は家の中を勝手に歩き回れないようにケージなどに入れて、寝かせることも必要でしょう。

猫の中耳炎について。中耳炎の症状・原因・治療を解説

猫の中耳炎は耳ダニや細菌感染によるものが多く、猫種のスコティッシュホールドなど耳が垂れていると、蒸れて細菌が増殖しやすいこともあります。

中耳炎とは

猫の場合は、他の猫から感染するケースが多く、鼓膜の奥にある中耳(鼓膜の振動を耳の奥に伝える部分)に炎症が起きて、耳に痛みを伴う病気です。

猫の中耳炎の多くは感染症で、外耳炎が進行することにより、炎症が鼓膜の奥にまで達することで引き起こされます。

命に関わる病気ではありませんが、継続的な治療が必要となります。

症状

耳に違和感が有るために、耳や頭を振ったり傾けたりする行動・熱が出る・触れられることを嫌がる・元気がなく、疲れやすくなる・歩行がおかしい、などの症状が見られます。

外耳炎から中耳炎に移行することが多く、耳の痛みを伴うことから、極端に触られることを痛がります。

また、人間の場合もそうですが、三半器官に障害が生じすると平衡感を失い、まっすぐ歩けなくなります。

症状がひどくなると発熱や顔面の神経麻痺、目の周辺に異常が見られる場合もあります。

原因

主に外耳炎から発症します。外耳炎の悪化や慢性化のともない鼓膜の奥になる中耳に炎症や感染が広がることによって発症し、咽頭炎や腫瘍が原因となる場合もあります。

また、中耳は耳管から咽頭の奥につながっている事から、咽頭炎になることで中耳炎が起こることもあり、その他の原因としては腫瘍が原因で起こるケースもあります。

治療方法

中耳炎になった原因にもよりますが、炎症が細菌や真菌の場合には、抗生物質及び抗真菌役を投与しながら、炎症を抑えるための抗炎症役を投与します。

点眼薬のような耳に直接投与するものと、経口摂取させる薬とがあります。

また、これらの内科的治療で効果が上がらない時には、手術を行うこともあります。

まとめ

普段は行わない行動は、言葉で表現できない猫のサインです。少しでも変だな?と思った場合は、獣医さんに見てもらいましょう。

猫の急性腎不全とは?主な症状や診断方法、治療方法まとめ

腎臓自体に原因があって発症する場合や心筋症などの心不全・猫下部尿路疾患の病気が引き金となり発症する場合もあります。

放置しておくと命に関わるので、早めの治療が必要となります。

主な症状

尿量の減少や尿が出ない・赤色尿・低体温・嘔吐や下痢・口臭がひどい・食欲不振・脱水症状・元気がなく疲れやすい・痙攣・多飲多尿・口腔内潰瘍・体重減少・粘膜蒼白(貧血)・腰部の痛み・被毛光沢の減少など。

原因とは

腎臓の疾患のみならず、猫下部尿路疾患(尿路閉塞など)及び心筋症、心不全など、原因はいろいろあります。

猫の腎臓が急に機能低下し働きが悪くなる病気としては,雄猫の尿石症によって尿路が大きくなる状態が長く続くものが挙げられます。

また、細菌が尿路から侵入する感染症、腎盂腎炎があります。体内の細菌感染巣から細菌が腎臓に流れ込み化膿性腎炎になることもあります。

診断方法

病院では腎臓自体に病気があるかを検査し、急性または慢性かを判断します。

急性の場合、「腎性」・「腎前性」・「腎後性」のいずれかによる診断を必要とします。3つの原因それぞれに対する治療内容が異なるからです。

不慮の交通事故や落下などの情報は区別するために重要な情報になり、これらに加えて、尿の状態,飲水量,食欲なども重要な判断材料となります。

検査方法は、血液検査・血液化学検査・尿検査やX線・造影・エコー検査などを行う場合もあります。また、細菌よる感染症が疑われる場合には尿の細菌培養がよく検査されます。

治療方法

急性腎不全の場合は、発症してから速やかに集中的な治療を行えば回復の可能性は高まります。

治療内容は、その原因により若干異なるものの基本的には利尿剤や点滴・透析治療、脱水と電解質の改善、尿毒症となる物質の排泄を促進することとなります。

腎後性腎不全の場合には、尿路閉塞や腎臓に関わる器官損傷の修復するための手術が必要となります。

予防方法

急性腎不全の予防には、定期的なワクチン接種や食事及び健康管理、室内飼いの徹底などを行い、
腎不全につながる感染や中毒などを注意することが必要です。飼い始めたら、一度は動物病院で全身の健康診断をしてもらうと安心でしょう。

それにより、病気を持っていても早期発見・早期治療に結びつくからです。

多頭飼いの場合は、特に感染症が問題となりますので、日常的にトイレの清潔を保つことや、定期的な検査も忘れずに行うと良いでしょう。

梅雨が明けたら要注意! 猫の日光皮膚炎について

猫の日光皮膚炎はこんな病気

猫の日光皮膚炎とは、日光に当たることで皮膚に炎症が起こってしまう症状のことです。

人でも皮膚の弱い赤ちゃんや子どもに見られる病気で、発症すると患部が脱毛したり、赤く腫れてしまうことがあります。

日光皮膚炎が直接的に命に関わる可能性は少ないようですが、炎症を起こした部位がガン化してしまう恐れもある病気です。

猫の日光皮膚炎が起こりやすい部位

猫の日光皮膚炎によって一般的に毛の薄い部分を中心に炎症が発生します。

耳の先端(特に裏側)、まぶたの下、鼻の表面、唇など毛が薄く日光に当たりやすい部分は好発部位なので特に注意が必要です。

猫の日光皮膚炎の症状

初期症状は軽い赤みやフケ、肌荒れ程度です。症状が進行すると、患部は真っ赤に腫れ上がってしまいます。

耳の縁などに発症すると黒いかさぶたで覆われ、耳の形が変形してしまうこともあります。

さらに長時間日光にさらされていたり、日光皮膚炎を発症したのが老猫だった場合、炎症がガン化し「扁平上皮ガン」を発症してしまう危険があります。

猫の日光皮膚炎の原因

ずばり、日光=紫外線が原因です。

白猫や色素の薄い猫は特に発症しやすい傾向があります。また三毛猫や黒猫でも耳の先は毛が薄いので油断は禁物です。

紫外線が多いのは春先~秋口までの期間です。この時期は熱中症と併せて日光皮膚炎の予防に意識を向ける必要がありそうです。

猫の日光皮膚炎の治療

症状を悪化させないために紫外線への露出を極力減らします。一般的な対策として、日焼け止めを塗ったり、部屋の窓をUVカット加工するといった方法があります。

炎症がひどい場合は抗生物質を投与し、引っかき傷があれば二次感染予防も行います。

また炎症が「扁平上皮ガン」と化してしまっているときは、なるべく早く外科手術を行い、患部を切除する必要があります。

適度な紫外線対策で日光皮膚炎を予防しましょう

太陽の光を浴びることは決して毒ではありません。むしろ太陽の光は私たち生物にとって欠かせない要素です。

過剰な紫外線を浴びないよう紫外線の強い時間帯(AM10時~PM3時)の日光浴は避け、猫が散歩に出るときは日焼け止めを塗るなどの対策をあらかじめとっておきましょう。

猫のクリプトコッカス症とは?主な症状や診断方法、治療方法まとめ

カビ(真菌)の感染により発症する病気で、免疫力低下によって引き起こされやすく、猫にかかわらず、犬や人にも感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)です。

症状

クリプトコッカス症では、さまざまな症状が見られますが、

  • くしゃみや粘膜膿性・血液の混じった鼻汁
  • いびき
  • 元気がなく、疲れやすい
  • 食欲不振
  • 顔面(特に鼻の周囲)や頭部、肉球などにしこりや腫れが出る
  • 痙攣
  • 運動失調による不自然な歩行

などの症状が見られます。命に関わる危険性は比較的低いですが、放置していれば命に関わります。

中枢神経から眼まで感染が広がった場合は、網膜剥離や視神経炎・ブドウ膜炎を引き起こして、失明を起こすケースもあります。

原因

クリプトコッカス症の原因であるクリプトコッカスという真菌は、特にハトなどの糞便に多く存在します。

ハトが媒体の役割をしているケースが多く、この感染源を吸い込むことで感染にいたります。

したがって、ハトが多い場所で生活する猫には、このクリプトコッカス症に感染する事が多く、発症に至ります。

また、猫免疫不全ウイルス(猫AIDS)や猫白血病ウイルスに感染していたりして、持病を抱えている猫の場合は免疫力が低下しているために、健康な猫と比較すると感染しやすいのが現状です。

治療方法

クリプトコッカス症の治療は、主に抗真菌剤の投与が行われ、その他、呼吸器や皮膚、神経系などのそれぞれの各症状に合わせて対症療法が適用されます。

予防方法

クリプトコッカスは環境中に多く浮遊しているので、確実な予防法はありません。

日常から猫の健康仮に気を配り自己免疫力の維持や向上、周囲の生活環境の衛生面での配慮を徹底することで、感染の可能性が低くなることはあります。

飼い主が日々の様子をきちんと観察し、異常が見られたら獣医師に相談や診断を受けることをオススメします。

まとめ

先の記載通り、これは猫だけが感染する病気ではありません。自己免疫力の低下が見られる小さいお子さんや妊産婦さん、持病をお持ちの方、高齢の方などは特に注意が必要です。

人間の場合は、どの様な症状が出るか個人差もありハッキリとしたことは言えませんが、発熱などがある場合は自己診断で終わらせずに病院での診察を行いましょう。

また、小さなお子さんや妊産婦さんがいる場合は、身体が通常の状態や子どもの免疫力が上がるまで、動物を飼うことは避けた方が無難です。

もし、以前から動物を飼っている場合は、両親や親戚に一時的に預けることも検討しましょう。

肺炎・網膜炎などを引き起こす感染症。猫のクリプトコッカス症について

猫のクリプトコッカス症はこんな病気

猫のクリプトコッカス症はクリプトコッカスという真菌(カビ)が原因で引き起こす感染症です。

感染するとくしゃみや鼻水・咳といった症状がみられ、悪化してしまうと肺炎・網膜炎といった比較的重症な症状も引き起こしてしまいます。

さらにクリプトコッカス症は人獣共通感染症なので、人から猫、または猫から人にも感染してしまう恐れがあるので注意が必要な病気です。

猫のクリプトコッカス症の症状

クリプトコッカス症は肺・皮膚・目・鼻など感染した部位によって様々な症状が起こります。それぞれ確認していきましょう。

下部気道に感染した場合、肺炎を起こしてしまうことがあります。

鼻炎はクリプトコッカス症に感染した猫にかなり多くみられる症状です。クシャミや粘度の高いドロドロとした鼻水を頻繁に出しているようでしたら、風邪ではなく鼻炎を起こしている可能性が高いでしょう。
さらに鼻の周辺や、内部に特徴的なしこり(肉芽腫)が出来ることもあります。内部に出来てしまった場合、鼻の穴を塞いでしまい呼吸困難になることもあります。

鼻と同様目の周りにも、しこり(肉芽腫)が出来やすく網膜炎を引き起こし結果的に失明してしまうこともあります。

皮膚

皮膚にしこりが出来ることがあります。しこりが潰れると表面が潰瘍化したり、穴が開いて膿が出てきたりするので注意が必要です。

中枢神経の異常

痙攣や麻痺、運動障害、意識障害、失神、視神経炎など様々な障害を引き起こしてしまいます。

猫のクリプトコッカス症の原因

病原体のクリプトコッカスは自然界ではごく当たり前に存在していて、鳥の糞便や汚染された植物などの近くで過ごすことで空気感染してしまいます。

鳥はクリプトコッカス症を発症することはありませんが、病原体は常に保菌していると考えても良いでしょう。

また遺伝的な影響からか、シャム猫は他の猫よりもクリプトコッカス症を発症しやすいとされています。

クリプトコッカス症の治療

症状が軽ければ抗菌剤を投与することで完治します。

ただしその場合でも数か月~1年以上の治療期間が必要となることもあり、一度中枢神経を侵されてしまうと生涯治療を必要としなければならないことになってしまいます。

クリプトコッカス症にならないために

鳥の糞があるような環境に猫を連れていかないようにしましょう。完全室内猫でもベランダにハトの糞があるようなら、見つけ次第綺麗に掃除しましょう。

またクリプトコッカス症は猫の免疫力が下がっていると発症する可能性が高まるので、健康を保つことも大切です。

母猫は要注意! 乳腺炎の症状・原因・予防法について

猫の乳腺炎はこんな病気

乳腺炎とは母乳が出るようになったメス猫の乳腺(乳汁を産生する部位)に炎症が生じてしまう病気です。

発症してしまうと母猫が子猫に授乳させなくなり、結果的に子猫が発育不良になってしまうケースがあります。

愛猫が妊娠中や今後出産の予定がある方は知っておかなければならない病気です。

猫の乳腺炎の症状

炎症を起こしてしまった乳腺は熱を持ち、乳房が腫れたりしこりが出来て固くなってしまうことがあります。

触れられると痛むので子猫への授乳を拒否することも珍しくはありません。

さらに悪化すると炎症部が化膿し、膿が混ざった黄色い母乳を分泌するようになってしまいます。放置しておくと、食欲不振や発熱に苦しむ可能性もあるようです。

猫の乳腺炎の原因

猫の乳腺炎の原因は「細菌によるもの」と「母乳の目詰まり」の二つがあります。それぞれ説明していきましょう。

細菌による乳腺炎

授乳する際、子猫が乳房を爪で引っかいたり噛みついたりしたときに出来た小さな傷から細菌が乳腺に入り込み炎症を起こしてしまいます。

細菌による乳腺炎は化膿することが多いのも大きな特徴の一つです。

また傷以外にも乳腺の穴から細菌が入り込むこともあります。授乳期はこの穴が広く開いているので、特に細菌が入り込みやすい環境です。

母乳の目詰まりによる乳腺炎

乳腺炎の中に母乳が過剰に残ってしまい炎症が発生することがあります。

理由としては「母乳の量が多い」「子猫の乳離れが急だった」ということが挙げられます。いずれも授乳期間中や、直後に多い症状です。

猫の乳腺炎の治療

患部を冷却し炎症の症状を抑えると同時に、乳房をマッサージして乳腺に残っている母乳を外に排出したり、抗生物質を投与し細菌の感染を抑制したりします。

症状がかなり進行し、乳腺が壊死してしまっていると切除しなければならないこともあります。

まとめ:授乳期間中は母猫に配慮しましょう

授乳期間中は母猫にとっても、子猫にとってもデリケートな時期です。

乳腺炎になってしまった母猫が授乳を拒まなかったとしても、膿が混じり味の変わった母乳を子猫の方が拒否してしまうこともあります。

生活環境を清潔に保つとともに母猫の状態を観察し、おかしなところがあればすぐに動物病院で診察を受けましょう。

また子猫が乳離れしてもすぐに母猫から離さないことも心がけましょう。

猫も注意が必要です。猫のニキビダニ症について

猫のニキビダニ症はこんな病気

ニキビダニ症とはネコニキビダニ(ネコ毛包虫)というダニが引き起こす病気です。ニキビダニ症自体は犬の発症率が高く、猫はそれほど多くありません。

しかし猫の中でも「発症しやすい品種」があるので決して疎かにしてはいけない病気です。

猫のニキビダニ症の症状

ニキビダニ症を発症すると患部に炎症を起こします。

脱毛・ただれ・膿疱・かさぶた・フケ・赤い腫れなどの症状があらわれ、かゆみが現れることもありますが、個体差が大きく激しくかきむしる猫もいれば、ほとんどかゆみがない猫もいます。

猫が患部を掻いてしまった傷から二次感染を起こすこともあるので注意しましょう。

発症する部位は頭や顔面の周囲、首の部分がほとんどです。まれに背中やお腹、足などにも皮膚炎が見られることがあります。

耳に発症した場合、外耳炎を引き起こすこともあるようです。

猫のニキビダニ症の原因

ニキビダニの生存力は強くなく例え寄生されても、数週間で死んでしまうことが多いようです。

ニキビダニ症は発症率も高くはなく、寄生されたとしても猫の免疫力が通常であれば発症しないことも多々あります。

注意すべきなのは免疫力の低い子猫。そして、甲状腺機能亢進症、猫免疫不全ウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症、糖尿病、扁平上皮癌基礎疾患など免疫力に大きな影響を与える病気に罹病している中高年齢の猫です。

また近年では、品種による発症率の違いも指摘されています。発症しやすい品種は「シャム」と「バーミーズ」です。

猫のニキビダニ症の治療

抗ダニ剤・殺虫剤や、二次感染に対する抗生物質の投与といった対症療法を行います。基礎疾患がある場合はその治療も行います。

対症療法には副作用を及ぼす薬などもあるので事前にしっかりと確認しておきましょう。

きちんとニキビダニ症を治療すれば再発率はさほど高くありません。

逆に「見た目がきれいになったから」「症状が消えたから」という自己判断で治療を途中で止めてしまうと、完治していないことが多く症状が再発してしまいます。

必ず獣医さんの指示に従って治療を最後までやり遂げましょう。

治療期間は基礎疾患の治療にもよりますが、2か月~4か月程度。長くなれば1年以上かかるとされています。

ストレス・健康・飼育環境を見直しましょう

ニキビダニ症の予防法は特にありません。

基礎疾患にかからないために毎日の健康状態をチェックし、ストレス、病気、汚れから愛猫を守ることがニキビダニ症の予防に繋がります。

猫に貧血? 猫の伝染性貧血の症状・原因・治療方法について

猫に多い病気の一つに猫伝染性貧血と言われる病気があります。

これは猫だけがかかると言われている感染症の一種で、猫特有の病気とも考えられています。

急にご飯を食べなくなったり、息が苦しそうだったりというような症状が見られたら、病院に連れて行きましょう。

獣医師にヘモバルトネラ症、もしくはヘモプラズマ症といわれたら、猫伝染性貧血だと考えてください。今回は、そんな猫に多い猫伝染性貧血について詳しく見ていきましょう。

猫伝染性貧血の原因

猫伝染性貧血は猫ヘモバルトネラ症、ヘモプラズマ症とも呼ばれることもある病気で、ヘモバルトネラという寄生虫による感染症です。

感染する経路は様々で、ヘモバルトネラを媒介した蚊、ノミ、ダニなどの吸血昆虫により感染することや、ヘモバルトネラに感染した猫との喧嘩でのかみ傷や、感染した親猫からの直垂感染、授乳や産道感染などあります。

ヘモバルトネラは猫の体内に侵入すると、血液の赤血球に付着します。

体内に異物が入ってくると、抗体が働き排除しようとしますが、ヘモバルトネラが赤血球に寄生すると抗体が異物をうまく識別できず、赤血球ごと寄生虫を破壊してしまいます。

このように体内の赤血球が減少していくことで貧血になってしまいます。

ヘモバルトネラの発見は難しい?

ヘモバルトネラ症は血液検査で、猫から採取した血液を顕微鏡で見て確認していきます。ヘモバルトネラ症に感染した猫の赤血球のまわりには粒がくっついているのが確認できます。

ただし、ヘモバルトネラ菌は定期的に隠れたり現れたりする習性を持っているため、1度の検査で必ずしも発見できる訳ではありません。

正確な検査を行うためには、数日に渡って血液をチェックする必要があります。

猫伝染性貧血の治療方法

ヘモバルトネラ症に感染した猫は、赤血球が破壊されていくため、徐々に元気がなくなり、食欲がなくなっていきます。

初期の状態では熱が出ることもありますが、息苦しそうにしはじめ、今度は体温がどんどん低下していきます。

さらに進行すると黄疸が現れたり、歯茎の白色化が見られたりするようになります。

主な治療方法としては抗生物質の投与ですが、症状が悪化している場合には輸血や酸素吸入が必要なこともあります。

また、一度かかってしまうと完治の難しい病気です。愛猫の状態を悪化させないように根気強く看病を行っていきましょう。

猫に多い認知症! 猫の老化と認知症の症状・予防法について

猫を飼いはじめたばかりの人は、まだあまり気にかけることもないかもしれませんが、できれば猫の寿命と老化について一度考えておくといいかもしれません。

ペットは基本的に人間より寿命の短い生き物で、猫に関して言えば、10〜15年くらいが寿命だとされています。

猫を飼っている以上、猫が老いていくのを看ていかなくてはいけないということになります。

猫と人間の年齢

猫の寿命は10〜15年くらいと言われていますが、その一生を人間の年齢に換算するとどれくらいかご存知でしょうか。

人間の平均寿命の85歳を猫に置き換えると、猫の1年というのはものすごいスピードで年を取っているということになります。

猫の生後1週間は人間でいう生後1ヶ月にあたり、既にこの時点で差が開いていることがよくわかります。

猫が生後1ヶ月で人間の1歳にあたり、猫の1歳では人間の15歳になります。猫が2歳で人間の24歳になり、その後1年に4歳ずつ年を重ねていきます。

5歳から10歳までの猫の老化

猫の老化は早くて5歳くらい、人間の年齢で言う30代半ばくらいから始まります。

身体能力が低下しはじめ、今までジャンプして上れていた場所などに上れなくなることが増えてきます。

また、口回りのひげや体毛に白髪が混ざりはじめてきます。それからだんだんと、被毛の毛艶がなくなりはじめ、内臓機能が弱りはじめます。

毛繕いを行う回数が減り、目やにやフケなどが目立つようになり、だんだんと寝ている時間が増えるようになってきます。

猫の認知症は10歳代に多い

10歳を超えてくると、猫の身体に現れる変化はすごく多くなります。

運動神経が鈍くなり、爪を出したりしまったりできていたのが、出っぱなしになる猫が多くなります。

抜け毛の量も増え、食事の好みが変わることもあります。そうして増えてくるのが認知症です。

アメリカで行われた調査では11歳以上の猫152頭のうち、およそ半数が認知症であったという結果も出ているほど、非常に多い症状です。

食事をしたことを忘れたり、無意味にものを壊したり、攻撃的になったり、狭い場所に入っては出られなくなったりと、人間の認知症と似たような症状が多くみられます。

他にも徘徊や、トイレの場所が分からなくなりあちこちで粗相をしてしまったり、飼い主を認識できなくなったりします。

スキンシップを多くとることで進行を和らげることも出来ます。

まずは、愛猫のことをしっかり考えてストレスのない老後を送らせてあげる事が大事です。

猫の目が赤い! 猫の結膜炎の症状・原因・治療法について

瞼の裏側に炎症が起こり、赤く腫れたり痒みが出たりする結膜炎。原因はさまざまですが、痒みがあるため、猫が目をこすってしまったりして、より悪化することが多いようです。

今回は猫の結膜炎について、原因、治療方法などをご紹介しましょう。

結膜炎の症状

結膜炎は主にウィルスによって起こりますが、目の裏が炎症を起こし、充血して、痒みや痛みを伴います。

症状が悪化すると涙の量や目ヤニが増えて、瞼がくっついてしまうこともあります。放っておくと角膜炎になる場合もありますので、注意が必要です。

結膜炎の原因

多くの場合、猫ウィルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などのウィルス感染によって起こります。

その他にもクラミジア、マイコプラズマのような細菌に感染したり、ゴミやホコリが目に入ることで結膜が傷ついて起こる場合や、アレルギーが原因になることもあります。

原因によって治療方法も変わりますので、猫の目に異常を認めたら、すぐに獣医さんに見てもらうようにしましょう。

結膜炎の治療方法

結膜炎の治療は、主に点眼薬を使いますが、原因によって点眼薬の種類が変わります。

ウィルスが原因の場合は抗ウィルス点眼薬が使われますが、呼吸器系などにも疾患が出ている場合は、そちらの治療も同時に行われます。

アレルギーが原因で起きている場合は、抗アレルギー系の点眼薬を使用します。

これらの要因が複数絡んで炎症が起こる場合もありますので、原因の特定は複雑ですが、目ヤニの培養検査で原因を突き止めることができます。

結膜炎の予防方法

アレルギーが原因の結膜炎は予防が難しいのが現状ですが、多くのウィルス性の結膜炎はワクチン接種でウィルス感染を防ぐことにより予防が可能です。

また、室内飼いにすることで、ウィルス感染やアレルゲンとの接触を防ぐことができますので、結膜炎になる可能性が低くなります。

結膜炎の中には伝染性のタイプもありますので、多頭飼いしている場合は、炎症が引くまで、感染した猫を隔離した方が良いでしょう。

飼い主さんも感染猫がいる場合、他の猫を触る前には手を洗うよう注意しましょう。

早く対処すれば治る病気

ウィルス感染症の症状のひとつとして結膜炎が起こっているのでなければ、結膜炎は治る病気です。

猫は痒みがあると目をこすってしまうため、治療が長引くこともありますが、辛抱強く治療を続けることが大切です。

日向ぼっこが好きなのに日光過敏症? 紫外線に注意が必要な猫の日光過敏症について

人間にも日光アレルギーという病気がありますが、日向ぼっこが好きな猫にも日光過敏症があるのをご存知でしょうか?

日に当たることで炎症が起こるというこの病気はあまり知られていないため、症状が出ても原因が日光だと気付かない飼い主さんが多いようです。

今回は、猫の日光過敏症についてご紹介します。

日光過敏症ってどうして起きるの?

日光過敏症は、一種の日光アレルギーで、継続的に紫外線に当たることで起きる炎症。発病には遺伝的要素が強いと言われています。

炎症は白っぽい猫で発生しやすく、紫外線の量が増える5月から夏にかけて起きるケースが多いようです。発症するかどうかはメラニン色素の量が影響しています。

メラニン色素は人間にもありますが、皮膚のバリケードの役割があり、メラニン色素が多ければ肌や被毛の色は濃くなりますが、その代わり天然のUVカットシートとなって、皮膚を守るのです。

色の白い猫では、こうした機能が働かないため、炎症を起こしやすいと言われています。

どんな症状が出るの?

初期症状は、皮膚の薄い耳や口元、目の周りなどの赤い腫れです。

痒みが伴うため、脚でこすってしまいがちで、かさぶたができたり、脱毛したりすることもあります。

高齢の猫の場合は、発症した部分が扁平上皮癌になる可能性もありますので、早めの治療が必要です。

治療方法はあるの?

副腎皮質ホルモンを処方することが多いようですが、副腎皮質ホルモンは副作用もありますので、長期の服用については獣医さんとよく相談しましょう。

また、副腎皮質ホルモン剤を患部に塗る場合は塗った後に患部に日光を当てないよう注意が必要です。

炎症が酷い場合は抗炎症剤が、炎症から細菌感染の可能性があれば抗生物質が投与されることもあるでしょう。

予防方法はあるの?

日光に当たって症状が出て初めて、日光に過敏な体質が判りますので、厳密な意味での予防方法はありませんが、治療で炎症が治まった後に再発を防ぐことは可能です。

唯一の方法は、紫外線に当たらせないことですが、まったく陽のないところで飼うというのも非現実的です。

もし猫が屋外に出る生活をしているなら、まず、室内飼いにすることを考えた方が良いでしょう。

室内飼いにしてからも紫外線の強い昼間の時間帯や時期はベランダなど表に出ないように注意します。

また、紫外線は室内にも入ってきますので、窓ガラスにUVカットシートを貼るなどして、紫外線を防いだり、炎症が起きやすい場所に刺激の少ない日焼け止めを塗ってあげても良いでしょう。

この病気の面倒なところは、原因が紫外線だと言うことが判断しにくい点でしょう。

白い猫、色の薄い猫の飼い主さんは、自分の猫に日光過敏症が起きやすいことを理解しておくことが大切です。