猫の病気

猫の便秘。もしかしたら病気かもしれませんよ

便秘になると本当にキツいですよね。猫も人と同じように便秘になります。しかしその具合がちょっとおかしかったら注意が必要です。巨大結腸症という病気かもしれません。

この病気は一度なってしまったら、生活改善だけではなかなか治らない病気です。愛猫が「最近、便秘気味」という方は、ぜひ一度読んでみてください。

結腸ってどこにあるの?

結腸は大腸の一部で排泄物の“水分を吸い取る”働きがあります。

この結腸がなんらかの理由で巨大化してしまうと、排泄物の水分を過剰に吸い取ってしまい、排泄物を外に出しにくくなり、どんどん大腸の中に溜まっていってしまいます。
このことを巨大結腸症といいます。

巨大結腸症の症状

巨大結腸症を発症する猫が多い年齢は、オスメス関係なく5歳前後。品種などで特に差はないようです。

・数週間から数年におよぶとても長い期間の便秘症状。
・トイレの回数が増加。
・軟便が多くなる。
・食欲の低下

などが主な症状になります。

巨大結腸症の原因

巨大結腸症は“先天性”と“後天性”の原因があります。二つを詳しく解説していきましょう。

先天性

生まれつき骨格や結腸に異常がある場合、巨大結腸症を発症してしまうことがあります。骨格や結腸だけではなく、神経系等にも異常がある場合、同じように巨大結腸症を引き起こしてしまうことがあるようです。

後天性

先天性よりも、後天性の巨大結腸症の方が原因としては多いようです。
なんらかの理由で腸の働きが弱まったり、骨格の形が変わってしまう。神経に損傷が出来た。といった理由で便が出にくくなり、大腸に溜まってしまうことで、巨大結腸症を発症してしまいます。

交通事故や、大腸の病気、骨盤の骨折、自律神経の損傷などが引き金となることが多いです。

巨大結腸症の治療

まずは定期的な浣腸と食事の改善で治療をすすめていきます。自力では難しいので必ずこの時点で獣医さんの指導に従って下さい。

それでも効果が見られない場合、外科手術を行います。

結腸の巨大化した部分を切り取ることで、症状が劇的に改善します。下痢などの副作用などもありますが、ほとんど数か月で収まりますので、心配はいりません。

まとめ:巨大結腸症にならないために

交通事故や外部的要因による後天性の巨大結腸症を防ぐために、なるべく外に出さないようにしましょう。

また早期発見も必要です。毎日の排便チェックも心がけましょう。

毎日チェックしよう!猫の貧血の調べ方や貧血を起こしてしまう猫の病気について

みなさんは猫の「貧血」について真剣に考えたことがありますか?

「貧血なんて誰にでもあることだし、放っておいても治るでしょ」なんて思ってはいけません。貧血の裏には、恐ろしい病気が潜んでいるかもしれないのです。

今回は簡単にできる愛猫の貧血チェックの方法と、貧血を引き起こす病気の数々をご紹介します。

貧血状態を起こしてしまう病気

猫白血病ウイルス感染症

初期症状に発熱やリンパが腫れるといった症状と共に、貧血の症状も現れます。自然に完治することもありますが、完治できなかった場合、貧血に伴う症状(体力低下、食欲不振)に悩まされ続けることになるでしょう。

また母猫が感染した場合、死産や流産、虚弱体質の子どもが生まれるなど様々な弊害が発生する恐れがあります。

猫慢性腎不全

初期症状がほとんどありませんが、放置しておくと死に至ることもある恐ろしい病です。

ある程度症状が進行し、腎臓にダメージが蓄積されると、貧血の症状があらわれます。
一度発症してしまったら治らない病ですが、早期に治療を行うことである程度症状を押さえることも可能です。

貧血状態をいち早く察知することで、愛猫の負担を減らせることのできる病です。

また猫慢性腎不全を引き起こす病の一つである「糸球体腎炎」は、早い段階で貧血症状が始まるので、猫慢性腎不全になってしまう前に貧血症状に気付いて治療しましょう。

猫ヘモバルトネラ症

初期症状に貧血が起こる病です。程度は猫の個体や進行具合によって変わってきますが、貧血によって食欲低下や息が荒くなるなどの症状があらわれてきます。
放置しておくと、他の病気との兼ね合いで貧血はさらに重くなり、最終的には死亡することもあります。

抗生物質を投与することで治療しますが、完治することはありません。ですが早期に治療すれば症状自体は収まるので、貧血を起こしていると気づいたら早めに診察を受けましょう。

貧血状態の調べ方

耳をチェック!

猫の耳の皮膚は薄く、体の中で一番血管がよく見えます。細い毛細血管まで確認できるので、最悪でもここだけは毎日のチェックを欠かさずに行いたいですね。

健康な状態だと耳はきれいなピンク色で血管もしっかりと目視できます。
貧血状態だと全体的に真っ白になり、血管を確認出来づらくなるので、注意して観察してみましょう。

歯茎をチェック!

歯茎も耳と同じでピンクなら健康、白色なら貧血状態になります。少し確認しづらい部位ですがぜひ確認しておきたいところですね。

肉球をチェック!

肉球は耳や歯茎と違い、色に個体差があるので一概には「この色が貧血状態」とは言えません。

まずは普段の肉球の色を覚えておきその色が、若干白みがかっているのなら、貧血状態を
疑ってもよいでしょう。

まとめ

ご紹介した三つの部位をできるだけ毎日チェックする努力をしましょう。三つ合わせても数分もかからないので、ぜひ観察を日課にしてみてください。
貧血の症状が出ているようならば、病院で診察してもらうことをおすすめします。

猫のエイズ、FIV。主な感染経路や症状・治療法・予防法について

猫後天性免疫不全症候群。猫のエイズの正式名称です。

ペットショップなどにいる血統書つきのねこちゃんにはまず見られませんが、野良猫出身の猫には猫エイズ(FIVとも呼ばれます)は身近にあると言えるでしょう。

猫エイズの感染経路

エイズのキャリアである猫との接触による感染と、親猫から感染する垂直感染があります。

接触による感染

ケンカで引っ掻く、噛みあうなどして、血液や体液が付く事で感染します。

交尾の際にも感染の可能性があります。交尾そのものの体液感染より、交尾ではオス猫がメス猫を噛む行為が見られるので、後者の方が感染力があるとされています。

親猫からの感染

親猫がキャリアの場合、胎盤から胎児に感染する可能性があります。

検査方法

動物病院での血液検査になります。

野良猫出身の猫は、健康チェックも兼ねて検査をおすすめします。

2~3か月齢の頃の検査で陽性反応が出たとしても、親猫の影響の可能性がありますので、獣医さんに時期を決めてもらい再検査を受けましょう。再検査の結果、陰性になる事も多いです。

症状

猫によっては無症状での状態が10年続く場合もあります。

その間、他の猫と全く変わりなく生活していますが、免疫力は低下しています。その後発症すると、口内炎や嘔吐、下痢などが見られます。さらに進行すると臓器に影響が出てきます。

治療方法

エイズそのものを治療する事はできません。常時インターフェロンを服用し、足りない免疫力を補ってあげる治療が一般的に行われます。
その他、様々な症状に合わせた対症療法になります。

予防方法

ワクチンによる予防方法がありますが、副作用なども懸念されます。一番は完全に家猫にして、エイズのキャリアではないと判断できない猫との接触を避ける事でしょう。

もし、お家の中にエイズのキャリアの子がいたとしても空気感染はしません。食器などからの感染もありません。

ワクチン接種

どうしても家の外に出てしまう、他の猫が家に入ってくるなど、感染してしまうかもしれない状況にある場合にワクチンの接種があります。獣医さんの指示により、接種しましょう。

エイズキャリアの子がお家にいる場合

空気感染もしませんし、同居も可能と言えるでしょう。ただ、目を離した隙にケンカが起こる可能性はゼロではありませんので、部屋を分けるなどの配慮が必要です。

エイズと判明した場合は、できれば1匹で飼ってあげるのが理想的な環境でしょう。元々キャリアの子がお家にいる方は、さらにキャリアの子を飼う方もいらっしゃいます。

無症状の時期も長いですし、その間は他の猫と変わりなく過ごします。外にはエイズ以外にも怖い病気がたくさん潜んでいますので、できれば外には出さない方が体に負担がありません。

もしエイズキャリアの子がお家にいる方は発症してからの事を考えて、余計な病気をさせない、免疫力を補ってあげるなど、上手に向き合ってあげましょう。

猫風邪、原因と対策は?子猫と老猫は特に注意が必要!

猫も人間と同じように風邪を引きます。
しかし人の風邪と猫の風邪は違う部分もあり、猫の場合命にかかわることも少なくありません。今回は猫風邪について、原因や症状、治療法などをご紹介したいと思います。

猫風邪の原因は?

人と同じく、猫風邪もウィルスや細菌感染によって起こります。猫風邪の主なウィルスは「ヘルペス」「カリシ」「クラミジア」の3種です。

猫風邪は人に移る?

猫風邪ウィルスが人に感染することはありません。人の風邪が猫に移ることもないので、この点は安心して下さい。

猫風邪の症状は?

猫風邪の症状でよく見られるのは大量の目ヤニや涙、鼻水、くしゃみなどです。口内炎になることもあるでしょう。

ほとんどの場合発熱して体温が39℃~40℃以上になります。

これらの症状により、脱水や食欲不振が起きて元気がなくなってしまいます。

猫風邪って怖い病気なの?

風邪、と聞くと大した病気ではないように思ってしまいますが、猫の場合症状が長引いたり重症化すると命にかかわることもあります。

特に怖いのは、猫風邪からくる症状のせいで食欲を失ってしまうことでしょう。鼻炎により匂いがわからなくなったり発熱などで体力を消耗すると、猫は食事をしなくなってしまいます。食べないことでさらに症状を悪化させ、そのまま命を落としてしまうこともあるのです。特に抵抗力の弱い子猫や老猫には注意が必要ですよ。

また、猫風邪は人の風邪と違い、一度ウィルスに感染すると症状が治まってもウィルス自体が体内に潜伏したまま、いわゆるキャリアの状態になることが多いです。

ウィルスキャリアになると、他の病気やケガ、老化などがきっかけで再発してしまう可能性があります。

猫風邪になったらどうする?

猫風邪の症状が出たら早めに動物病院で診察を受けましょう。飲み薬や注射で治療をしてくれます。

症状が重い場合には点滴をすることもあるでしょう。猫風邪で体調が悪い時は、高カロリーで消化の良い食事が大切です。

獣医さんに相談して動物病院で扱っているフードを選んでもらうと良いですよ。自宅では猫が落ち着ける場所で静かに過ごせるようにしてください。

寒さと乾燥が大敵になるので、室内の保温、保湿にも気を配ってあげてくださいね。

猫風邪の予防は?

ほとんどの猫風邪ウィルスはワクチン接種で防ぐことができます。

一度かかってしまうとやっかいな猫風邪、定期的なワクチン接種でしっかり予防しましょう。

まとめ

猫の風邪は思っていたよりやっかいなものであることがお分かりいただけたと思います。
愛猫につらい思いをさせないためにも、しっかり予防することが大切ですよね。
もしあなたの猫が風邪を引いてしまったら、早めの治療とていねいなケアで重症にならないうちに治してあげてくださいね。

体長80センチの寄生虫!あなたの猫の体内にもいるかもしれません

瓜実条虫という寄生虫を知っていますか。あまり聞きなれないですが「サナダムシ」と言うとピンとくる方もいるのではないでしょうか。大きなもので全長80センチにも及ぶ巨大な寄生虫です。あまり知られていませんが、瓜実条虫が寄生するのは人間だけでなく回虫と並んで犬や猫への感染が多くみられる寄生虫なのです。瓜実条虫が寄生することで愛猫に様々な悪影響を及ぼす可能性もありますので、しっかりとチェックしておきましょう。

寄生ルート

瓜実条虫はノミやシラミを通して感染します。猫の場合、グルーミングした際に感染しているノミ、シラミを摂取することで寄生されてしまうことが多いのです。

他にも床や畳などを舐めた際、ノミ、シラミを口から摂取して感染するケースあります。
確率としてはおおよそ150匹のダニに対し、4匹程度の感染したダニが存在するようです。

症状

自覚症状はほとんどありません。瓜実条虫が大きくなるにつれて下痢の頻度が増え、悪化してしまいます。また瓜実条虫の体の一部が排便の中に混ざっていることも増えてきます。この体の一部(片節)はうねうねと元気に動くので、非常に気持ちが悪いです。多いときには便にびっしりと…あまり想像したくありませんね。

また片節は猫の肛門についてしまうことがあり、すると猫は非常に痒がりますので、急に愛猫がお尻を気にし始めたら、注意して観察してみましょう。回虫同様、瓜実条虫も宿主の栄養を横取りしますので、栄養不良となり体重が減る原因の一つになります。

治療法

寄生虫の駆除剤で治療することができます。比較的簡単ですので、症状が見られたらすぐに動物病院で診察してもらいましょう。

予防法

ノミの駆除は定期的に行いましょう。その際、ノミを潰してしまってはいけません。また衛生環境を清潔に保ち、多頭飼いしている場合は、一匹でも感染している愛猫がいたら他の愛猫たちにも駆除剤を飲ませることもおすすめします。

人への感染も気をつけよう

瓜実条虫は人へも感染します。特に抵抗力の弱い子どもやお年寄りなどは、ノミ、シラミで育った瓜実条虫の幼虫を吸い込んでしまうことで、感染してしまうことがあります。感染してしまうと下痢などの症状で苦しんでしまいますので、注意しておく必要があります。愛猫をシャンプーしたときなど、ノミやシラミを見つけても潰さないようにしましょう。

まとめ

瓜実条虫は非常に不快な姿をしています。悪影響も様々ありますが、幸いなことに駆除の方法は確立されているので、愛猫が感染してしまった時は、慌てずに動物病院へ連れていきましょう。

猫にも必要?猫のフィラリアの症状・予防・治療について

命にかかる重い症状になってしまうフィラリア症。フィラリア予防は犬には必須ですよね。
それでは猫はどうなんでしょうか。猫もフィラリアに感染するのか、症状は犬と比べて重いの?軽いの?予防する術はあるの?

普段あまり考えませんからよく分からない方も多いのではないでしょうか。今回は猫とフィラリアについての疑問などに、お答えしようと思います。

そもそもフィラリア症ってなに?

フィラリア症とは別名「犬糸状虫症」と呼ばれています。犬糸状虫という寄生虫が宿主の心臓に寄生することによって、極めて重篤な症状を引き起こす恐ろしい病気なのです。

フィラリアに感染している動物の血を蚊が吸うと、血液と一緒にフィラリアの幼虫も蚊の体内に取り込まれ、その蚊が別の動物の血を吸うときに、幼虫が新な宿主の体内に入っていく。という感染ルートになります。主な宿主は名前の通り犬ですが、なんと「猫」にも寄生することがあるのです。

猫の方が症状は重度

犬にとっても命の危険があるフィラリア症ですが、猫にとってはもっと危険な存在です。具体的な症状は「咳」「嘔吐」「食欲不振」といった一見、風邪のようなものから「失明」「麻痺」「突然死」に至ることもあります。

猫は心臓が犬よりも小さく、より少数な犬糸状虫でも症状が悪化してしまいます。たった二匹の犬糸状虫によって猫が突然死してしまったケースもあります。

猫がフィラリアに感染する確率

2010年に発表されたデータによるとフィラリアに感染している猫の全国割合は「10匹に1匹」。また都市部の方が地方に比べ、感染している猫が多いという結果も出ています。

約1割が感染しているという状況ですね。思ったよりも多いと感じる方も、多いのではないでしょうか。

フィラリア症の治療

フィラリアの治療は「薬」と「手術」の二つの方法があります。ただしどちらの方法も入院が必要になり、金額的にも、猫の体にも大きな負担になってしまいます。フィラリアの早期発見と予防に努めることが大事でしょう。

フィラリア症の予防

毎月の検査と、フィラリアの予防薬を飲ませることをおすすめします。蚊の活動期間外の季節は予防薬はいりません。ただ蚊がいつまで生きているのかは地域によって異なるため、地域の獣医さんの指示に従いましょう。

ノミ、ダニ、シラミ。かゆくなってしまう猫の外部寄生虫について

ノミ、ダニ、シラミを触ったことがありますか。愛猫と接していた毛の中に見つけてしまうこともあるかもしれません。こういった外部寄生虫は不潔なだけではなく、感染症の原因になる細菌や寄生虫の感染源でもあるのです。今回は、猫に寄生する主な外部寄生虫について紹介しますので、ご参考下さい。

ノミ

外部寄生虫の代表格ですね。主に「ネコノミ」が猫に寄生します。体長は2mmから3mm程度で、尋常ではない跳躍力を持っています。人や動物の血を吸って栄養を補給します。動きが早く発見するのは少し困難ですが、ノミの糞を発見することで、愛猫にノミが寄生しているかどうか確認することができます。ノミの糞は黒くて小さく、潰すと赤く滲むのが特徴なので、ぜひ探してみましょう。

またノミに血を吸われることによって「ノミアレルギー性皮膚炎」を直接引き起こすことがあります。原因はノミが吸血した際に出す唾液で、アレルギー症状を起こすとお尻の部分に赤いぶつぶつが出て、愛猫は痒がるでしょう。もし似たような症状があれば、早急にノミを除去してあげましょう。

ダニ

猫に寄生するダニは、寄生する箇所や症状が異なってきます。それぞれ対処法も異なるので注意して観察してみましょう。

ヒゼンダニ

猫の皮膚に穴をあけ寄生する「猫穿孔ヒゼンダニ」と、主に耳に寄生する「耳ヒゼンダニ」の二種があります。どちらも非常に強烈な痒みをもたらし、猫は傷がつくほど耳や頭を掻きむしってしまいます。放置しておくと、痒みが全身に広がってしまいますので、早めに対処してあげましょう。

これらの症状は疥癬症と呼ばれ、シャンプー程度では収まらないことが多く、動物病院でダニ駆除剤を打ってもらうことが一番の解決法です。

ニキビダニ

毛包虫症という皮膚炎を引き起こすこともあるダニです。成猫もですが、免疫力が低下している老猫が多く発症する傾向があります。初期のころは頭部を中心に、炎症や脱毛などの症状がみられ、悪化すると細菌感染も併せて発症してしまい全身に炎症が広がってしまうこともあります。

猫ハジラミ

名前のとおり主に猫に寄生するシラミで、人に寄生することはありません。2mm程度の大きさです。ノミのように素早くないので、毛の根本を中心に探せば発見できるでしょう。
基本的に猫の体上でしか生きることは出来ず、一端落ちてしまうと数日で死んでしまいます。寄生されるとフケや発疹などの症状が現れるので、確認してみましょう。

まとめ

外部寄生虫は普段から愛猫を綺麗にしておくだけではなく、部屋の中なども清潔に保っておくことで症状の悪化を防ぐことが可能です。駆除グッズも市販されていますので、愛猫の負担にならない程度に色々と試してみるのも面白いかもしれません。

キツネだけではありません!猫も感染するエキノコックス症

エキノコックス症は感染症のなかでも比較的名前が知られているのではないでしょうか。
主に北海道のキタキツネが感染元として有名ですが、実は猫も感染する恐れがあることを知っていますか。人にも感染する恐れがあり、放置しておくと死に至ることもある恐ろしい寄生虫エキノコックスについてしっかりと学んでおきましょう。

エキノコックス症って?

寄生虫エキノコックスが寄生することで発症する伝染病です。エキノコックスの宿主で有名なのはキタキツネですね。現在では北海道のキタキツネの4割近くがこのエキノコックスに寄生されているとされています。意外なことに、エキノコックスはキタキツネに寄生しても、宿主を死に至らしめることはありません。犬や猫についても同様です。しかし人に感染すると肝臓から始まり、数年かけて体中の臓器を蝕んで機能障害を引き起こし、最終的に死んでしまうこともある恐ろしい寄生虫なのです。

猫にも寄生するの?

一般的にエキノコックスはキツネや犬に寄生し、猫に感染しても体内で発育できず卵を産める成虫にはなれないと考えられてきました。
しかし2007年に「猫の排便からエキノコックスの卵が発見された」と発表がありました。つまり猫の体内に卵を産める状態のエキノコックスの成虫がいたという証拠になったのです。

猫の感染ルート

猫がエキノコックスの卵を直接食べても感染しません。エキノコックスに侵されているネズミなどを猫が食べることで寄生されてしまいます。

症状

愛猫がエキノコックスに寄生されていると察知することは、かなり困難です。目立った症状がほとんどなく、たまに軟便や下痢をする程度で、発見するには獣医師の検査が必要になってくるでしょう。

治療法

エキノコックスに感染しているとわかれば、寄生虫の駆除剤でほぼ100%完治させることができるます。

予防法

定期的な検診をしましょう。特に北海道ではエキノコックスに感染する機会が本州以南とは段違いに多いので、気を付けておく必要があります。
北海道では猫の放し飼いは控え、完全に室内飼育をした方が無難でしょう。

まとめ

「エキノコックスに気を付けるのは北海道の人だけ」なんてことは決してありません。本州でもエキノコックスに寄生された犬が発見されています。また温暖化やペット人口の増加などで、今後北海道以外でも発症してしまうケースも増えてくるかもしれません。家族や自分の命に関わることなので、しっかりと普段から気を付けておく必要があります。

猫も花粉症になる?春先に増える猫の鼻炎の症状・治療法・予防法

この時期多くの人が困るのが花粉症ですが、飼っている猫がこの時期に急にくしゃみをしたり、鼻水を垂らしたりし始めたら、もしかしたら私たち人間みたいに花粉症にかかったのでは?と思ってしまいますよね。今回はこの時期に増える猫の鼻炎についてご紹介しましょう。

猫の鼻炎と花粉

猫の鼻炎はウィルスや細菌、微生物の感染やアレルギーと言ったものが原因で発症する病気で、水っぽい鼻水を垂らしたり、くしゃみをしたりします。この時期に猫の鼻炎が増えるのは温かくなって家ダニなどが増えアレルギーを発症することも大きな原因ですが、猫も人間同様、花粉によってアレルギー反応を起こし鼻炎を発症していることもあります。

猫の鼻炎の症状

症状は軽い場合でくしゃみや水っぽい鼻水がありますが、症状が重くなってくると鼻水に膿が混じってきたり、呼吸障害を起こしたり、食欲低下や体力減退などを引き起こすこともあります。命にかかわる可能性は低いですが、健康状態が悪化し、不調が続くと他の病気を発症しやすくなるので、注意が必要です。

鼻炎の治療法

猫の鼻炎の治療法は一般的には内科診療が行われ、鼻炎の原因に合わせた抗生物質などの投与治療が行われます。根本的には鼻炎の元となるアレルギー物質やウィルスを取り除くことで病気は沈静化していきますが、なかなかその原因が分からないと薬をやめてしまうとまた再発してしまう可能性もあります。症状が軽い場合は薬投与で数日で治ることもありますが、体力低下や慢性化がみられる場合には完治するまでに時間を要してしまうこともあります。

猫鼻炎の予防法

猫鼻炎の予防法としては、鼻炎の原因となるウィルス感染を防ぐことが有効だとされています。定期的にワクチンを接種することで感染を防ぐことが出来ますが、ウィルス感染の鼻炎以外の場合には、こまめに掃除を行ったり、外出を控えたりしてその原因を取り除いてあげることが重要になります。予防接種をしても鼻炎の元をすべて断てるわけではないので、まずは鼻炎を引き起こす原因因子を猫に近づけないようにし、適切に飼育してあげることが大切です。

猫の尿路結石について症状や原因から治療・予防法まで

去勢をすませた男の子の猫にかかりやすいのが尿路結石。
寒い時期、水を飲みに行くのが億劫になって水分をとらなくなる事などが原因とされている事から、冬場に起こりやすいと言われています。また、早めに去勢手術をしてしまうと、尿道が成長しなくなってしまいかかりやすいと言われていますので、多くの動物病院では尿道が成長した、6~7か月以降の手術を勧めています。

尿路結石の症状

短い時間でトイレに何度も行ったり、したくても排尿できずにずっとトイレに座っていたり、血尿がでてしまったり。痛みを伴う場合も多く、排尿する時に痛そうな声をあげる猫もいます。そして猫の尿路結石は、命の危険もある危険な病気なのです。

尿路結石の治療

2~3日様子を見てみようなどとそのままにしておくと尿が出ない事で腎不全となり、毒素を分解する腎臓が機能しなくなる事から体中に毒素が回り、1日~2日で亡くなってしまうケースもあります。異変に気づいたらその日にでも動物病院に受診しましょう。

その時、尿の付いたペットシーツや猫砂なども一緒に持っていくと、上手く説明できずとも獣医さんなら見ただけで解ってくれるかもしれません。カテーテルを挿入し、尿の検査。尿石が確認されたら、尿の排出や膀胱の洗浄、点滴や尿石用の療養食などの治療が行われます。
やはり痛みを伴う事が多いので、これが原因で動物病院ギライの猫が多発しているようです。
「キャリーケースに入ると病院」を覚えてしまい、キャリーケースに入るのを嫌がるようになってしまうと、動物病院だけでなく単純に移動したいときにも捕まえられなくて苦労してしまいます。

尿路結石にならないようにできる予防方法

予防としては、いつでも水を飲みやすい環境を作ってあげる事、冬場などでしたらいつもいる場所の近くに水飲み場を作ってあげるといいかもしれません。もし水分を取らないようでしたら、缶詰やパウチ状のごはんですとドライフードよりは水分が取れます。

猫は神経質ですので、トイレが汚れているとそこで排泄するのを嫌がる事があります。トイレの掃除はまめにしてあげてください。肥満の猫に発症しやすいとも言われていますので、普段からの体重管理も大切です。

また、療養食でなくとも、猫の尿石症に配慮したごはんが一般のお店でも販売されていますので、去勢済の男の子の猫だったり、心配な面があるようでしたら、今食べているものから変えてみるのも予防のひとつになるかもしれません。一度尿石症を発症してしまうと、治ったとしても再び繰り返してしまう子も少なくありません。あまり頻繁に起こすようだと尿道を広げるなどの手術をした方が良い場合もあります。
以前に尿石症の経験のある猫は、毎日の排泄チェックの他にも尿のPHを計れる猫砂も販売されていますので、いつも使っている猫砂に少しでも混ぜてチェックしてみると良いかもしれませんね。

ワクチン必須!絶対に予防しておきたい猫の伝染病

みなさんは愛猫にちゃんと伝染病のワクチンを接種していますか?犬と違い、猫にはワクチン接種の義務がありません。そのため、あまり猫のワクチン接種や伝染病について意識する機会も多くはないと思います。

猫の伝染病ってなに?

犬の場合は狂犬病といった代表的な伝染病がありますが、猫の伝染病はいずれも一般的には知名度の低いものが多いです。しかしその症状は重く、幼猫や老猫だけでなく成猫にとっても命の危険が伴う重い症状になってしまうものが多いです。

猫ワクチンの種類

猫のワクチンは一度の注射で予防できる感染症の数によって「3~7種混合ワクチン」に分けられています。今回はその中でもっとも一般的な「3種混合ワクチン」で予防できる感染症を紹介します。

「3種混合ワクチン」の価格は大体3,000円~5,000円が相場になっています。ワクチンの副作用などもありますので、しっかりと獣医さんに確認しておきましょう。

猫ウイルス性鼻気管炎

猫のくしゃみなどの接触感染や、空気感染で移ってしまう病気です。発熱やくしゃみ、鼻水といった風邪に似た症状が発症し、重症化すれば肺炎を引き起こしたり、食べ物を食べることができなくなり、急激に衰弱、死亡する恐れがある伝染病です。他の伝染病に比べれば自然完治も見込めて、致死率もそこまでは高くありません。しかし未熟な子猫などは症状の進行が早いので注意が必要です。

猫カリシウイルス感染症

猫ウイルス性鼻気管炎にとても良く似た症状(風邪症状)が出ます。肺炎を引き起こす恐れもあり、その場合は死亡するケースもあります。

また、感染力が非常に強く、ワクチンを打っていない猫を多頭飼いしている場合、あっという間に感染が広がってしまいます。症状が出ていない猫も、感染している恐れがあるので普段から、猫用の食器を必ず洗うといった対策が必要です。

猫汎白血球減少症

感染力、死亡率ともに高く非常に恐ろしい感染症です。猫同士の接触や、排泄物などで感染します。他の猫との接触が少ない室内猫でも、飼い主の衣服等に感染猫の毛等が付いていると感染する恐れがあります。

猫の体内の白血球が減少し、病弱になり、様々な病気を併発してしまいます。初期症状はいつもより元気がない程度ですが、次第に動かなくなり、高熱を出し、下痢や嘔吐を繰り返すようになってしまい、体力のない猫だと数日で死に至ることもある感染症なのです。

猫は水分不足になりやすい。水分摂取のための工夫で腎不全を予防!

愛猫の健康のため食事に気を使っている飼い主さんは多いと思いますが、水分摂取量を気にする飼い主さんはまだ少ないのではないでしょうか?
今回は猫が陥りやすい水分不足について、その原因やリスク、対策などを紹介したいと思います。

猫は水分不足になりやすい?

猫はその祖先が砂漠地帯原産と言うこともあり、少ない水分量で生命を維持できるような体になっています。
そのため渇きに鈍感で自力で飲む水の量が少なくなりがちなのです。
「いつも水が飲めるようにしてあるから大丈夫!」
そう思う飼い主さんも多いと思いますが、試しに一日どれくらい水を飲んでいるかきちんと計ってみましょう。
標準的な体型の猫で、一日あたり150cc~200cc程度の水分が必要とされますが、自力でこれだけ飲んでくれる猫はあまりいないのではないでしょうか?

水分が不足するとどうなるの?

猫は人や犬に比べると腎臓の水分再吸収能力が高い生き物で、この力により少ない水分でも生きていくことができます。
この再吸収は腎臓の尿細管と言うところで行われますが、猫の腎不全の多くは少ない水分による再吸収の繰り返しにより、尿細管が壊れてしまうことから始まるのです。
つまり、水分不足は腎不全リスクを高めることに繋がります。
また、水分摂取量が少ないとオシッコの量も減りますよね。
これにより膀胱炎や結石症になりやすくなる、と言うリスクもあるのです。

どうしたら水分摂取量を増やせるの?

自力で飲んでもらうための工夫

みなさんの猫がどのような水を好むかを探ってみてください。冷たい水が好きな猫もいれば、ぬるま湯を好む猫もいます。

また、器も大きいものが良いのか、小さめのものを好むのか、材質もアルミニウム、プラスチック、陶器、これらにも好みがあるかも知れません。流れる水を飲みたがる猫も多いようなので、流水を作り出す装置がついた水飲みを喜ぶ猫もいるでしょう。

一番簡単で確実な方法は?

自力で飲んでもらう工夫も大切ですが、一番確実な方法は食事と一緒に水分を摂取してもらうことです。そして今日からすぐできる簡単な方法、それはウェットフードを取り入れることです。ウェットフードは約80%が水分、例えば100gのウェットフードを食べればそれだけで80ccの水分が摂取できるのです。

これが一番簡単で確実な方法ではないでしょうか?
「ちょい足しレシピ」として、ウェットフードにさらに水を足し混ぜてリゾット状にするとさらにたくさんの水分が摂取できますよ。
どうしてもウェットフードを食べてくれない猫さんなら、ドライフードをひたひたの水に30分ほど漬けてふやかしてから与えてもよいでしょう。

いかがでしたか?
水は命の源、と言いますが、猫の場合これがとても切実であることがお分かりいただけたかと思います。
十分な水分摂取でみなさんの猫が元気で長生きできるよう、手伝ってあげてくださいね。

意外に多い『猫の歯周病』。知っておきたい原因と予防、対策まとめ

実は、猫には虫歯がありません!しかし、猫も人間と同様に、歯周病になります。
現在では、ペットは家族同然として扱われており、動物保険も各種商品化されています。その保険加入条件に『歯周病の有無』を問われる事があることをご存知でしょうか?そこで、この歯周病について、予防・対処法等を知っていただきたいと思います。

猫の歯周病の原因

歯周病は歯磨きを行わないことにより、発症します。
一般的に多い勘違いが、「猫にカリカリのご飯を与えておけば、歯にとって歯磨きの役目もしてくれる」というものです。また、猫に歯磨きをするというのも、いまいちピンとこない人が多いのではないでしょうか。
しかし、歯がある以上、猫も歯磨きが必要なのです。

歯周病の症状

歯周病は歯ぐきからの出血や口臭など、また歯茎が炎症で赤くなっていることで、判断できる場合が多く、その症状としては、歯肉炎から始まります。

猫に歯磨きが必要というのは、あまり一般的な考えとなっていませんが、実は猫にも歯磨きが必要なのです。動物病院などで指導があれば良いのですが、教えてくれる病院は少ないものです。
歯磨きをしないことにより、歯石が出来て、歯肉に炎症を起こすことが多い状態にあります。
歯周病が進むと歯が抜けやすくなり、やがては食事に支障を来すこともあります。

歯周病の予防と対策

猫の歯磨き用に歯ブラシと歯磨き粉があるのを知っていますか?

歯ブラシは子ども専用の小さい歯ブラシと変わりありません。歯磨き粉は、猫の好きな味になっており、ツナ缶のような味の物があります。
歯周病の予防として、この歯磨きが重要なのです。

歯周病になってしまったら

もし、歯磨きを怠って、歯周病になってしまっていても、手遅れということはありません。

最初は嫌がるかもしれませんが、歯茎を見て赤いようならば、既に炎症を起こしています。犬猫病院にも歯科はありますが、保険に加入していない猫、もしくは加入していない病院だと高い治療費を払うことになってしまいます。
その事を考慮し、動物病院では歯石のみの除去をしてもらい、歯周病は毎日ケアする事で良くなっていきます。
毎日、歯磨き粉を使い歯ブラシ、もしくは、人の指の腹を使い、マッサージをすることで炎症が治まっていきます。

まとめ

猫のご飯として、カリカリのドライフードや、猫缶などの柔らかいものまで、一概にご飯といえども種類は多岐に渡っています。どのような内容の食事でも、人間同様に歯は生きていく為にとても大切です。
その大切な歯をいつまでも使えるようにしてあげるのが、飼い主としての役目だと思います。
そこで、猫の歯磨きと歯茎のマッサージをしっかり行うことで、歯周病から守ることが出来ます。
ここは、面倒くさがらずに、しっかりと歯のケアをしてあげましょう。

猫にとても多い『尿路疾患』。ストルバイト結石症などの予防と対策

猫が罹りやすい病気のひとつに尿路疾患があります。
猫の場合、特になりやすいのが膀胱炎とストルバイト結石症です。
ここではこれらの原因、症状、予防と対策について探っていきたいと思います。

猫に多い尿路疾患『膀胱炎』

膀胱炎は、膀胱内に細菌が繁殖することが主な原因です。
元気、食欲がない、トイレに何度も行く、尿量が少ないなどの症状がよく見られます。
病状が進むと血尿が出ることも多いです。

猫に多い尿路疾患『ストルバイト結石症』

ストルバイト結石症も膀胱内の細菌が原因であることが多い病気です。
ストルバイトはアルカリ状態で結晶化しやすく、酸性状態で溶解する、という性質を持っています。膀胱内に繁殖した細菌は、尿に含まれる尿素を分解しアンモニアを発生させてしまうのですが、このアンモニアが本来酸性であるはずの尿をアルカリ化させてしまい、これがストルバイト結晶、結石を作り出す原因になります。症状は膀胱炎とよく似ていますが、重症化すると尿が出なくなり命にかかわることもあります。

猫に多い尿路疾患の予防法

膀胱炎とストルバイト、どちらもやっかいな病気ですが、どうしたらこれらの病気を防げるのでしょうか?

免疫力の低下を防ぐ

まずは細菌を繁殖させないことです。膀胱内で細菌が繁殖してしまう原因はさまざまにありますが、そのひとつとして免疫力の低下が挙げられるでしょう。

免疫と言うと難しいことのように思えますが、そんなことはありません。
普段の生活をきちんと整えてあげること、まずはここから始めましょう。
ストレスがかかるようなことはないか、食事の質やバランスはどうか、一度見直してみてください。
また、寒い季節は免疫力が低下しやすいです。猫が暖かく過ごせる工夫もしてみてください。

適度な運動と適量の食事

運動後と空腹時には尿PHが酸性に傾きやすいので、飼い主さんが積極的に猫と遊んで運動させてあげること、おねだりされたからと言ってその都度食事やおやつをあげたりせず、一定時間空腹を保つようコントロールしてあげること。
これだけでも立派な予防になるでしょう。
ただし猫の場合、瞬発力はありますが持久力がありません。
長時間の運動には適さない生き物なので、激しい運動を長時間させることは控えてくださいね。

十分な水分摂取

そして特に大切なのが十分な水分摂取です。
猫は砂漠地帯が原産地、そのため水が少ない環境に順応できる体になっています。渇きに鈍感で自力であまり水を飲まない傾向が強く、尿量も少なめ、そのため尿が濃くなりがちです。
尿が少ないと膀胱内の細菌もなかなか排泄されず長くとどまることになりますし、濃い尿には有害物質も凝縮されてたくさん含まれているのです。
水分を十分にとって尿量を増やせれば、膀胱内の細菌や有害物質も速やかに排泄されるようになりますよ。

猫に多い尿路疾患は日常生活に予防のカギが!

猫の尿路疾患は、このようにちょっとした注意や工夫で予防することが可能です。日頃の生活習慣や食事を改めて見直してみてください。
また、膀胱炎やストルバイトと思われる症状が出たらすぐに病院へ行きましょう。軽度のうちなら投薬や点滴、食事療法で治療することができますが、重症化すると手術が必要になってしまうこともあります。

なぜやせない?猫の肥満の原因と解消について

ネコはぽっちゃりしてるくらいがかわいいって、猫好きの間ではよく聞かれる話です。冬毛になると、もふもふ具合が増してたまらないですよね。しかし、ぽっちゃり猫の体内では、かわいいだけでは済まされない、病気のもとがじわじわと成長を続けているかもしれません。ここでは、ぽっちゃりの原因、危険性、解消方法についてご紹介します。

肥満の状況、危険性

ぽっちゃり猫の発生率は高く、世界的な報告を見ても2000年以降では25〜50%の猫がぽっちゃりといわれています。ぽっちゃりになると、2型糖尿病、下部尿路疾患、皮膚疾患、脂肪肝などを患いやすくなります。

2型糖尿病

インスリンが効きにくくなり、血糖値が下がりにくくなります。脂肪細胞が炎症を起こすことで、インスリンを効きやすくするホルモンの量が減少するために糖尿病を生じやすくなるようです。

下部尿路疾患

肥満することで炎症が起こりやすくなります。また、脂肪の蓄積のために尿管が詰まりやすくなることも原因となるようです。

皮膚疾患

太りすぎると首が背中やおしりに届かなくなります。グルーミングできなくなるため、不衛生となり、皮膚の炎症が生じやすくなります。

脂肪肝

肝臓は脂肪の燃焼や輸送を担う重要な器官ですが、脂肪蓄積が進むことでその能力が低下し、さらに脂肪蓄積が促進します。このような状態になると食欲不振となり、急激な体重減少によってガリガリになってしまいます。

このような病気を避けるため、猫は「太らせないこと」が大事です。

肥満の原因

猫の太りやすさには、猫がもともと持つ特性と飼育環境が影響しています。猫は肉食動物で、植物に多く含まれる糖分をエネルギーとするのが苦手です。カリカリに含まれる糖分は猫が十分消化できる量ですが、肝臓で燃焼されにくく、脂肪組織に蓄積しやすいと考えられています。また、去勢・避妊、加齢、食事(プレミアムフード)、置きえさ、多頭飼育により肥満になりやすくなります。野生猫は1日10〜20回食事をするのが普通で、ヒトの食事に合わせた1日1〜3回の食事回数は猫にとって少なすぎるのです。おなかがすきやすく、過食しやすくなります。

肥満の解消方法

低脂肪、低カロリー、ダイエット用のカリカリでも、与えすぎれば当然太ります。体重維持に必要な量のカリカリの8割を与えるようにしてください。急激に体重を減らすと脂肪肝を促進させますので、減らしすぎに気を付けてください。食事は以下の成分を含んでいることが好ましいです。

・高タンパク質35〜40%
・低脂肪8〜9%
・高い分岐鎖アミノ酸(ロイシン、バリン、イソロイシン)含量
・抗酸化成分(ビタミンC、E等)

食事回数を10〜20回にすると、より効果的です。

まとめ

猫は太らせないことが大事です。見た目はかわいくても、ぽっちゃりはかわいそうなことなんです。ずっと一緒にいられるように、猫と健康な毎日を過ごしてくださいね。

どうして太りやすい?猫の避妊・去勢の影響と肥満対処法。

みなさんの猫は避妊・去勢の手術を受けていますか?避妊・去勢はノラ猫を増やさないためにも、愛猫を乳腺ガンなどの病気から守るためにも、必要な手術ですよね。しかし、避妊・去勢手術をすると太りやすくなると言われています。ここでは、避妊・去勢によって太りやすくなる理由と対処についてご紹介したいと思います。

猫の避妊去勢の状況

避妊・去勢を受けたネコは世界的に多いことが報告されてきました。各国の避妊去勢状況はこの通りです。
アメリカ:95%
ニュージーランド:85%
オーストラリア:84%
スコットランド:83%
フランス:61%
猫は避妊・去勢の影響によって肥満のリスクが高くなるようです。避妊去勢された猫の肥満リスクは1.5〜9.3倍高くなるという研究報告もあります。

避妊・去勢で太りやすくなる理由

避妊・去勢手術を受けると、体重維持に必要な摂食カロリーが減少します。これまで報告された研究では、10〜30%減少したそうです。つまり、避妊・去勢を受ける前と同じ量の食事を与えてしまうと、10〜30%カロリーを余計に摂食しまうことになり、その分太ってしまうんです。

また、日本の多くの飼い猫は置きエサですよね。避妊・去勢すると自然な摂食量も増えてしまうことが報告されていますので、食べすぎしやすくなります。食事中の脂肪をよりおいしく感じるようにもなるので、高脂肪なプレミアムフードは食べすぎに注意しなければなりません。さらに、脂肪蓄積を予防するためか、脂肪組織が血中の脂質を取り込みにくくなり、高脂血症も生じやすくなります。

避妊・去勢による肥満の対処方法

避妊・去勢前と同じ食事を与える場合、10〜30%食事を減らしてください。
食事を変更するならば、10〜30%カロリーが低いものに切り替えてください。
置きエサをやめることも必要です。
食事はなるべく低脂肪なもの(8〜9%)を選ぶとよいでしょう。
食事回数を多くすれば、自発的な運動量も増やすことができます。毎日ねこじゃらしで遊ばせることも運動量を増加させることができます。

まとめ

避妊・去勢は猫とヒトの関係をより良いものにしてくれる半面、猫を太らせてしまうリスクもあります。肥満は猫の寿命を縮める可能性もあるため、避けなければなりません。リスクをきちんと理解して、毎日の食事管理をしっかりしてあげてくださいね。

猫の下部尿路疾患。原因と対策、症状

猫がなかなかトイレから出てこなかったり、踏ん張ったままオシッコが出ないとなると、とても心配になりますよね。下部尿路疾患は猫によくおこる病気です。再発することも多いため、上手に付き合っていかなければならない病気です。ここでは、病気をよりよく理解するため、原因と対処方法についてご紹介していきたいと思います。

発生状況

運動不足や飲水不足のため、冬場に発症が多くなります。
動物病院に来院した猫のうち、1〜10%が下部尿路疾患と診断されます。下部尿路疾患の内訳は以下のようになります。
・特発性膀胱炎60%
・尿路結石症15〜20%
10歳以上になると尿路感染症が約半分を占めます。

発症要因

特発性膀胱炎

原因不明。ストレスの多い環境でよく発症します。臆病で神経質な猫ほど発症しやすいと報告されています。
精神に関連する神経の反応システムに異常が生じていると考えられており、尿中のカリウムやナトリウムイオンが膀胱壁を通過することで炎症が生じると考えられています。

尿路結石症(ストルバイト尿石症)

1〜10歳の猫でよく発生します。生後1週間の子猫でも生じることがあるようです。
尿のアルカリ化(pH6.5以上)、食事中のマグネシウム、リンがリスクを高めます。
しかし、尿の酸性化(pH6.5未満)により、溶かして治療をすることが可能です。

尿路結石症(シュウ酸カルシウム尿石)

加齢(7〜10歳)で最も多く発生します。オスはメスよりも発症リスクが1.5倍高いといわれており、バーミーズ、ヒマラヤン、ペルシャの発症リスクが高いそうです。
尿の酸性化(pH5.99〜6.15)によりリスクが高まりますが、結石は溶かすことができないため、外科的に取り除くしかありません。

対処方法

最も重要なことは尿量を増やすことです。尿量さえ十分であれば、尿のpHはそれほど重要ではなくなります。
尿量を増やすため、最も効果的なのは飲水量を増加させることです。そのため、カリカリよりも缶詰やレトルトパウチを与えることが効果的です。また、食事中の塩分が高いもの(1000kcal中1〜4gの食塩)を与えると飲水量を増やすことができます。塩分の高い食事を心配される方もいますが、カリカリなら100g中1g程度の塩分量であれば病気になることなく飲水量を増やすことができます。

猫が好む飲水方法を見つけることも効果的です。水道から流れた水、陶器に入った水が好きなネコもいるので、試してみてください。
さらに、オシッコをためて濃くさせないため、頻繁にトイレに行きやすい環境も作ってあげてください。部屋を暖かくしたり、トイレの数を増やしたり、猫が嫌がらない砂にしたり、毎日掃除して清潔に保つことが効果的です。

まとめ

オシッコがでなければ、急性尿毒症で急死してしまうこともある怖い病気です。猫のことを正しく理解すれば、避けられる病気のはずです。お互いに幸せに暮らすため、猫が小さい人間ではないことを正しく理解し、猫にとって幸せな生活を考えてみてください。