働く猫に胸キュン!

かつてはネズミを捕る目的で飼われることも多かった猫ですが、現在の日本では一般家庭にネズミが出ることも稀になり、猫は可愛がる対象として飼われることが増えてきました。けれど世界を見渡すと、ネズミ捕り目的の猫はまだまだたくさんいます。そしてただネズミを捕るだけでなく、それを正規の「お仕事」にしてしまっている猫、そしてその職場によっては有名人(有名猫)になった猫もいるんですよ! 今回はそんな世界の猫のお仕事事情を探ってみましょう。

イギリスの「公務員猫」ラリー

世界の働く猫といえば、有名なのは何といってもイギリスの首相官邸に努める「公務員猫」のラリーくんです。なんとその肩書は「首相官邸ネズミ捕獲長」。首相官邸があるダウニング街では昔からネズミが多く、その対策として16世紀から猫を「雇う」習慣があるのです。なお猫は公務員なので、首相の任期とは無関係。首相が交代しても猫は引き続き勤務を続けます。公務員なので当然お給料も支払われ、現在のお給料は年収100ポンド。2016年9月半ばのレートが1ポンド約130円なので、年収13,000円にもなります。
さらにイギリスで注目すべきは、首相官邸のラリーだでなく、外務および英連邦省にもネズミ捕獲長が存在するのです。外務および英連邦省に努める猫の名はパーマストン。ところが2匹はあまり仲良しではなく、火花を散らす様子が撮影されて話題になりました。
参考 Twitter

他には財務省でも、野良から大出世した黒猫のグラッドストンがネズミ捕獲長として就任。イギリスでは猫と官庁は切っても切り離せない関係のようです。

世界ではメジャー!図書館猫

首相官邸や外務省に努めるキャリア猫もいれば、もっと庶民的な職場に勤める猫もいます。庶民派ワークの代表選手は、図書館に勤める猫。アメリカやヨーロッパの図書館ではよくネズミが出没します。ネズミから大切な蔵書を守るために西洋の図書館には「図書館猫」がいることが多いのです。
有名なのはアメリカ、アイオワ州のスペンサー公立図書館で働くデューイ。2006年に病気になりその生涯を終えていますが、「図書館ねこデューイ」という書籍が日本でも出版されていますので、知っている人も多いかもしれません。
またアメリカでは図書館猫をめぐって市議会で議論が繰り広げられる事件も起きました。
2016年6月、テキサス州ホワイト・セトルメントの図書館で6年間働いているブラウザーに対し、ある市議会議員が「犬は図書館に入ることができないのに猫が図書館にいるのは不公平だ」として立ち退きを求めたのです。それを知った周辺の住民やインターネットユーザーから「可哀想だ」という多数のメッセージが届き、7月に行われた市議会の投票で「残留」が決定。ブラウザーは生涯図書館に居られることが決定しました。
Browserを救え!:退去を命じられた米国ホワイトセトルメント公共図書館のネコBrowserの残留を願う署名集まる(記事紹介) | カレントアウェアネス・ポータル

働く猫に癒される

官公庁で働く猫や図書館で働く猫は有名ですが、この他にも西洋では市場でネズミ捕りのための猫が多数活躍しています。日本では和歌山電鐵の貴志駅で駅長を務めた「たま駅長」が有名でしたね。
猫はネズミを捕る優秀なハンターでもあり、私たちを癒してくれる素晴らしい存在。日本でももっともっと、いろいろな場所で猫を「雇用」してくれると猫好きとしては「猫の勤務先」を訪れる楽しみが増します。
どちらかネズミが出てお困りのところ、ありませんか? 優秀なスタッフをご紹介しますよ。