犬の高齢化に伴い増加している病気とは。犬の認知症や犬の乳腺腫瘍など

動物医療の発展とドッグフードの改良、室内飼い等の生活環境の改善などでペット達も長寿が当たり前になってきたこの頃。飼い主さんにとっては、こんなに嬉しいことはありません。しかし、ご長寿故に増えている病気も知っておきたいところです

乳腺腫瘍

雌犬に多くみられる腫瘍で、加齢と共に発症率は高くなります。乳腺部にしこりができ酷い場合は潰瘍を起こす事もあります。良性と悪性があり50%の確率で悪性で万が一悪性の場合は、肺やリンパへの転移率が高いので要注意です。

肥満細胞腫

乳腺腫瘍に次いで発症率が高く、特に中高齢の中型犬に多い傾向があります。皮膚の血管や筋肉の周り、内臓の周り体の様々な組織にある細胞で、これがガン化する事で発症します。

発症すると完全切除が難しい細胞の様で転移がなく、局所に集中している間の早期治療が大切です。

肛門周囲線腫

肛門と肛門嚢の周りの皮脂腺と汗腺が腫瘍化して発症。高齢の去勢手術をしていない雄犬に多くみられる。雄犬の場合は大半が良性ですが、雌犬に発症した場合は悪性の確率が高くなります。排便時にしぶりがみられ、腫瘍が潰瘍化すると悪臭を放つ様になります。

痴呆症

犬も高齢になってくると、痴呆の症状が出てきます。程度の差は有っても8~10歳頃から老化現象が始まる、毛艶が悪くなる、動きが鈍くなる等、外見上目に見えてきます。

感染症に対する免疫も弱くなり、体内の各臓器の機能も段々衰え、代謝も悪くなり上記に記した病気の発現が多くなってくるのもこの時期辺りからです。

勿論、全ての犬たちが必ずしもこの様になるという事では有りません。ただ、若いころから変わらない同じフードや同じ運動量ではなくライフステージに合わせた食事や運動で内臓・筋肉・関節などへの負担を軽くしてあげる事も重要です。

14歳頃になると、いわゆる「ぼけ」の症状がでる子もいます。症状も様々で昼夜逆転・徘徊・夜泣き、今まで失敗のなかったトイレを突然失敗するようになる。

飼い主さんに対する興味が薄れ、何事にも反応しなくなる・または凶暴になる。この様な症状が見られたら獣医さんに相談すると共に、体の負担にならない程度にお外の空気に触れさせる・沢山スキンシップやマッサージで脳に刺激を与えて進行を少しでも食い止める様にしてあげましょう。段々に家族も分からなくなるなんて寂しい事ですが、十数年間癒してくれた愛犬が病気で体の自由が利かなくなっても今まで以上の愛情で接してあげましょう。