歯が伸びすぎてしまう病気。チンチラの「不正咬合」の症状・治療・予防について

現在、日本にはチンチラを診察した経験を持つ獣医さんはそれほどいません。犬や猫と比べると圧倒的に少ないので、もしチンチラが病気になってしまうと飼い主はとても大変な思いをすることでしょう。

本来、チンチラはとても体が頑丈で丈夫な動物です。チンチラがかかりやすい病気を知って、日ごろから予防に努めていれば病院が見つからなくて焦る確率もぐっと下がるはず。

今チンチラを飼っている方、これから飼い始めようと思っている方は今回の記事は必見です。

不正咬合

不正咬合とは歯が伸びすぎて口内を傷つけてしまう病気です。チンチラの歯は生まれてから死ぬまで伸び続けます。

野生種の場合は普段のエサが固いものが多いので、うまい具合に伸びる歯を摩耗してくれていつでも新鮮な歯でいられることができるのですが、飼育環境下だと、柔らかい食事が多くなり、歯の伸びと摩耗のバランスが崩れてしまうことがあるのです。

伸びた歯が口内を傷つけるので、チンチラは次第に食事を拒否するようになります。食事しないためにますます歯が伸び続け、症状は酷くなり、最終的には餓死してしまうこともある恐ろしい病気です。

不正咬合の症状

不正咬合になると以下のような症状があらわれます。

  • 固いエサを嫌がる
  • 食欲減退
  • 元気がなくなる
  • よだれが多くなる

初期段階でも以上のような症状はみられるため、早めに気付いてあげることが大切です。進行するほど症状は酷くなり、最終的には食べ物を一切食べられなくなってしまいます。

不正咬合の治療

不正咬合の治療は直接歯を削る治療をするしかありません。さらに臼歯(奥の歯)を削るのは難易度が高く、手術に全身麻酔が必須となるため体の小さいチンチラにはかなりの負担となります。

また一度治療しても「再発する可能性が高い」ため、不正咬合はいかに予防するかがとても重要な病気といえるでしょう。

不正咬合の予防

一番効果がある予防法は「干し草を食べさせること」です。干し草はかたくて飲み込むまでたくさん咀嚼しなければいけない食べ物。エサの献立もまずは干し草を食べさせることを最優先させ、他の食べ物でお腹がいっぱいになるのは避けなければいけません。

不正咬合は防げる病気です

不正咬合の要因はほぼ100%が「日々の食事」です。そのため、チンチラが不正咬合になった場合、すべての責任は飼い主の方にあると言えるわけです。

逆に言えば、飼い主の方がキチンと食事の管理をしていれば、不正咬合になる確率はゼロに近づくでしょう。