ウチの猫、どうも脱水しているみたい?脱水の猫のためにイオン飲料を常備しよう!

なんとなく猫が元気なかったり食欲不振になったりする原因のひとつに脱水があります。夏の暑い時期、ニュースなどで脱水による入院患者の数などが報道されることも多いので、脱水は怖い症状として私たち人間にはずいぶん浸透しました。

実はこの脱水、猫にとって非常にシビアな状態です。猫の飼い主さんは愛猫に脱水症状があるかどうかを常にチェックしておく必要があります。今回は猫の脱水についてご紹介しましょう。

脱水時、足りていないのは水分だけではない!

脱水=水が足りないってことね…と考えている方も多いと思いますが、実は脱水で失われているのは水分だけではありません。脱水時には哺乳類が生きていくうえで必要な電解質が欠乏しているのです。

それでは一体、電解質とは何なのでしょうか?電解質はイオンとも呼ばれ、体液に含まれる電気を通す物質のことです。電解質は体の至るところにあって細胞中の水分量を調整する浸透圧のバランスを取ったり、筋肉や神経の働きを助けたりと非常に大切な役割を果たしています。

電解質にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クロールなどがあります。

これらの成分は「Na+」「K+」「Mg2+」「Ca2+」「Cl-」のようなイオン状態で体液の中に溶け込んでいますが、体内の電解質が多すぎたり、少なかったりすると神経、筋肉、心臓などに重大な影響を及ぼすことになるのです。

猫が脱水する原因

猫が脱水する原因としては以下のような病気な症状が考えられます。

  • 熱中症
  • 感染症
  • 腎不全
  • 下痢
  • 嘔吐

高齢の猫の場合、体の調整をうまく行うことができず、腎臓の機能が衰えていることが多いため表だって病気がないようでも脱水になる危険性が高いと言われています。脱水には他にもさまざまな病気が引き金になっていることがありますので、持病のある猫については注意が必要です。

脱水の症状

脱水かどうかを見極めるには簡単な方法があります。脱水になると皮膚の弾力が失われるため、背中の皮を摘んで離すといつまでたっても摘んだ状態が元に戻りません。人間でも脱水すると同じような症状が起こります。

また、目が落ちくぼんでいたり、歯茎が乾いていたりしたら脱水を疑った方が良いでしょう。

脱水している時の対処方法は?

脱水の状態によって処置は変わってきます。極端に食欲がなくなっていたりぐったりしたりしていたら病院に連れて行きましょう。特に脱水症状が初めての猫の場合、血液検査などを行って腎臓の機能をチェックした方が良いでしょう。脱水状態がひどければ皮下点滴で脱水症状を緩和する処置をしてくれます。

脱水状態が軽く、食欲もあるようなら家でイオン飲料を与えてみましょう。最近では猫専用のアイソトニック飲料が売られていますのでそれらを利用しても良いですし、子供用のアイソトニック飲料なら点滴輸液に近いと言われていますので、そのまま利用することもできます。

もし、子供用も入手できないようならOS1やポカリスエットなど人間用のアルカリ飲料を水で2倍~3倍に薄めて代用することもできます。水をあまり口にしないようならフードに混ぜるか、スポイトやシリンダーで少しずつ口に入れてあげましょう。

慣れれば自宅で点滴もできる

重い腎臓病などで経口補水のみでは足りない場合は自宅で輸液を点滴することもできます。点滴には血管に点滴する静脈点滴と皮膚の下に点滴する皮下点滴がありますが、脱水時に輸液を補給する場合は皮下点滴で行います。

猫の皮膚は柔らかく人間と違ってピンと張っているわけではないので、輸液が入る余地があります。病院によっては自宅での点滴を奨励してやり方を教えてくれますので尋ねてみましょう。

点滴の器具を繋ぐ作業などは覚える必要がありますが、皮膚に針を刺して点滴するプロセスは比較的穏やかな猫であれば数回で慣れますのでトライしてみてはいかがでしょうか。

脱水の危険を知ることが大切

猛暑になるとさまざまな場所で「脱水注意」という言葉を耳にしますが、物言わぬ猫については脱水することすら知らない飼い主さんが多いのが現状です。まずは脱水の危険性について知ること、そして日常的に脱水状態にある猫の飼い主さんは猫用にアイソトニック飲料を常備すると良いでしょう。

脱水は気をつければ回避できる症状ですので、まず脱水について正しい情報を知っておくことが大切です。