愛猫の癖「てんかん」の可能性も

愛猫が突然、目の前でバタッと倒れて痙攣し始めたら、それは「てんかん」である可能性があります。「てんかん」になったらどんな飼い主さんでもオロオロしてしまうと思いますが、それでも発作が落ち着いてたら病院に行って何らかの治療をしてもらうことでしょう。しかしながら「てんかん」は全身症のものだけではありません。猫の癖だと思っていた行為が本当はてんかん症状だったということもあり治療が遅れることもあるのです。今回はそんな隠れてんかんについてご紹介しましょう。

そもそも「てんかん」ってどんな病気?

「てんかん」とは、脳細胞に起こる異常な興奮のため痙攣などの発作が起こる疾患のことです。原因はさまざまですが大脳の神経のニューロンが過剰に放電すると反復性の痙攣が起こるのです。猫の「てんかん」は200頭に1頭前後と言われています。

「てんかん」にはどんなタイプがあるの?

「てんかん」には原因や症状によってさまざまなタイプがあります。まず、原因不明の「突発性てんかん」、脳腫瘍や外傷などが原因で起こる「続発性てんかん」、遺伝子が関係している「家庭性てんかん」があります。

さらに脳の一部のみが興奮して起こる「てんかん」もあります。この「てんかん」は部分発作、焦点性発作、局在関連性発作などと呼ばれますが、脳の興奮した箇所に関連する部位にのみ発作が起こるので「てんかん」だと認識されない場合も多いのです。

「てんかん」と気づかないのが部分発作

部分発作の場合、発作時に意識がある場合と意識がない場合があります。脳のどの部分が興奮しているかによって発作の表れ方が違いますが、脚をピクピクさせたり、空中で脚を掻いたり、ピクピク痙攣したりする症状があります。意識がある発作は寝入りばなや睡眠中にこの発作が起こることが多いと言われています。

脳の中で意識に関係する部位に興奮が起きる場合は呼びかけても反応がなく、ガムを噛むように口をペチェペチャ咀嚼する、涎を流す、瞳孔が拡がる、幻覚を見るように前脚を掻いたりする発作が表れます。この発作は複雑部分発作と呼ばれています。

いずれも一見、「てんかん」の発作に見えないため見逃してしまいがちですので注意が必要です。

症状が出たら落ち着いて対処を

愛猫にご紹介したような症状が出ているようなら落ち着いて対処することが大切です。「てんかん」は神経が興奮している状態ですので大声を出したり、体を揺すったりするのは逆効果です。

猫の周辺からモノをどけて発作が収まるまでそばで待機しましょう。発作の時間を計り、発作を冷静に観察して病院で報告できるようにしておきます。なかなか冷静になれるものではありませんが可能なら動画に撮影しておくのも良いでしょう。

発作が落ち着いたら安静させ、病院に連れて行って検査をしてもらい原因を突き止めましょう。治療の方法も原因によって異なります。最近ではMRIを導入する病院も増えたため昔に比べて原因が掴みやすくなってきています。

病気は猫の個性と考えよう

「てんかん」は原因によってはなかなか完治しない病気です。治療しても発作がでることもあり、黙って見ているしかない飼い主さんは辛い思いもするでしょう。しかしながらネガティブになってしまうと猫の体調にもっと影響してしまいます。病気も個性と思うくらいの度量で愛猫を見守ってあげることが大切です。