犬は豚肉を食べても平気?肥満・アレルギーには注意が必要

人の食材として使用頻度の高い豚肉。犬にも食べさせられれば、便利ですよね。でも、ドッグフードの材料に、あまり豚肉の使用が見られないのはなぜでしょうか?ひょっとして犬に豚肉は悪いのでは?ここではそんな疑問にお答えして、犬に豚肉を与える際の注意点などを見ていきます。

基本的には豚肉は問題なし

犬に豚肉を食べさせてはいけないということはありません。豚肉には疲労回復につながる栄養素が含まれており、体力が落ちている場合や夏場などには、逆に積極的に食べさせるのを獣医師から勧められることもあります。

ただ、豚肉は他の食肉と比較して、アレルギー症状が出やすい傾向があります。そのため、毎日の主食となるドッグフードではあまり利用されていません。また、食べさせる部位によってはかなり高カロリーとなるため、食べさせ過ぎると肥満の恐れが出てきます。

生の豚肉には寄生虫やウイルスがいることがあります。店頭で食品として販売されているものについては、ほとんど心配はいりませんが、豚肉は加熱して食べるのが原則です。必ず良く火を通してから与える必要があります。

豚肉の健康効果にはどのようなものがあるの?

豚肉には優れた栄養素がたくさん入っています。そのため、豚肉を食べることによって、様々な効果が期待できます。

  • 疲労回復
  • 夏バテ予防
  • ストレスの緩和
  • 悪玉コレステロールの減少
  • 皮膚の健康向上

肉類の中でも、豚肉のビタミンB1、B2の多さはダントツです。疲労回復に効果があり、ストレスを緩和させるとともに抵抗力を高めます。オレイン酸やステアリン酸といった成分はコレステロール値の低下に働きかけます。豚肉に含まれるナイアシンは、神経や皮膚の細胞の機能を正常に保ちます。これらの効果は、人間だけでなく犬にとっても大変好ましいものです。

犬に豚肉を与えるときの注意点

豚肉を食べさせる場合、一番注意しなければならないのが、アレルギーです。豚肉は比較的アレルギーを起こしやすいと言われています。アレルギー反応には個体差があります。初めて食べさせる際には、少量にし、いつもと変わった様子がないかを確認しましょう。豚肉によるアレルギー症状には次のようなものがあります。

  • 目の充血
  • 湿疹・赤み
  • 嘔吐・下痢
  • 身体の腫れ
  • 元気がなくなる

また、豚肉の部位によりカロリーがかなり異なります。もっとも低い豚ヒレは100gあたり115kcal、豚肩肉は216kcal、脂肪の多い豚バラ肉は386kcalもあります。

脂の多い肉を欲しがるままに与えると、肥満の原因となります。肉を煮たスープに少量の肉を混ぜるなどして、量を調整して与えるようにしてください。

犬に嬉しい豚肉メニュー

豚肉を使うときには、野菜と組み合わせるとバランスが良くなります。ささがきのごぼうと一緒にだしで煮て卵でとじた「豚肉とごぼうの柳川風」は、調味料を加える前に途中で取り分ければ人間と同じメニューを楽しむことができます。また柔らかく煮た大豆とトマトを合わせた「チリコンカルネ風」も犬の喜ぶメニューです。

消化の良い白菜を豚肉と煮たスープにご飯を混ぜたおじや風は、冬の風邪対策になります。使う量との部位に気をつけ、良く火を通して与えることが大切です。豚肉からは良くだしが出るので、香りも良く、食欲がない犬でも食べてくれそうです。豚肉を使ったレシピの詳細は、「愛犬・愛猫のための手作りレシピ」で見られます。

個体差があるので観察が必要

豚肉は栄養に富んだ食材ですが、比較的アレルギーの出やすい食肉です。まったく問題のない犬も多いのですが、体質には個体差があります。様子を見ながら与えていきましょう。

豚肉が好きだからといって、飼い主の料理をあげるのは禁物です。人間向きの食事は、脂肪や塩分が多すぎます。犬に適した部位をシンプルに調理してあげてください。